民族対立が緊迫化~ローヌエル族の報復~②
当団体HPに支援概要がアップされました。
ご興味のある方は是非、見て頂ければと思います。
http://www.peace-winds.org/jp/news/archives/120106_1419.html
カゲ
民族対立が緊迫化~ローヌエル族の報復~
今日から少しづつブログを通じて情報 発信していきたいと思いますので、
今後とも宜しくお願いします。
~ピボール市内の高齢者、女性達、子 供達が町に取り残されています。~
日本でも報道がありましたが、今月緊 張が高まっていたローヌエル族とムルレ
族の間の民族対立が緊迫化し、2011年12月23日に始まったジョングレイ州ピボー
ル郡へ攻撃を皮切 りに、攻撃が本格化しました。
この対立を止めるべく、12月28日 に南スーダン副大統領が現地に赴き、ローヌ
エルの武装集団への説得を試み、一時はピボールタウンへの攻撃は回避されたか
に見えましたが、12 月31日、ローヌエルの武装集団がピボールタウンへの攻撃
を開始し、発砲、住民の家を焼きました。
現在、ピボールタウンには少人数の政 府軍しか駐留しておらず、逃げることが
できないお年寄り、女性、子供達が町に取り残され、不安な日々を送っていま
す。また、武装集団により道 路が封鎖されている為に、食糧・水等生活必需品
が届かず、住民は苦しい生活を強いられておりました。
PWJは非常食であるエナジービス ケット100箱(12,000袋)の購入。国連食糧
計画と協力のもとヘリコプターで空輸を行い、子供などの弱者を中心に300人に
配布をおこ ないました。「治安の悪化に伴い、他団体の支援がまったく届いて
いないのにPWJは届けてくれた、有難う」と数々の方からお礼を頂いておりま
す。
国連人道問題調整部(UNOCHA) の情報では、1,1000人が国内避難民として茂み
の中に逃げていると情報が入ってきておりますが、人数・避難先の情報が入って
おらず、国連 のヘリコプターによる懸命な捜索活動が続いています。2008年度
の南スーダン人口統計によれば、レコングレの人口は約4,4000人、ピ ボール郡
においては4,6000人以上であることを考えると、今後数万人単位の規模に膨れ
あがることが予想され、今後も迅速な支援が求められ ています。
(カゲ)
「みんなの井戸」プロジェクト あなたの井戸をつくりませんか??
われわれが活動する南スーダンのジョングレイ州に、自分達の名前がついた井戸を作るという企画をご存じでしょうか。
ピースウィンズ・ジャパン 「みんなの井戸」プロジェクト あなたの井戸をつくりませんか??
http://www.peace-winds.org/jp/act/sudan/2011/WellProject/main.html
治安状態が不安定なため、あまり多くの援助団体が活動できずにいるジョングレイ州。今から来年の3月にかけて、ピースウインズが活動するのは、その北部に位置するアユッドという郡です。そこへは、われわれの事務所がある州都のボーより、四輪駆動車両で約7時間かかります。
そこからまた奥地へ入り、清潔な水が無く過酷な生活を強いられている人々のために、井戸掘削事業を行います。
これは、ご寄付いただいた方々のお名前を金属プレートに刻みこみ、井戸のポンプ部分に貼り付けようという企画です。現地の住民へのメッセージもプレートに刻むこともできます。
御本人様のみでなく、ご家族へのプレゼント等としてもよいかもしれません。そして、御自分が参加なさっているグループなどの御記念としても素晴らしいかもしれません。
現在、サークル等で活動なさっている学生の方々にも、これに賛同することで自分達の記念としてだけではなく、就職活動の際にアピールの一つとして使って頂けるかもしれません。
よろしければ、少しだけでもページを見てみてください。御友人・御家族にもこの企画についてお伝えいただければ、とても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!
