【紹介】『1978・3・26 NARITA 管制塔を占拠し、開港を阻止したオヤジたちの証言』出版
『1978・3・26 NARITA
管制塔を占拠し、開港を阻止したオヤジたちの証言』
四六判・並製・340頁
定価 本体1,300円+税
発行:結書房
※工人社(T03-3264-4195F03-3239-4409)でも扱っています
かつて1978年。時の福田赳夫内閣は、ようやく完成することができた1本の滑走路をもって成田空港を年度内3月30日に開港しようとしていた。
血塗られた空港建設反対運動を弾圧し、圧殺し、ようやく開港までこぎつけようとしていたのだ。それは国家の威信をかけたものであった。
時に、1978年3月26日日曜日。「開港予定日」を4日後に控えたこの日、三里塚第一公園は三里塚芝山連合空港反対同盟主催の集会が開かれていた──
時を同じくして、横堀地区の要塞では鉄塔が建てられ、攻防戦が始まっていた──
午前11時。空港近くに集結した3000名(主催者発表)の部隊は第8ゲートに向かって走りはじめた。
「三里塚空港 包囲・突入・占拠!!」 1977年滑走路南端の朝倉にあった大鉄塔が破壊されてから、それが合言葉になった。
そうして、
この日、2万人で空港を包囲し、3000人が突入し、15名の部隊が管制塔を駆け上がり、占拠した。人質をとることもなく、自分達を逮捕しようと窓から管制室に入ろうとする機動隊員を突き落とすこともなく、計器だけを破壊したのだ──。
* * *
あの3・26はいかに準備され、遂行されたか。
30年の長きにわたり秘されてきた、当事者だけが知る真実を明らかにする。
四六判・並製・340頁
ISBN978-4-902127-15-7
定価 本体1,300円+税
発行:結書房
立川反戦ビラ弾圧・最高裁不当有罪判決に抗議!(4月11日)
立川反戦ビラ弾圧・最高裁不当有罪判決!(4月11日)
【転載】
立川・反戦ビラ弾圧救援会声明
本日最高裁は我々の上告を棄却し高裁の有罪判決を支持した
。救援会はこの不当な有罪判決を批判し続けることをここに宣
言する。
この4年2ヶ月に渡る裁判闘争で、私たちは被告らの行動が
「犯罪」にはあたらず、憲法でも保障された正当な表現活動で
あることを緻密に立証してきた。検察側はこれに対して反戦ビ
ラが問題であったのか、ビラ一般の配布が問題であったのかを
明確にすることができず最後まであいまいなままとした。さら
に昨年共産党機関紙「赤旗」の記事により、自衛隊情報保全隊
が公安警察と密接に協力し、現場検証などを行いこの弾圧を画
策するのに手を貸していたことが明らかになった。我々はそれ
に対する批判も補充書として最高裁に提出した。イラクに自衛
隊が派兵され始めた時期に、それを不安に思う自衛官や家族に
対して反戦運動の側からの働きかけを遮断し、運動そのものに
冷水を浴びせかけて萎縮させる。この弾圧のねらいがそこにあ
ったことは明かである。しかし、こうしたこの弾圧の本質的な
問題点を無視し、最高裁は不当判決を下した。
立川の弾圧事件を皮切りにビラまきに対する不当な弾圧事件
が日本では相次いでいる。二つの国公法事件や板橋高校事件、
葛飾マンションビラ入れ弾圧事件などである。これらの裁判を
見てみると立川と葛飾事件では東京地裁は無罪判決を下してい
る。少なくとも地裁段階ではビラまきという行為を犯罪とする
ことに反対が強かったことがうかがえる。
そもそも日本全国で一日にポストに投函されるビラの枚数が
どれくらいの数になるのか、見当もつかない。ポスティングと
いう行動は専門業者がいるように、社会的にも認知された行為
なのである。そして商業ビラだけではなく政治的な主張を書い
たビラはさらに重要だ。選挙が近づけばあらゆる政党のビラが
投函されるはずだ。この間弾圧されたのは、反戦運動のビラや
日の丸君が代押しつけに反対したビラ、共産党のビラであり、
権力者に対して批判的な内容のものばかりである。これらの弾
圧は、ポスティングそのものは犯罪とは出来ないので、その場
その場で住居侵入罪や国公法違反、威力業務妨害罪など様々な
罪状を恣意的に運用して、ポスティングそのものを封殺しよう
とした政治的なものであることは明らかだ。
陸上自衛隊はイラクから撤退したが、航空自衛隊は残ったま
まである。イラク戦争を始めたブッシュ政権の人気はもはやど
ん底にあり、イラク戦争への批判の声は日に日に高まっている
。こうした中で最高裁は言論の自由をないがしろにするかのよ
うな不当な判断を下したのである。
救援会は、司法の独立性そのものがますます本日の不当判決
で危うくなったと判断し、それを深く憂慮し糾弾せざるをえな
い。
最後まで裁判闘争を闘い抜いた力は、全国・全世界の裁判を
支援する人びとによってもたらされた。救援会は深くこのご支
援に感謝する。私たちは今日の最高裁の不当な判決を批判し続
け、その他のあらゆるビラまき弾圧裁判勝利の日まで闘い抜く。
2008年4月11日
立川・反戦ビラ弾圧救援会
【報告】大江・岩波沖縄戦裁判判決報告集会・4月9日
4月9日、大江・岩波沖縄戦裁判判決報告集会
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2005年に元座間味島の戦隊長・梅澤裕氏と元渡嘉敷島の戦隊長・赤松嘉次氏の弟である赤松秀一氏が原告となって大江健三郎氏と岩波書店を訴えた「大江・岩波沖縄戦裁判」の判決が3月28日大阪地裁であり元戦隊長ら原告側の主張を全面的に棄却した(原告らは2日控訴)。
裁判報告
弁護団・岩波書店から
小牧薫さん(大江・岩波沖縄戦裁判支援連絡会事務局長 大阪)
証言取材を通して見えてきた「集団自決」
謝花直美さん(沖縄タイムス社編集委員)
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会(大阪)
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会(沖縄)
大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
(沖縄戦首都圏の会)