インフルエンザのワクチン、皆さん接種していますか?
私は嫌でも接種しないといけない身なので、毎年時期になると接種しています。
 
さて、『インフルエンザの予防接種が「できない人」はどんな人』なのか?
意外と知っていそうで知らないことなので、参考までに記入します。
 
2018年現在、インフルエンザの予防接種ワクチンは5種類あります。(販売元や用量などの違いでは18種類あります。)
①ビケンHA・・・製造販売元:一般財団法人 阪大微生物病研究会
②インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」・・・製造販売元:北里第一三共ワクチン株式会社
③インフルエンザHAワクチン「生研」・・・製造販売元:デンカ生研株式会社
④インフルエンザHAワクチン「KMB」・・・製造販売元:KMバイオロジクス株式会社
⑤フルービックHA・・・製造販売元:一般財団法人 阪大微生物病研究会
病院などではこの5種類から1種類を選んで接種しています。
 
この5種類のワクチンの添付文書には接種禁忌「接種不適当者」の表示があります。すべて同じです。
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【接種不適当者】(次の患者には投与しないこと、予防接種を受けることが適当でない者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
(1) 明らかな発熱を呈している者
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
(3) 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
(4) 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
 
(1)は、普段から健康な人でも注意が必要でしょう。
ここでいう発熱は「37.5℃を超える場合」をいいます。
風邪をひいて37.5℃を超える熱が出た状態で病院に行って、ついでにインフルエンザの予防接種受けようかな、なんてことは残念ながらできません。
 
また、「接種要注意者」もいます。
インフルエンザ予防接種ガイドラインやワクチンの添付文書に記載されている「接種要注意者」は、以下の通りです。
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【接種要注意者】
接種要注意者とは、接種の判断を行うに際し、注意を要する者を指すものであり、禁忌の者ではない。
この場合、接種を受ける者の健康状態及び体質を勘案し接種の可否を判断し、接種を行う際には被接種者に対して、改めて十分に効果や副反応などについて説明し、被接種者が十分に理解した上での接種希望であることを確認し、注意して接種を行う必要がある。
「接種要注意者」は以下のとおり。
A:心臓血管系疾患、じん臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有することが明らかな者。
B:前回のインフルエンザ予防接種で2日以内に発熱のみられた者又は全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。(ただし、平成17年度から、定期の予防接種に際しては、予防接種を行うことが不適当な状態にある者(接種不適当者)に変更になっています。)
C:過去にけいれんの既往のある者。
D:過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。
E:気管支喘息のある患者。
F:インフルエンザワクチンの成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来の物に対して、アレルギーを呈するおそれのある者。
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ここで、Fの卵アレルギーの患者の接種ですが、現在では「卵アレルギーでもインフル予防接種は安全」との見解を米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)が示しています。
(インフルエンザワクチンに含まれている卵由来のタンパク質の量が、たとえ重度の卵アレルギー患者であってもアレルギー反応を引き起こすほどではないと説明しています。)
現在、日本でも卵アレルギーの方への接種は大丈夫との見方が多くあります。
ただし、卵を食べてアナフィラキシーショックを起こすような重篤な卵アレルギーがある方は接種を見合わせることがあるとは思いますので、要注意者には変わりありません。
 
他に、インフルエンザの予防接種で気になる点をいくつか。
・通常生後6カ月未満の乳児にはワクチンを接種しません。
・現在では、日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生ワクチンではない(不活化ワクチン)ので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であるとされています。妊娠初期に従来のインフルエンザワクチンを接種しても奇形のリスクがないという研究結果もあります。
・副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、抗悪性腫瘍薬など、免疫機能に影響を与える薬剤を服用中の患者さんは、必ず予診票に記入、医師に申告してください。
・抗菌薬(抗生物質)、抗アレルギー薬、抗けいれん薬など、免疫機能に影響しない薬剤の服用は問題ありませんが、病態自体には注意が必要です。
 
なお、接種していい、してはいけないは、ワクチンの進化や研究結果など、時代により変化していきます。
気になることがあれば、必ずその都度、予防接種前に医師に相談しましょう!
 
