格差と戦争にNO! -47ページ目

【紹介】7・17木の根プール開きに集まろう!

7・17木の根プール開きに集まろう!


プール開き イベント・屋台・ライブ・映像上映 etc


「360度空港」のプール 遂に再開!




格差と戦争にNO!
格差と戦争にNO!


成田空港に囲まれた「木の根部落」で20年ぶりのプール開き

大森武徳 (続・木の根物語プロジェクト)


私は子どもの頃、芝山町の辺田部落に住んでいました。木の根のプールができたのは小学生の頃でした。一生懸命自転車をこいで木の根にきて、楽しませてもらいました。その後、現地を出て進学・就職して正直忘れていました。
 2、3年前にたまたま見た雑誌に「滅びいく風景」として載っていたのが、木の根の写真でした。衝撃を受けて、実際に見に行こうと、現地に向かった。ところが、何回通っても木の根への道がない。ようやく、ここかなと「この先立ち入り禁止」の看板のところでハンドルをひねったら、公安も着いてきて、そこが木の根ペンションだった。使えなくなった隣のプールの様子を見て、ショックを受けると同時に、あんなお世話になった木の根をほったらかしていたんだなと責任を感じた。
 その後、プールの清掃作業を始めました。僕は開港後の木の根しか知らない。開港前にいかに空港闘争の激戦地だったか、いかに開墾で苦労したのか、歴史としてしか知らない。聞けば聞くほど、ここは大事な場所だ。
 プールを再開しても、ずっと維持していく必要がある。朽ち果ててしまったら、人が来なくなる。いろんな人に来てもらう必要がある。人が足を運びたくなるためには、ペンションがあって、プールまである。空港に三六〇度囲まれているこんな場所は日本中探してもない。イベントを打つにはいい場所だ。昔の写真や資料もある。人が来る条件はそろっている。
 プールの再開は新しい「木の根物語」を創っていくための第一歩です。




"開く"という言葉
乙犬惇生 麻こころのわ 代表


このプール開きに関わる特別な理由はないですが、この木の根という場所が色々な想いが募った場所であり、そしてそこを熱い思いで復興させようとする大森さんと自然な流れでここまできました。
 このプール開きという言葉の "開く" は色々な意味で素晴らしいことだと感じています。


次の時代の扉を開くはじまりの場所に
金森史明


 木の根ペンションのプールはかつて泳ぐことができた――プールを掃除しはじめた理由は、この話を聞いて自分も泳いでみたくなったからです。そのときはプール開きイベントをやることになるとは思いもしませんでした。僕は木の根ペンションと成田をいろいろな人の集まる場所にしたいです。そして、新しい社会を構築し次の時代の扉を開くはじまりの場所にしたいと考えています。
 いまの世の中や社会ってイマイチなことがとても多く、さらに良くない方向へ行っているようにも思います。僕の子どもや孫の世代が大きくなったら「どうして以前の世代の人たちはこんな世の中や社会にしてしまったのか」と言われてしまいそうです。
 それは、僕はイヤです。そうならないために、何かしたい。そこで考えたのが、ライフスタイルを少しずつ変えていくことです。いまのライフスタイルの在り方は、大規模・一極集中で大量生産したものを、そこから遠く離れた場所で浪費する。これが衣・食・住・医・資源(エネルギー)すべてにわたっています。しかし、供給元の一極集中型は効率はよいかもしれませんが、脆弱なシステムです。先の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故、そしてこれらによる停電がいい例です。
 衣・食・住・医・資源(エネルギー)は生活の根幹や基盤です。ここを脆弱なシステムに頼れば、生活の安定と安全を確保することはできません。また、僕たちはこれらがどこからどういう過程をへて自分のもとへきているのか、ほとんど知る機会はありません。この過程をできるだけ明らかにし、可能な限り衣・食・住・医・資源(エネルギー)を自分たちで供給できるようにすること。こうすることで、いままでのライフスタイルを変え、社会の在り方を革新することにつながっていくはずです。
 ただ、可能な限り衣・食・住・医・資源(エネルギー)を自分たちで供給できるようにするといっても、ひとりでこれを実現することは難しいですし、あんまり意味がないです。いろんなひとが集まって、その人たちができること、やりたいことを持ちよって実現していきたい。ひとりの120%の努力より、100人の1%の努力のほうができることは多いんです。
 プール復活の次は、風車を復活させたいです。そして、エネルギーの自給を目指します。そのほかにも、みんなで米や野菜を育て収穫するようなイベントをやろうと考えています。そうして、木の根ペンションを中心に成田にいろいろな人が集まって、ここからオルタナティブなライフスタイルや社会が実現されることを夢見ています。


プール開きに向けて
小林達志
[続]木の根物語プロジェクト
地球的課題の実験村 村民


40年前、空港という巨大開発に抵抗する人々と出会い、初めて大地とふれあい、そしてその大地の恵みを知り、その美しい風景がブルドーザーなどの建設機械により日に日に破壊されていく風景を目の前に体験した。
 木の根の場所は、北総台地に打ち込まれた抵抗の楔である。
 かつてここを開墾し、ここに暮らし、ここで土にかえった人々の魂のメモリアルでもある。
 はるか時は流れ、昨年3人の若者がこのプールを再開させようとしていると聞き、ささやかながらサポートすることになりました。
 あの時に自然の大切さ、自然とともに生きる価値の大事さを教えてくれた原体験の地でもある場所でもあり、かつて美しい風景だった場所の歴史的かつ本質的価値を復権させ、ふたたび人々が笑顔で集える場所として、震災・原発事故で人間としての生き様を問われている今、地球的課題の実験村が「腹八分目の思想」を掲げて、エネルギーや食物・自然にたいしてどのように向かいそして生きていくのかを問かける場所として、この木の根ペンションとプールを活用できる事が、ここに生きた不屈の魂の復活の烽火となると思います。
 プール開きに多くの皆さんの来場をお待ちしています。