新旧通貨について ‐‐どうなるんでしょうねぇ。‐‐
2011年7月9日に、アフリカで54番目の国歌として独立を果たした南スーダン。
独立国家となって様々なことを決めていかなければならないのですが、そのうちの重要な一つである通貨。結構いろいろな事が決まらず対応が遅いこの国ですが、意外と早く7月18日にはあたらしい通貨の流通を始めました。
それまで使用していたスーダンポンドから南スーダンポンドへの移行が開始されました。新旧通貨の交換レートは1:1です。その交換期間なのですが、南スーダン政府が当初は、3ヶ月を交換期間として、政府が保証するとアナウンスしていたのですが、後になって急に、9月1日までと短縮するとの通知を行いました。
北スーダンも、南スーダンが新通貨を導入した数日後に新しいデザインの通貨(これもポンド)の導入を開始しました。これにより、以前は南スーダン政府の交換期間を逃しても、最悪北スーダン内で使用できると楽観していた旧通貨の行き場がなくなってしまいそうです。南北間での合意として、半年間は旧ポンドを使うとなっていたのを、南スーダン政府が反故にするような形で新通貨の導入を既に発表してしまったのが、この北の動きにつながったようです。
上:新通貨1ポンド 下:旧通貨1ポンド(ボロボロ)
旧通貨は紙幣が1,2,5,10,20,50ポンドの6種類の紙幣だったところが、1,2,5,25、50、100ポンドの6種の紙幣となります。そしてコインは南スーダンでは事実上使われていませんでしたが、以前使われていた下の単位「ピアスタ(1ポンド=10ピアスタ)」のコイン(1,5,25,50)も導入されるという風な情報もありますが、今のところはコインは見たことがありません。
南スーダン内で流通している約20億ポンドものお金を、果たしてその1.5ヶ月の交換期間のみで交換しきれるのでしょうか。現在のところジュバでお釣りをもらう場合には、かなりの確率で新紙幣が戻ってきます。しかし、比較的大きな地方都市ボーでは、もっとその比率が高まります。現在は雨季中で、陸路でのアクセスがない「陸の孤島」と化している町もありますし、そこでは新通貨の数が圧倒的に足りないのではないかと予想できます。ある日紙切れとなる旧通貨を、誰もが持って居たくありませんので、トランプのババ抜きのような状況になるでしょう。誰もがババを引きたくない為、交換期間の終わりが近づくにつて、いろいろなところで揉め事が起きるのではないでしょうか。
もう既にジュバにおいては、恐れていたことが起き始めています。大きなスーパーやレストランなどが、まだ交換期間の最中なのにも関わらず、旧紙幣の受け取りを拒否を行い始めています。店に張り紙を出しているのですが、政府はなぜ注意し始めないのでしょうか。それを見て、他の小さな商店も真似をし始めることは眼に見えています。
南スーダン新通貨 25ポンド紙幣
政府もこういう状態を恐れていて、急に交換期間の短縮をしたのかもしれません。受け取り拒否が始まり、旧通貨への信用が揺らいだとすると、市場では二重の値が生まれ始めます。つまり、一つの商品が新通貨では1ポンドだが、旧通貨では2ポンドなどいうダブルスタンダードです。そうすると、政府の交換保証を求めて取り付け騒ぎのような状態になる可能性もあります。
政府は、9月1日の最終交換日以降も、小額紙幣1,2,5ポンドの流通は認めると発表していますが、いつ何時政府が突然その使用打ち切りを発表するかもわからず、庶民は心配で仕方が無いことと察します。