参考URL
https://blogs.yahoo.co.jp/ito_pharmacy/69855060.html (『インフルエンザ』の歴史)
http://slc.or.jp/妊婦さん、授乳中のインフルエンザワクチンと治/

「薬局」って何かと待ちます。
事前に「処方箋」を病院でFAXしていても、待つときがあります。
 
そんな待ち時間のほとんどの原因は「一包化」でしょう。
 
「一包化」は、服用者にとってはとても便利です。
ほとんどのお薬(錠剤)はPTP包装から毎回出さないと飲めません。
その処方薬の種類が1、2種類ならいいですが、数種類となると患者さんにとっては特に大変な作業となります。
PTP包装から出すとき親指を深爪」「お薬がどこかに飛んでいく」「飲むお薬が分からない」なんて経験される方も多いでしょう。
また、高齢者や障碍者など、特に手が不自由な方には、事前に一つの袋に1回量の薬を入れておく「一包化」は大変便利なものなのです。
 
が!
薬局で「一包化」をすることは、「薬局」の待ち時間が増えることにつながります。
「一包化」は数人分を一度に作成することはできません。
一人ひとりの分を、オーダーメイドのように丁寧に丁寧に作ります。
PTP包装からお薬を出す
②出したお薬を一包化の機械(分包機)に入れる
③出てきたお薬の中身を確認する
④他の人間がもう一度中身を確認する
 
ここで、③④が特に時間がかかる部分になります。
「分包機」から出てきたお薬を、一包一包確認する作業。
「目視」での確認は、慣れというものはあてになりませんし、経験がある人間でも間違いゼロな完璧な人間にはなれません。
もし万が一間違いが発覚するとすべて作り直し・・・なんてこともあります(TOT
 
そこで!今回ご紹介する商品がコレ!
富士フィルムの一包化監査支援システム『PROOFIT 1D』です。
 
この機械は、散剤入りの一包化薬は確認できませんが、錠剤のみの一包化薬を全自動で確認してくれる優れもの!
1包約2秒で確認、1包内最大2525錠まで、そして1帯120包を確認でき、写真撮影による異物の検出、監査結果を約50万包分保存などなど・・・、出来ルンです!!
 
錠剤はほとんどが「白色」です。
1つの袋に大きさが同じくらいの白い錠剤がいくつか入っていると、「目視」だけではホント見づらい!
また、錠剤には識別番号などの「刻印」がありますが、表だけ(または裏だけ)にエンボス加工してあるのが多く、それも大変見にくいのです。
しかしこの『PROOFIT 1D』は、錠剤の「裏表」や「刻印」を「向きをそろえて」表示したり、見づらい「刻印」を強調させたりし、1錠ずつ確実に判定することを可能にしてくれます。(「半錠」でもOK!)
また、錠剤が袋の中で立っていたり重なっていたら「ならし機能」で見やすくしてくれるし、一包化された薬剤を「タイル状に一覧表示」もしてくれます。
 
人為的間違いが減り、待ち時間も短くできる、記録もできるとなれば導入を検討している薬局さんは多いと思います。
(ちなみにうちの薬局は、錠剤の「一包化」が少ない薬局なので(散剤の「一包化」は多い。)、この機械の導入は今のところ考えていません(><))
 
参考URL
http://www.geocities.jp/bwmrd078/itopha/013.pdf (おくすりえほん 「いっぽうか」ってなーに?)

SOS』と言えば「緊急時の救助信号」と思う人がほとんどだと思います。
ならば、この『SOS』は何かの略語で、本来どんな意味があるのか?ご存知でしょう!!!?
 
実は、『SOS』は本来、何かの略字でもなく、それ自体には何も意味がない言葉なのです。
SOS』は、かつて船舶を中心に用いられていたモールス符号による遭難信号「・・・― ― ― ・・・」の通称で、『SOS』という言葉自体は「後付け」となります。
 
1905年、それまでドイツ船が使ってきた全局呼出符号(SOE)「・・・― ― ― ・」の末尾「・」を、雑音や混信により聞き逃さないように「・・・― ― ― ・・・」へ変えて、これを「遭難信号」として定め、ドイツの無線規則に採用します。
「・・・― ― ― ・・・」は、周囲の無線局に「遭難の事実を知らせる」のと同時に、「全局に通信中止を求める」符号でした。
 
