NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート -17ページ目

ジョン・ギャランは神様…?

どこの国にも、英雄伝説というものはあるものだが、

スーダン南部のヒーローといえば、「ジョン・ギャラン(John Garang)」。


内戦中は南部勢力を指揮し、2005年の和平協定にサインしたのも束の間、

半年後にはヘリコプターの墜落事故で劇的な生涯を閉じた悲劇のヒーローである。

個人的に興味深いのは、今でもラジオなどで公に彼を讃える際の枕詞に

「南スーダンのマハトマ・ガンジー、ネルソン・マンデラ、マルチン・ルーサー・キング」

と言われること。


「いや、そこまでの知名度は無いでしょう…」と突っ込みたくなるところだが、

さらにすごいのは、

「南スーダンのチェ・ゲバラ」という言い方だろうか。


そこらの俳優以上にフォトジェニックで、今でもキューバの空港には

公私にわたる彼の生前の姿を写したポストカードがこれでもか!と並ぶ

あのチェ・ゲバラと並べるのは、、、、


仮にジョンの写真集があったとしても、国際的なマーケットでは厳しかろう、、、

ましてや映画化においてをや。


・・・などと余計な心配をしながらも、スーダン人の自負というか誇りが

感じられるエピソードではある。


さて、そんなジョン・ギャランだが、英雄伝説には事欠かない。

しかも、彼の出身地が、PWJの活動するジョングレイ州、ということもあって

スタッフの中には熱烈な崇拝者も多い。


ジョン・ギャランと同じ村出身のJDによると、

もう、これはほとんどキリストではないかという所業をしてのけたことになっている。


たとえば・・・ それは内戦中のときのこと。

南部の兵士はサハラ砂漠を行軍中だった。

どこを見渡しても水がなく、へばる兵士達。


そこへヘリコプターでジョン・ギャランが到着した。

状況を見て取るや、彼はすぐに命じた。

「穴を掘れ」

そこにいた兵士全員で深い大きな穴を掘った。

「中にビニールシートを敷くように」

敷いてみた。


兵士が見守る中、ジョン・ギャランは何気なくかぶっていた帽子をとって、

右手で頭をなでた。ツルリ。(ここまでは「のっぺらぼう」に似た展開かも)

すると、、、、!!

なんと、雨雲がおこって、雨が降り始めた!!


ざーざーざー。

湧き起こる歓声。

生き返る兵士達…・。


「すごいだろう、ジョン・ギャランは神さまとつながっているんだ」

と誇らしげにJDは話を締めくくった。

確か、日本でも、

弘法大師が杖で示した場所を掘ったら水が出てきたといった系統の話はあったし、

キリスト教でも、

聖書解釈の方法として、奇蹟物語に科学的な解説をつける流派もあると聞いたことがある。


それにしても、このジョン・ギャランの話は、

何と言ってもたかだかここ数年から十数年以内の「神話」なので、

その現代性にもかかわらず(あるいは現代性故にか)、物語としてというよりも

むしろ個人信仰として残っているらしいことに驚いた。


(ニシノ)



