まん延防止措置の最中に荒木町の居酒屋純ちゃんに伺いました。
その夜もしっかりと25銘柄の美酒を堪能しましたが、その中からいくつかのお酒を紹介します。
4本目はこれです。
「十四代(じゅうよんだい)角新 純米吟醸生酒」
山形県村山市の高木酒造さんが醸しているお酒です。
言わずと知れた「十四代」ですが、生酒は冬場の一時期に限定的に販売されるので、なかなかお目にはかかれません。
生酒なので、裏貼りには「必ず冷蔵庫(-5度~5度)で保管」「製造年月の三ヶ月以内のお召し上がり」を求めています。
たまに手に入った「十四代」だと、もったいなくてすぐには飲めずに半年とか経過することもあるので要注意ですが、もっと難しいのは前者です。
専用の日本酒冷蔵庫がない場合、家庭だと通常の冷蔵庫保管になると思うのですが、冷蔵庫は低くて4~5度設定ですし、夏場に頻繁に開閉すれば簡単に7~9度ぐらいに上昇するからです。
ま、後者の問題も含めて、生酒を購入したら、さっさと飲むに限るということでしょうか。
さて、いただくのは、兵庫特A地区産の山田錦、50%精米の純米吟醸生酒です。
上立ち香は麗しいノーブルな甘い香りが漂ってきます。
口に含むと中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に薄らととろみ層を乗せて、優雅な雰囲気を振りまきながら、流れるように忍び入ってきます。
受け止めて保持すると、促されるままに流麗なテンポで膨らみ、拡散しながら、適度な大きさのクリスタル様の粒々を速射してきます。
粒から滲み出てくるのは甘味8割、旨味2割。
甘味は99.99%純度の高貴なタイプ、旨味はシンプル単層で甘味を背後から支える印象で、甘味は端からゆとりを持ってチャーミングな舞いを披露します。
流れてくる含み香は適度に熟したメロンの香りで甘味の舞いを囃します。
後から酸味と渋味は現れず。甘味は含み香と共に、隙のないパーフェクトなハーモニーを奏で続け、飲み下した後の余韻もうっとりとする甘さでした。
それでは純ちゃんでのお酒、5本目に参ります。
お酒の情報(22年82銘柄目)
銘柄名「十四代(じゅうよんだい)角新 純米吟醸生酒 2021BY」
酒蔵「高木酒造(山形県村山市)」
分類「純米吟醸酒」「生酒」
原料米「兵庫県産山田錦」
使用酵母「不明」
精米歩合「50%」
アルコール度数「15度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「△」
標準小売価格(税込)「1800ml=不明」
評価「★★★★★(98点)」