1906年、ドイツのベルリンで開催された第一回国際無線電信会議において世界共通の遭難信号「・・・― ― ― ・・・」が定められ、190871日に発効します。
 

そして1909年頃より、人類は「・・・―― ― ・・・」を『SOS』と文字化、また口述し始めます。

モールス符号では、「・・・」は「S」、「― ― ―」は「O」を表すため、「・・・―― ― ・・・」は『SOS』となります。

「・・・― ― ― ・・・」が『SOS』と表記された理由は、「・・・― ― ― ・・・」はモールス符号を使い「V(・・・)、7― ― ・・・)」や「E(・)、U(・・)、T)、D・・)、E(・)」などいろいろ分割でき、いろいろな文字で表すことができますが、『S(・・・)、O(― ― ―)、S(・・・)』が一番シンプルで分かりやすい分割・表現方法だったため、新聞などの文字メディアを通じて『SOS』と世間一般に広まったと考えられています。
 

ただし、この「・・・― ― ― ・・・」が遭難信号として国際規則の条文上で『SOS』と表記されたのは、それから半世紀後の1959年の「無線通信主管庁会議(ジュネーブ)」でのことです。(国際電気通信条約付属無線通信規則第36 6-(1)、施行日は1961年)

その際、『SOS』の上には一本の線が書かれ表記されています。(線は「文字間を空けない」ことを表します。)
 
なお、初めて『SOS』を使ったのは、1909年に起こった「アラパホ号の事故」と言われています。
「アラパホ号」はニューヨークを出港し、サウスカロライナ州チャールストンを経由してフロリダ州ジャクソンビルへ南下する予定でした。
1909811日、ハッテラス岬沖で後部のプロペラシャフトを破損してしまい、推進力を失って漂流をはじめた「アラパホ号」に乗った通信士テッド・ハウブナー氏が『SOS』を発信して、全員が救助されたという事故です。
 
参考URL

「男」と「女」を表現するときに『♂』『♀』と表すことがあります。
この『♂』と『♀』のマークはどのようにしてできたのか、気になりませんか?
 
まずこの記号は、太陽系の天体の位置で占いを行う「占星術」からきている記号です。
また、ギリシャ神話では、その星の「神」を表す記号として使われています。
 
『♂』は「マスキュラ」と呼び、「火星」を意味します。
ギリシャ神話では、戦いの神「軍神アレス」を示す記号で、「軍神アレス」が持つ「盾」と「槍(矢)」を表しています。
 
『♀』は「フェミニン」と呼び、「金星」を意味します。
ギリシャ神話では、美の女神「アフロディーテ(ヴィーナス)」を示す記号で、「アフロディーテ」が持つ「手鏡」を表しています。
 
『♂』『♀』の表記を「オス」「メス」と最初に表した人物は植物学者「カール・フォン・リンネ」という「分類学の父」と称される人物です。
「リンネ」は、『♂』を生物学で「雄(オス)」を表す記号として、『♀』を生物学で「雌(メス)」を表す記号として使い始めた最初の人物です。
(ちなみに、人類の学名を「ホモ・サピエンス」と名づけたのも「リンネ」です。)
 
なお、パソコンで『♂』『♀』を出すときは「オス」「メス」をそれぞれ変換すると出ます。
 
参考資料:
知識の殿堂(著:曽根翔太)
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/カール・フォン・リンネ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホモ・サピエンス

日本の地名って何故「漢字2文字」が多いのか、気になったことありませんか?
 
都道府県名を見ても「神奈川県」「和歌山県」「鹿児島県」のほかはすべて「2文字」だし、市の名前もほとんどが「2文字」です。
 
「2文字」の理由は、奈良時代(713年)までさかのぼります。
時は元明天皇の御世、和銅6年(713年)5月、地名にあてられた不統一な漢字表記をまとめるため、国名をはじめとした行政単位を「縁起の良い漢字2文字」に変更せよという『好字二字化令(諸国郡郷名著好字令)』が発令されます。
それにより、1文字の地名や3文字の地名も「2文字」となりました。
「漢字2文字」としたのは、当時の中国「唐」が「洛陽」や「長安」など良い意味の漢字2文字を使い名をつけていたためです。
 