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本当にあった怖い話

以下、ローカルスタッフのJDが話してくれた数年前にボー近郊で実際にあった話。


あるところに兵士がいました。

妻との間に年頃の娘がおり、この娘に求婚者が二人現れました。

片方はお金持ちで、牛をたくさんくれると言っています。

が、もう片方は貧しく、結納の牛を1頭も持っていません。


夫は、お金持ちに嫁がせたいと内心思いながら、妻に言い渡しました。

「明日は親戚の皆がくる。親戚の前で言い合いをするのはみっともないから、

まずは家族の中で決めてから発表しよう。今夜、お前からよく娘に話しておくように。

明日の朝、家族会議の決定として親戚に発表しよう」


その夜、妻は娘とふたりきりで話しました。

「どちらの人のところにお嫁にいきたい?」

娘は答えます。

「貧しくても、あちらの人がいいです」

母親は、

「お父さんはお認めにならないだろう。お前、どうしてもあの人と一緒になりたいのなら、

 今晩、逃げなさい。決して戻ってきてはいけない」

と娘に言いました。


翌朝、夫が妻を呼んで娘を連れてくるように言います。

妻は、部屋に入っていきましたが、一人で戻ってきました。

夫「どうしたんだ?あの子を連れてこいと言ったはずだが」

妻「朝、起きたら、いなくなっていました」

夫「なに?隣に寝ていてお前は気づかなかったのか?」

妻「…気づきませんでした」

夫「そんなはずはないだろう。何か別の理由があるのだろう。怒らないから言いなさい」


そこで、妻はおそるおそる「実は・・・」と自分のしたことを話します。


夫は黙って常に身につけている銃を外し、ガチャリ、と装填しました。

妻は顔色をなくし、逃げようとします。

夫は捕まえようとして追いかけます。

ほんの数十メートル走って、妻がつまづきました。

夫に後ろから捕まれます。

撃たれる!という瞬間、夫は牛やヤギを屠殺するためのナイフを取り出して

妻の首を掴み、

頚動脈をばっさり。

返す刀で反対側からもばっさり。


倒れる妻。


数時間後。

親戚一同と共に、妻の老いた両親が到着します。

娘の変わり果てた姿を目にします。

けれど、ここで一言も口をきいてはいけないというのです。

老夫は老妻を促して黙って立ち去り、

「あれは30頭の牛で、あの男にあげた娘だから。もう我々の子どもではない。」と

つぶやいたとのこと。


おしまい。


…言葉を失った私が、しばしの沈黙の後、

「で、この話のポイントはどこにあるの?」と念のためJDに聞いてみたところ、

「夫と意見が相違する場合に、妻が勝手に行動するとこうなるということさ。

一度嫁に出したら、正当な数の牛をもらった以上、彼女は夫のもの。

夫が何をしようが妻の実家の人間は何も言う権利はない」


さらに沈黙を深める私を慰めるように、

「でも、ふつうは夫の両親や兄弟がかばってくれるから大丈夫。

たとえば君が僕と結婚した場合(←えっ?)、僕が君を理不尽にいじめると、

僕は僕の両親や兄から『なんてことするんだ!あんなにいい嫁に!』って

ボコボコに殴られるよ」

とフォロー。


正直、全然フォローになっていない、なんて怖い話なんだ、と思った。


(ニシノ)

大迷走

こんにちはスクマです。

アユッド郡でおこなった井戸候補地の調査・選定で、
最後の村を訪問したときのことです。

その日もいつも通り村長さん宅を訪問して、
村の概要や生活状況、水の入手方法について聞き取りを行いました。
そして他の村人からも話を聞きたかったので、
村長さんに人を集めてもらうようお願いしました。

人が集まるのに少し時間がかかりそうだなと思っていたら、
私はふと、トイレ行きたいかも?と思いました。
そこで、フラフラフラと近くの雑木林に入っていきました。
乾燥している地域だからか棘のある潅木が多く、
それをうまくかわさないと痛い思いをします。
かといって、あまり近くだと人に見られてしまうので、
少し奥の方まで進んでことを済ませました。

行きは棘が痛かったので、帰りは村長宅から見えた人が通る道で帰ってみようと思い、
方向を変更してその道を探してみることにしました。
順調な足取りで進んでいったのですが、人が通る道がなかなか見つかりません。
この時点で来た方向に引き返せばよかったのですが、
ここは一つ最短距離で行こうと思い、方向を変更して、
村長宅の方角に棘の潅木をかわして進むことにしました。
このとき感じた一抹の不安は”自分は昔から方向感覚だけはある!”という自信で打ち消します。

お気づきですか?
この時わたしはすでに迷子になっています。

どんどん進んでいきますが、回りにあるのは棘の林だけ。
人の気配はまったくしません。
太陽の位置から方角を確認しようとしますが、
そもそも自分が村長の家のどっち側まで来てしまったのか自信がもてません。
木に登ろうとかと思い、大きめの木に近づいてみると、
その木にも棘の枝が生えています。
最終手段で、一緒に村まで来ていたスーダン人スタッフの名前を叫びますが、
返事はありません。
気にもしていなかったわたしの周りを飛んでいるハエの羽音が、
わたしを一層焦らせます。

時はすでにフラフラ抜け出してから15分ほど経っています。
事がおおごとになるタイムリミットの時間です。
みんなで探し始めているかもしれません。
”まずいまずい・・・”

あてもなく焦りながら歩いていると、
人が歩いたようにも見える道らしきものを発見します。
もうこのときには、どっちがどっちの方向か全然わからなくなっていたので、
気の向いた方向にその道を進んでいきます。

五分ほどすると、民家の屋根らしきものが見えてきます。
”おし、村長宅だ!!”と思い近づいていきますが、
村長宅とちょっと大きさ・形が違う上に、人も見当たりません。
この地域の現地語で「マーレ(こんにちは)!!」と
明るい感じで挨拶しながら、笑顔でお宅の中を覗いてみると、
お婦ちゃんらしき女の子が小学生くらいの妹の髪を結いながら、
ニヤニヤしながらこっちを見ています。
2人と二分間くらいコミュニケーションして分かったことは、
”村の外には出てないらしい!”ということだけでした。

