敦義門(トニムン)博物館村
から次へ向かう途中 ソウル歴史博物館で興味深い展示を見つけました
成均館とパンチョン
娘に聞くと「座って待っているからゆっくり見ておいで~」と嬉しい返事
では遠慮なく行ってきます!!
成均館は朝鮮時代の最高教育機関
国を担う人材を育成する国の機関で パンチョンはその成均館のための村でした
村民は成均館の公的な奴婢であり
学生に対してはもちろん 受験者にも宿を提供し世話をします
村民は他に移り住むことは出来ず
また官軍も立ち入ることが出来ないなど特異な治外法権地域だったと言えます
成均館の祭祀に牛肉が必用だったことから パンチョンだけは牛肉も許されていました
そういえばドラマ『根の深い木』で 牛をさばく男・カリオンがいました
パンチョンを象徴する職業だったのですね
同じパンチョンが登場するドラマに『トキメキ☆成均館スキャンダル』があります
『根の深い木』は世宗時代(1400年代前半)
『成均館スキャンダル』は正祖時代(1700年代後半)とおよそ400年近い開きがあるので
パンチョンの様子もかなり変わります
本屋さんがあったり あと何だったか・・・
とにかくお店が増えて賑やかな印象でした
(ドラマはあくまでもドラマですけどね)
それもそのはず
朝鮮時代後期になると奴婢の中には成均館の仕事をしながら商人になるケースもあったようです
また儒者との距離が近かったことから村民たちも詩を詠んだり
村の子供たちに勉強を教えたりとこの村ならではの姿がありました
一般の奴婢では考えられないことで それだけ特異な村だったのだと思います
地図 コネスト
朝鮮時代の成均館は今も残されている同じ場所にあったそうですから
この周辺にパンチョンがあった訳です
それぞれのドラマがこの辺りで展開されていたと分かると より理解が深まりますね!
ふと入ったソウル歴史博物館の企画展示 『成均館とパンチョン』は
2020年3月1日まで行われています
흥미로운 전시였습니다
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