では、「神奈川県」「和歌山県」「鹿児島県」は何故3文字なのか?も気になります。
 
「かながわ」の名は、昔、「神奈河」「神名川」「上無川」などとも書かれ、武蔵国久良岐郡(現在の横浜市神奈川区)の地域をいい、古くから陸上・海上交通の重要なところでした。これが県名になったのは、横浜開港に伴い、安政6年(1859)に「神奈川奉行所(武蔵国・相模国内の幕府領・旗本領)」を置いたことによります。そして、明治元年(18689月に「神奈川県」となりました。(神奈川奉行所→横浜裁判所→神奈川裁判所→神奈川府→『神奈川県』)
なお「神奈川」の由来は、京急仲木戸駅近くに流れていた長さ300メートルほどの「小川の名前」からで、現在は道路になっています。
 
「和歌山県」は江戸時代までは「紀伊国」と言いました。
その前は木が多い国(古代国家に材木を供給する地)だったため、奈良時代までは「木国(きのくに)」と名乗っていました。
「木国」は『好字二字化令』により「紀伊国」となり、その後、「和歌浦」の和歌と「岡山城」の山との合成語「和歌山」となり、「和歌山県」となります。
 
「鹿児島」は、語源の由来がたくさんあります。
①野生の「鹿の子」が多く生息していたから
②火山を意味する「カグ」という言葉から
③多くの「水夫(かこ)」が住んでいたから
④天津日高彦穂々出見尊(山幸彦)が海神宮(わたつみ)に行く際に乗った舟が「鹿児山」で作られたから
⑤「神籠もる島」から
⑥「カゴ」は崖という意味で四方が崖に囲まれている桜島は「カゴ島」と謂われ、鹿児島は桜島の古い名であるから
など。
「鹿児島県」の名称は、「鹿児島神宮(霧島市隼人町)」に由来します。
 
参考資料:
日本地図150の秘密(編:日本地理研究会)
参考URL

『模造紙』という紙があります。
掲示物や自由研究など、いろいろな場面で『模造紙』は使われていますが、何で『模造紙』と呼ぶのでしょうか?
 
『模造紙』はその名の通り『模造』した『紙』で、「ジャパン・シミリ(シミリ・ジャパニーズ・ヴェラム)」という紙を模造(真似)して作られた紙です。
「ジャパン・シミリ」とは、1878年のパリ万博で日本(明治政府)が出品した、大蔵省印刷局特性の「局紙」を原型にオーストリアで作られた紙です。
「局紙」は、紙幣寮抄紙部の工場で1877年に創生した紙で、英国皇族来訪のみぎり、東京市の「奉迎文用紙」として特注、創製した紙といわれています。
 
その日本製の「局紙」を真似てオーストリアで作られた「ジャパン・シミリ」が、今度は逆に日本に輸入され、1913年に九州製紙が光沢を施すなどして「ジャパン・シミリ」を模造・改良を加え大量生産して一般化した紙が『模造紙』というわけです。
 
現在、皆さんが使っている『模造紙』は、正確には「模造紙の模造紙」だったんですね!
 
なお、『模造紙』の呼び方で「出身地がわかる」んだそうな。
・大判用紙・・・山形県。『模造紙』という言い方はほとんど通じない。
・大洋紙・・・新潟県。「大」きな「洋紙」に由来するとされる。『模造紙』ではほとんど意味が通じない。
・ガンピ・・・富山県。画用紙などの比率の元であることから「元比」という説、「雁皮」に由来するという説がある。
B紙・・・愛知や岐阜などの東海地方。単に『模造紙』では意味が通じないことがある。
・鳥の子洋紙・・・愛媛県・香川県・沖縄県。襖などに使われる鳥の子紙に由来する。『模造紙』でも通じる。
・広用紙・・・九州方面。広い用紙であることに由来する。『模造紙』でも通じる。
・広幅用紙・・・鹿児島県。広い幅の用紙であることに由来する。『模造紙』でも通じる。
 
