「男」と「女」を表現するときに『♂』『♀』と表すことがあります。
この『♂』と『♀』のマークはどのようにしてできたのか、気になりませんか?
 
まずこの記号は、太陽系の天体の位置で占いを行う「占星術」からきている記号です。
また、ギリシャ神話では、その星の「神」を表す記号として使われています。
 
『♂』は「マスキュラ」と呼び、「火星」を意味します。
ギリシャ神話では、戦いの神「軍神アレス」を示す記号で、「軍神アレス」が持つ「盾」と「槍(矢)」を表しています。
 
『♀』は「フェミニン」と呼び、「金星」を意味します。
ギリシャ神話では、美の女神「アフロディーテ(ヴィーナス)」を示す記号で、「アフロディーテ」が持つ「手鏡」を表しています。
 
『♂』『♀』の表記を「オス」「メス」と最初に表した人物は植物学者「カール・フォン・リンネ」という「分類学の父」と称される人物です。
「リンネ」は、『♂』を生物学で「雄(オス)」を表す記号として、『♀』を生物学で「雌(メス)」を表す記号として使い始めた最初の人物です。
(ちなみに、人類の学名を「ホモ・サピエンス」と名づけたのも「リンネ」です。)
 
なお、パソコンで『♂』『♀』を出すときは「オス」「メス」をそれぞれ変換すると出ます。
 
参考資料:
知識の殿堂(著:曽根翔太)
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/カール・フォン・リンネ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホモ・サピエンス