木の根プール再開にカンパを
 ◎カンパ送り先
郵便振替 00130-9-710667  続・木の根物語プロジェクト
ゆうちょ銀行【店名】058 普通預金【口座番号】6227312【口座名】ゾク キノネモノガタリプロジェクト
(1口3千円。複数口・1口未満も大歓迎)


◎木の根ペンション・プールへの行き方

京成成田駅で芝山千代田行き乗換、東成田駅下車(京成上野から約75分)。又はJRか京成で空港第2ビル駅下車、連絡通路徒歩5分で東成田へ。東成田駅から5分。※東成田駅は駅待ちタクシーがいませんので、ご注意ください。

【紹介】グローカル759号

グローカル759号(2011年6月1日発行)

http://www2s.biglobe.ne.jp/~mmr/glocal/


6.11 脱原発100万人アクションに参加しよう!/世界の市民と共に脱原発の声を上げよう!
子ども20ミリシーベルト撤回せよ!福島ネットが文科省包囲・要請行動
 ・緊急要請と声明
 ・「福島原発事故緊急会議」への参加・賛同を!
 ・5.7 原発やめろ!渋谷デモ
5.3野宿者メーデー 、震災・原発被害者に連帯
7.17 木の根プール開き、6.25~26 作業・スタッフ会議に集まろう
6.26 三里塚・東峰現地行動へ
いいだももさんと共にたたかった時代(白川真澄)
天皇「被災地巡幸」に異議あり/4.29 反「昭和の日」行動/39年経っても変わらない密約の構図
みどりの未来 「3.11」から未来を拓くシンポ、大震災後のビジョンを討論
 ・福島へ世界中にある、今こそ脱原発を/シルビア・コッテング=ウール(ドイツ緑の党・国会議員)
 ・原子力からシフトする/飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
 ・震災「弱者」をつくらない/竹信三恵子(和光大学教授)
原発と政治をめぐる十題/どんな政治課題に挑んでいくべきか(下)、河合成彦
<杉並区議選> 薄氷踏む「ラッキーな当選」に無所属市民派の困難さ痛感/奥山たえこ@杉並区議
<泉大津市議選> 市民の厳しい審判―ブービー当選で議席守る/高橋登(泉大津市議)


【報告】福島第一原発事故とは何か?

福島第一原発事故とは何か?


5月29日、国連・憲法問題研究会の学習会「福島第一原発事故とは何か?」が行われました。


講師は山崎久隆さん(たんぽぽ舎)。
台風の影響で大雨だったが、参加者は山崎さんの講演に熱心に耳を傾けた。


山崎さんはパワーポイントで図・写真を映しながら講演。



格差と戦争にNO!
最初に、原発震災が起きることを言い続けてきたのに、実際に原発震災が起きる前に原発を止められなかった「市民運動の責任」について言及。
そして、原発を延命させるための「節電キャンペーン」によって6000キロワットと発電量がないと停電が起きるかのようにマインドコントロールされている。「電気は余っている」と反論していかなければいけないと強調。



続いて、3・11東日本巨大地震のメカニズムについて説明。
4つのプレートがぶつかる日本列島では大地震が不可避。このようなところで原発建設・運転はあってはならないこと。


続いて、福島第一原発事故の1号炉から4号炉で起きた原版震災について説明。
東電は「異常な自然災害」で壊れたとしているが。
変電所・送電鉄塔が地震で壊れており、事故の原因は津波ではなく地震。
第一原発での揺れは東電の想定と同じ600ガル。だから、設計ミス・施工ミス・想定ミス。過失ではなく重過失。福島原発は欠陥品。


外部電源がなくなって、東電は全国から電源者を送ろうとしたが渋滞で着けなかった。
東北電力の電源車が到着したが、電源室は地下。


「SPEEDI」の放射能分布予想図は実際の測定とほぼ一致している。
ところが「パニックを恐れた」政府が4月まで公表しなかったために活用されず
数値が低かった南相馬の人たちが数値が高い飯館に避難して、その後再避難した。二重三重に間違っている。
公表されていればこういう事態は防げた。彼らは情報を隠して人をだますことしかしていない。

今後心配されるのは海洋汚染。

放射性物質で白血病・がんの原因になるのはストロンチウム90だが、2ヶ月経っても公表されていない。なぜ測られないのか。
福島の汚染地域はチェルノブイリより面積は狭いが、高汚染地域は変わらない。
放射性物質の放出量がチェルノブイリの10分の1という発表は疑問。


今のモニタリングポストは大陸での核実験用に高い場所に設置されている。
人間への影響を調べるためには地表と地上1mで測定するように自治体、研究機関に要求していく必要がある。

そして、原発は13ヶ月で定期検査なので来年の今頃には全て停止する。運転再開を許さないことが運動の課題。法的には知事の同意は必要ないが、現実には知事の同意なしの運転再開は無理。知事の多くはそんな重い決断はできないと思っている。


質疑応答では
どうやれば原発を止められるのか、海洋汚染は大丈夫か、アメリカの原発の汚染はどうなのか、山崎さんなど民間の研究者の提案を東電などは受け入れているのかなどなど。


最後に国連憲法研から福島原発事故緊急会議と6・11百万人アクションへの参加を呼びかけた。