ちなみに、私は三重県ですが『模造紙』という言葉が出てこないときは『でっかいペラペラの紙』と言います・・・。
 
参考資料:
ちゃぶ台のちゃぶって何だ?(編:素朴な疑問探究会)
参考URL

人間生きていれば、いろいろな「現象」に会います。
様々な「現象」がありますが、そんな「現象」達にも立派な名称があります。
今日は、そんな「現象」達の「名称」だけでも覚えて帰ってくださいね~。
 
『ファントム・バイブレーション・シンドローム』という言葉を聞いたことあるでしょうか?
「おっ!?誰かからメールかな?」と思い、右後ろポケットに収めてあった携帯を取って画面を見ると誰からもメールが来ていなかった、ということが私もたまにあります。
皆さんもあるかもしれませんが、このような現象を『ファントム・バイブレーション・シンドローム(幻想振動症候群、PVS)』と言います。何ともかっこいい名前!
『ファントム・バイブレーション・シンドローム』は、「振動していない携帯電話が、振動しているように思える錯覚」のことで、初めて言及したのはカナダの「スティーブン・ギャリティ」氏です。
 
続いて、「音楽のあるフレーズが延々と頭の中でリピートされる状態」。CMとかで流れているあのフレーズがよく頭の中で回っている!なんてこと、私は特にありますが、そんな状態を『イヤーワーム(ディラン効果、耳の虫)』と言います。
『イヤーワーム』は、シンシナティ大学のマーケティング研究者「ジェイムズ・ケラリス」氏と「ダニエル・レビティン」氏が世に広めました。
また、日本では少女漫画家の「川原泉」氏が著作「小人たちが騒ぐので」でこの効果を『ディラン効果』として説明しています。
 
最後に、「喉まで出かかっているのに思い出せない現象」。ありますよね!
もう喉のここまで出ているんだけどぉぉぉ・・・っっああぁぁぁっっっっ!!てこと、私もしょっちゅうあります!
その現象の名称は『TOT現象(舌先現象、ベイカーベイカーパラドクス)』と言います。
 
詳しくは、「思い出せそうで思い出せない」現象を『TOT現象』、「喉まで出かかっているのに思い出せない」現象を『舌先現象』、「思い出したい事柄の周辺は次々に想起されるのに、肝心の事柄が思い出せない」という現象を『ベイカーベイカーパラドクス』と言います。
ちなみに『TOT現象』の「TOT」は「Tip of The Tongue」の略ですが、顔文字を使っているんじゃないか!?というくらいピッタリなネーミングですね。
また、『ベイカーベイカーパラドクス』の名称の由来は、「その人の職業がパン屋(baker)というところまで思い出せるのに、ベイカーという名前が思い出せない」というジョークからきているんだそうです。
 
参考資料:
知識の博覧会(著:曽根翔太)
参考URL
https://kotobank.jp/word/ファントム・バイブレーション・シンドローム-188999
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベイカーベイカーパラドクス

『サンタクロース』はいったいどこの人なのか?
気になったので『サンタクロース』について調べてみました。
 
毎年、世界中の「いい子」だけを厳選し、その子が寝た後、枕元にその子のためになるであろう「プレゼント(その子が希望するもの又は予期せぬもの)」を、「シャンシャンシャン」と音が鳴るのに何故か人々に全く気づかれない赤いお鼻のトナカイさんがひくソリに乗り、一晩(8時間くらい)のうちに全て置いて去っていく、多分、桁違いの超大富豪で慈悲深過ぎな、我々の想像を超越した行動をとる、白いひげの赤白おじさん『サンタクロース』。
 
そんな『サンタクロース』にはモデルがいて、「聖ニコラス(シンタクラース)」という実在の人物だとされています。
 
「聖ニコラス(ニコラオス・ニコラウス)」は、小アジア(アナトリア半島)のローマ帝国リュキア属州のパタラの町(現在の「トルコ」南西岸にあった主要都市)に生まれ、リュキアのミラで大主教をつとめた人物で、「聖人」の概念を持つ全ての教派で「聖人」として崇敬されています。
 
