インフルエンザのワクチン、皆さん接種していますか?
私は嫌でも接種しないといけない身なので、毎年時期になると接種しています。
さて、『インフルエンザの予防接種が「できない人」はどんな人』なのか?
意外と知っていそうで知らないことなので、参考までに記入します。
2018年現在、インフルエンザの予防接種ワクチンは5種類あります。(販売元や用量などの違いでは18種類あります。)
①ビケンHA・・・製造販売元:一般財団法人 阪大微生物病研究会
②インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」・・・製造販売元:北里第一三共ワクチン株式会社
③インフルエンザHAワクチン「生研」・・・製造販売元:デンカ生研株式会社
④インフルエンザHAワクチン「KMB」・・・製造販売元:KMバイオロジクス株式会社
⑤フルービックHA・・・製造販売元:一般財団法人 阪大微生物病研究会
病院などではこの5種類から1種類を選んで接種しています。
この5種類のワクチンの添付文書には接種禁忌「接種不適当者」の表示があります。すべて同じです。
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【接種不適当者】(次の患者には投与しないこと、予防接種を受けることが適当でない者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
(1) 明らかな発熱を呈している者
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
(3) 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
(4) 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
(1)は、普段から健康な人でも注意が必要でしょう。
ここでいう発熱は「37.5℃を超える場合」をいいます。
風邪をひいて37.5℃を超える熱が出た状態で病院に行って、ついでにインフルエンザの予防接種受けようかな、なんてことは残念ながらできません。
また、「接種要注意者」もいます。
インフルエンザ予防接種ガイドラインやワクチンの添付文書に記載されている「接種要注意者」は、以下の通りです。
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【接種要注意者】
接種要注意者とは、接種の判断を行うに際し、注意を要する者を指すものであり、禁忌の者ではない。
この場合、接種を受ける者の健康状態及び体質を勘案し接種の可否を判断し、接種を行う際には被接種者に対して、改めて十分に効果や副反応などについて説明し、被接種者が十分に理解した上での接種希望であることを確認し、注意して接種を行う必要がある。
「接種要注意者」は以下のとおり。
A:心臓血管系疾患、じん臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有することが明らかな者。
B:前回のインフルエンザ予防接種で2日以内に発熱のみられた者又は全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。(ただし、平成17年度から、定期の予防接種に際しては、予防接種を行うことが不適当な状態にある者(接種不適当者)に変更になっています。)
C:過去にけいれんの既往のある者。
D:過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。
E:気管支喘息のある患者。
F:インフルエンザワクチンの成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来の物に対して、アレルギーを呈するおそれのある者。
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ここで、Fの卵アレルギーの患者の接種ですが、現在では「卵アレルギーでもインフル予防接種は安全」との見解を米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)が示しています。
(インフルエンザワクチンに含まれている卵由来のタンパク質の量が、たとえ重度の卵アレルギー患者であってもアレルギー反応を引き起こすほどではないと説明しています。)
現在、日本でも卵アレルギーの方への接種は大丈夫との見方が多くあります。
ただし、卵を食べてアナフィラキシーショックを起こすような重篤な卵アレルギーがある方は接種を見合わせることがあるとは思いますので、要注意者には変わりありません。
他に、インフルエンザの予防接種で気になる点をいくつか。
・通常生後6カ月未満の乳児にはワクチンを接種しません。
・現在では、日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生ワクチンではない(不活化ワクチン)ので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であるとされています。妊娠初期に従来のインフルエンザワクチンを接種しても奇形のリスクがないという研究結果もあります。
・副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、抗悪性腫瘍薬など、免疫機能に影響を与える薬剤を服用中の患者さんは、必ず予診票に記入、医師に申告してください。
・抗菌薬(抗生物質)、抗アレルギー薬、抗けいれん薬など、免疫機能に影響しない薬剤の服用は問題ありませんが、病態自体には注意が必要です。
なお、接種していい、してはいけないは、ワクチンの進化や研究結果など、時代により変化していきます。
気になることがあれば、必ずその都度、予防接種前に医師に相談しましょう!
参考URL:
https://blogs.yahoo.co.jp/ito_pharmacy/69855060.html (『インフルエンザ』の歴史)
http://slc.or.jp/妊婦さん、授乳中のインフルエンザワクチンと治/