北の政府によると新旧通貨の交換期限は分かりませんが、9月2日より以後であれば、当然皆が替えられなかった通貨を北へ持っていこうとすると思います。そこでまた南北の軋轢が生まれなければよいのですが。。さぁどうなりますか。
因みに現在は、正式レートでは1ドルが2.67ポンドですが、闇レートでは3.65ポンドとなっています。去年の11月には2.80ポンドだったので徐々に、そして着実に価値の下落が続いています。残念なことに独立後の下落が顕著で、新国家への信用が高くないことを示しています。
ズンズンと進んで ドドーン
やりました。今度は大きな軍用トラックを使って、中州が途切れた部分を抜けることができました。
今度はドラムを縦に積み込むことで、トラックと後ろに付けたトレーラーとで計31個のドラムを積載しました。積み込みといろいろな揉め事で、時間がかかってしまい出発は昨日の朝となりましたが、なんとか朝一番で事務所を出発しました。
前日のドラム積み込み作業風景
ドラムを積んで颯爽と朝日に映えるトラック’(さぁどうなるか。。)
しばらくすると、例の途中から中州になる道を進んでいきます。聞くところによると、このトラックは町でも一番強力なトラックらしく、もしこれでダメなら他に手がないなぁ、などとランドクルーザーで後ろをついて行きながら考えていました。
荷台のドラム(3.6m)は、非常に不安定です。最初にしっかりとロープで縛ったつもりだったのですが、途中で停車してもう一度強く縛りなおしました。それでも不安定でグラグラと揺れるので、運転手はゆっくりゆっくりとトラックを進めていきます。
最初は普通の道を ゴトゴトと進みます
徐々に道が細くなり、とうとうラングクルーザーでは入れない箇所にたどり着きました。 ここからは進めないので、成り行きを見守るしかありません。トラックは泥の中をガタガタと車体を揺すりながらも少しずつ前へ進んでいきます。荷台に乗せたドラムが何度も斜め傾きます。
泥の中を揺れながら進んでいきます。ドラムが落ちる!!
中州の途切れた部分にも、そのままズンズン進んで行って、とうとう水の中に入っていきます。遠くから見ているとゆっくりに見えたのですが、結構スピードが出ていたのか、大きな水しぶきが上がって、ドドーンとすごい音も聞こえます。 ドラムも吹っ飛んでバラバラになるんじゃないかというくらいの勢いです。
とうとう水の中へドドーンと水しぶきが上がりました。
ドラムが吹っ飛びそうです。映画の一シーンのようです。。
何度も「ああ落ちる!」と思いました。 じっと見つめていると、かすかにトラックが進んでいるような気がします。一緒にいるドライバーと眼を凝らしながらしばらく見ていると、トラックが水から出て向こう側に上がって行くのが確認できました。さすが強力なトラック。難所を超えることができました!
やったやった。とドライバーと喜びつつ、衛星電話を使ってトラックに乗ってるスタッフに問題ないという事を確認しました。 という訳で、なんとかドラム輸送には成功しました。
通り過ぎた後には、深いわだちが。。
しかし、我々も現場に行っていろいろな状況を確かめなければいけません。 今朝早くから、トラックの通れない細い別の道を使ってランドクルーザー2台を使ってチャレンジしましたが、2度もスタックしてしまい、結局断念せざるを得ませんでした。次はトラクターを使って行くなど、他の手を考えているところです。 3日程雨が降っていないので、今がチャンスです。
まだまだおそるべし、雨季のジョングレイ。
道??中州??