というわけで、『サンタクロース』は実は「トルコ人」なんです。
 
そんな「聖ニコラス」が現在の『サンタクロース』のモデルになったきっかけのお話、「三人の貧しい娘の身売り話」があります。
 
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ある時、「ニコラス」は貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなる家族の存在を知り、真夜中にその家を訪れ窓から「金貨」を投げ入れました。
このとき暖炉には「靴下」が下げられていており、「金貨」はその「靴下」の中に入り、この「金貨」のおかげで家族は娘の身売りを避けることができました。
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この逸話が由来となり、「夜中に家に入って」「靴下の中にプレゼントを入れる」という、今日における『サンタクロース』の伝承が生まれたんだそうです。(諸説あります。また、この話にはその後もあるんだそうですが、割愛します。)
 
また、126日は「聖ニコラスの日」として定めて祝う国(ベルギー、オランダ、スイスイ、オーストリア、ドイツなど)があり、その前日125日に「ニコラス」に扮した人が、「良い子に贈り物を与える」という習慣を生み、現在の「クリスマスに『サンタクロース』が良い子に贈り物を与える」という習慣につながったとされています。
 
さらに、『サンタクロース』が「煙突から入る」ことになった理由は、1822年にアメリカの学者「クレメント・クラーク・ムーア」氏がフィンラドの言い伝えを伝承した「聖ニクラウスの訪(おとな)い(聖ニクラウスの来訪、サンタクロースがきた、クリスマスの前の晩ともいう)」という詩にあります。
 
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The prancing and pawing of each littlehoof.
屋根の上の、小さなひずめの足音と掻く音
As I drew in my hand, and was turningaround,
父さんが手をひっこめて振り向いたら
Down the chimney St. Nicholas came with abound.
「煙突」から降りてきてセント・ニコラスがご到着
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そして、この詩には「トナカイ」の名前も書いてあります。
 
・ダッシャー
・ダンサー
・プランサー
・ヴィクセン
・コメット
・キューピッド
・ドナー
・ブリッツェン
 
8頭もいたんですね!
 
『サンタクロース』と言えば、白いお鬚に赤白服を着たふくよかなおじいさんをイメージしますが、そのイメージを初めて描いた人物は「トーマス・ナスト」氏という当時の大人気画家さんです。また、世界中にそのイメージを定着させたのは、コカ・コーラの広告です。
 
参考資料:
おとなのための知的雑学 (著:松本健太郎)
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/サンタクロース
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミラのニコラオス
https://ja.wikipedia.org/wiki/サンタクロースがきた
https://ja.wikipedia.org/wiki/トーマス・ナスト

「麻雀」には「字牌」という、数字に関係のない「字」が書いてある牌があります。
一般的には(「花牌」を除く)「風牌」4種類と『三元牌』3種類の計7種類あります。
 
「風牌」は「東」「南」「西」「北」という4種類で、この4つの牌は「方角」を表しているんだなと見た感じ分かりますよね。
 
一方、『三元牌』は『白』『發』『中』の3種類があります。
どれも、1種類でも3個揃うとうれしいですし、2種類が3個揃うとなおうれしい!
3種類が全て3個揃うと・・・ザワザワザワ・・・。
という具合に、持っていると何かと便利な『三元牌』。
私も高校生のテスト期間中、捨てようか、持ってようか、どうしようか迷ったものです。
 
ではこの『三元牌』にはどんな意味があるのでしょうか?
 
『白』『發』『中』の正式名称は、「白板(パイパン)」「緑發(リューファ)」「紅中(ホンチュン/フォンチュン)」で、『白』『發』『中』が何を意味するか、何を象徴しているかについては諸説あります。
 
大正末期・昭和初期に複数の麻雀書を刊行している「中村徳三郎」氏によれば、「投壺(トウコ)」という中国の宴会の余興用のゲーム(壺(金属製)に向かって矢(木の棒)を投げ入れるゲーム)、輪投げやダーツに近いゲーム)を由来として、
・白・・・的
・發・・・矢を投げること
・中・・・的中
を表しているとのことです。
 
また、報知ルール(報知新聞で発表されたリーチをする際のルール)制定の功労者である「天野大三」氏によれば、
・白・・・ものごとを公平に行うこと
・發・・・財を成すこと
・中・・・ものごとに成功すること
を意味すると言っています。
その他に、日本独自の説として「白い肌」「緑の黒髪」「紅い唇」という美女の三大要素、あるいは「おしろい」「緑の黒髪」「紅」の組み合わせ、とされることもあります。
 