またもや、道路状況の話になってしまいますが、ご了承を。
この道路がえらいことになっていて通れないことを、なんとかお伝えしたくて。。
今、ある村を対象に家庭用のトイレを設置する事業を行っています。以前からブログで何度も出てきている「コミュニティラトリン」事業です。我々は、住民に100%モノをあげたり、やってあげたりするようなことはせず、彼らにできることは彼ら自身でやってもらうというスタンスで事業を進めています。
トイレに使う穴は自分たちの責任で掘ってもらいます。深さ3.6mで直径1.35mにもなる穴は、当たり前ですが素手では掘れないので、穴掘り用のツール(つるはし・シャベル・バケツ等)だけは渡します。その穴掘りがちゃんと終わった時点で、その穴に入れて壁の崩落を防ぐ役目の、ドラム缶を3つ縦に溶接したものを配ります。
穴掘りツールの配布
雨季の真っ最中の為に、道路状況が悪くなり続けていて、我々が予定していたPWJの四駆ピックアップトラックでの輸送は不可能になりました。村で穴を掘り終わって待っている人たちが居ても、それを確認やドラムの配布ができないので、焦っていました。そこで昨日大きなトラックを雇い、ドラムを積み込み、村へと向かったのです。
トラックは9つのドラムを積んで順調にボーの町を出ていきました。四駆のランドクルーザーで、行けるところまでついて行くことにしました。というのも、村までの道は携帯の電波も無いところで、道路がひどい状況なので他の車両もほぼ通らず、一旦埋まってしまうと助け出すのに時間がかかるからです。
道は乾季にブルドーザーで、林を切り開いたかなり広い道です。。でした。いや、正確には最初の部分は広かったのです。
最初は道だったのですが。。
今年はちょっと考えて、いつもは水びたしになる道路の両脇に幅1mほどの溝を掘って雨水がそちらに溜まるようになっていて、水はけが良くなっています。といっても泥道ですが。その道をトラックの後ろからランドクルーザーでついて行きました。
最初は、道があって両側に溝がある道でした。すこし進んだところで、その光景が変わってきました。溝から水が溢れ出して広がり、いつの間にか川にある中州を走っている感じになってきています。さらにその中州も徐々に狭まっていきます。そうして進むこと10分程度、とうとう中洲は途切れてしまいました。実際には、トラックはその場所までの泥でグチャグチャの部分で断念しました。そこから状況を確認する為に歩いて、道が途切れていることを確認しました。
諦めて帰る途中で、トラックが泥にはまってしまうアクシデントもあり、大変でした。はまったタイヤの前後の泥をシャベルと手で掻き出して、金属のロープを使い、ランドクルーザーで引っ張ってやっと抜け出しました。
トラックが埋まって傾いてしまいました。。
ランドクルーザーで引っ張る為にワイヤーロープをこうやってつけます。
次は、他のもっと大きなトラック(軍用の六輪駆動)かトラクターを見つけようと試みていますが、やはり雨季の事業は大変です。
雨季のジョングレイ州おそるべし。。
くるまのはかば
『ああ、こりゃあダメだなぁ。』
多くの人たちが泥の中に入って、手で泥を掻きだしている光景見て思わずこうつぶやいてしまいました。
雨季のジョングレイでは、町を結ぶ道路が軒並み通れない状態になってしまいます。大雨のために、エンジンが浸かるほど深い水たまりができたり、泥んこになってタイヤが埋まってしまい動かなくなる為です。
大きなトラックなどが一度スタックすると、後続の車はそれをよける為にまた別の泥に突っ込まざるを得なくなり、多くの車が一つの場所で埋まってしまうことになります。そういう光景は、さながら「車の墓場」のようになります。
去年6部屋の公共トイレを作った小学校でのミーティングの為に、町から30分ほど進んだところで、そんな場所にぶつかりました。今日まで一週間ほども雨がなかったというのに、まだそんな状態だということに驚きつつ、冒頭の言葉をつぶやいてしまいました。小学校では先生と子供たちが待っているという情報も入ってきたので、なんとか早く辿り着きたいとは思いますが、いかんせん状況がひどすぎます。埋まっている大きなトラック、そして作業をしている人々の様子を見ても、そこを通過することは不可能な状態です。
町へ来る時に飛行機の上からも見えた難地帯がここだったのかぁと思う間もなく、並んで止まっているトラックや四駆車を避けて泥に入った途端に乗っていた車がスタックしてしまいました。なんとかもう一台のウインチで引っ張り出しましたが、助けた方の車のクラッチも焼けてしまい、車の中が焦げた匂いで一杯になりました。
我々の車も埋まってしまいました 子供達はちゃんと待っていてくれました
最も深いところは、人々が作業をしていて通れないので、回り道を使ってなんとか小学校へは辿り着くことができましたが、かなり時間に遅れてしまいました。
雨季のジョングレイおそるべし。。