さて、日本に初めて「麻雀」を紹介した人物は「夏目漱石」氏なんだそうな。
漱石氏が明治4292日~1014日まで満州・朝鮮を旅行した際の紀行文「満韓ところどころ」の大連での見聞に「4人でばくちを打っていた」という、麻雀をしていたような記載があるため、「日本に初めて「麻雀」を紹介した人物は「夏目漱石」氏」と言われています。
 
また、同年に日本上陸第1号の「麻雀牌」をもたらしたのは、日本語と英語の教師として中国四川省に赴任していた「名川彦作」氏という人物。
名川氏は、ただ日本に「麻雀牌」を持ち帰っただけで、その後の日本での「麻雀」普及には至らなかったそうですが、その後、名川氏が樺太の女学校に赴任した際、同僚や生徒たちに麻雀の手ほどきをし、さらには女生徒の嫁入り道具としてその「麻雀牌」を持たせたという話も残っています。
 
「麻雀」が一般に広まったのは、大正12年の「関東大震災」を過ぎてからのことです。
昭和4年には「日本麻雀聯盟」が結成され、初代総裁は文藝春秋の社長で作家の「菊池寛」氏なんだそうです。
「麻雀牌」国産第1号は文藝春秋が作った「文藝春秋麻雀牌(文春牌)」です。
 
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/満韓ところどころ

『ポテトチップス』を食べてまずいと思う人は少ないかと思います。
ジャガイモを薄く切り、カリカリに揚げ、塩などをまぶすだけでできる簡単な食べ物なのに、なぜか手と口が止まりません。
嫌いな人は別として、太ることを意識していても止まらないのは世界共通ではないでしょうか。
 
『ポテトチップス』はどのように発明されたのか?気になったので調べてみました。
 
『ポテトチップス』は、アメリカ合衆国ニューヨーク州サラトガ・スプリングズにあるレストラン「Moon Lake Lodge」のシェフ「ジョージ・クラム(本名ジョージ・スペック)」氏によって1853824日に発明された、という説が有力です。
 
当時、「ジョージ・クラム」氏の料理は大人気で、常連客の中には大富豪も沢山いました。
そんな大人気の店の常連客の中に「鉄道王」で有名なアメリカ屈指の大富豪「コーネリアス・ヴァンダービルト(以下「鉄道王」)」氏もいました。(1艘のボートによる海運業から身を起こし、蒸気船で事業を拡大、米英戦争では政府の御用商人となった人物。)
「鉄道王」は実はお店のクレーマー。「フライドポテトが厚すぎる!!」と苦情を言って、何度何度も作り直しをさせていました。
そのクレームにうんざりした「クラム」氏は、
 
“フォークで刺せないような薄切りにしてカリカリに揚げて困らせてやろう!!”
 
と考え、そのカリカリに揚げた薄っぺらい、嫌がらせのようなフライドポテトを「鉄道王」に提供。
しかし、「鉄道王」は逆に喜び、その評判はたちまち世間に広がります。
この料理はすぐに「サラトガ・チップス」という名でレストランのメニューに登場し、一般化。現在、『ポテトチップス』と名を変え世界中に愛される食べ物になったんだそうです。
 
ちなみに「ジョージ・クラム」氏は本名を「ジョージ・スペック」と言いますが、『クラム』と名を変えたのは、これまた「鉄道王」が彼の「スペック」という名前を覚えようとはしなかったのがきっかけ。
「クラム」氏は、長時間待つお客のために「パンくず(パン粉)をバスケットに乗せて、料理が出るまでの間を取り持つ」という工夫をしており、「鉄道王」は彼の調理した「パン粉(クラム)」を「客を待たせるウェイトレス」よりも偉大であると絶賛した事をきっかけに、自らのニックネームを「クラム」とする事を決意したんだそうです。
 
『ポテトチップス』は、紳士的なクレーム対応ではなく、「愛あるクレーム客へのちょっとした嫌がらせ」からできた食べ物なんですね。
 
参考資料:
知識の殿堂(著:曽根翔太)
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポテトチップス
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージ・クラム_(料理人)
https://ja.wikipedia.org/wiki/コーネリアス・ヴァンダービルト