すると、自分が来た逆の方向からおばちゃん3人が一列に並んで足早に歩いてきます。
おばちゃんたちのテンションがすごく高いこと、目的があるような足取りから、
”もしや村長ミーティングにいくのでは!!”という期待が高まります。
そこで、おばちゃん組に加えてもらい、自分が来た方向に引き返して進んでいきました。
テンションが高いといいましたが、どのくらい高いかというと、
歩きながらも、歌って、踊っているのです。
わたしたちのパーティーは途中から加わった、
四番目のおばちゃんと小学校高学年くらいの女の子を加え6人になっています。

この時は、一応の安堵感と、おばちゃんたちの楽しそうな雰囲気と、
自分の恥ずかしい状況とがまぜこぜになって、もうなんとも楽しい気持ちです。
一人でとぼとぼと歩いてきた道も、まったく別のように見えます。
自分が迷子になっている状況が可笑しくなってクスクス笑うと、
私の後ろを歩いている穏やかな目をした四番目のおばちゃんもクスクス笑います。
私の前を歩いてるテンションの高い3人のおばちゃんはゲラゲラ笑います。
このとき私は、おばちゃんたちとの不思議な一体感を感じ、
この仕事をやっててよかったと思いました。

しばらく歩くと、逆方向から2人の若者が表れました。
いかにも人探しをしている感じです。
ここで、”私は大丈夫だ!”と確信を持つと同時に、
やっぱり大事になっていることに気づきます。
若者2人は私たちの一団に加わって、来た道を折り返し、
おそらく「みつけたぞー!」と大きな声でいいながら先導してくれます。

村長宅がみえるところまでくると、
そこにはすでに30人ほどの村人がこっち見ながらニコニコしています。
”あちゃー!やっぱり大事になってる!笑ってください、笑って許してください!”
という心境です。

ところが、その中には笑って許してくれなさそうな雰囲気を出す人がいます。
一緒に村まで来たPWJスーダン人スタッフの2人です。
2人は黙って車に私を招き入れます。
そして車に入りドアを閉めるなり、猛烈な勢いでこっぴどく叱られました。
「どれだけ探したと思ってるんだ!ちゃんと報告してから行くように!
ライオンとかゾウに襲われたらどうすんだ!テロリストと間違われたらどうすんだ!
村の人に迷惑かけるな!」と。

反省しています。

スクマ

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ホームサイエンス

最近、PWJボー事務所のオフィスアシスタント(女性)A3人目の赤ちゃんを産み、

育児休暇から仕事に復帰した。


が、まだまだ赤ちゃんは乳児。

母としては子どもの様子を見に行きたいので、出勤時間について

フレキシブルにできないか相談しにきた。


相談先は、ローカルスタッフを束ねる総務部のしっかり者、W(前回登場)。

彼女と話し合った上で、私にも意見を求めに来た。


Aは、朝早く出勤して、午前10時くらいに一度家に帰り、

ランチタイム後に通常通り戻ってきて、定時よりも少し早めに切り上げたいと希望している。

彼女によれば、赤ちゃんはほとんど寝ているので、

朝はいくらでも早く来られるといってる。6時とか」


え、ろ、6時??

それはいくら何でも早すぎるでしょう。暗いし。私、寝てるし。。。

と耳を疑った瞬間、私がけげんな顔をしたのを見て取って、


「いや、それは本当なんだ。

僕もHome Scienceの授業で習ったから知っているんだけれど、

赤ちゃんというのは、とにかく長い時間寝ているものなんだよ。うん」


と、私が赤ちゃんの生態に詳しくないから理解できなかったのだと思って、

手で「こーんなに長い」とジェスチャーつきで補足してくれた。


そんな彼を見ていて、へえええーーーー、と単純に感心してしまった。

彼は高校までケニアで教育を受けたことは知っていたが、

「ほーむさいえんす」ですか…。


日本だったら「保健体育」あるいは「家庭科」の範疇で、

それも私の頃は、男子は「技術」、女子は「家庭科」、と否応無く分けられていたのだが、

このWの一生懸命な弁明ぶり(注:彼は独身)といい、

母子保健への尊重的な態度といい、なんだかいいなあと思った。


何事においても、名前は大事かもしれない。

私の通っていた大学では”Health Education”と呼んでいて、

お決まりの短縮化で「へるえど」という名称で呼ばれていたけれど、

それよりも「ホームサイエンス」って、なかなかよくないだろうか。

「保健体育」や「家庭科」よりも中立的かつ難しそうな響きがあって、

勉強するモチベーションが上がる気がする。


いったいどこがスーダンブログなの?と言われてしまいそうだが、

女性の働き方について、なかなか理想形が見つけにくい昨今、

男性スタッフの中に、こういう親身な理解をしてくれる人がいることは非常に大事で、

同じことを私が言うよりも、格段に他スタッフからも受け入れられやすいのだ。


(ニシノ)







結婚相手の条件

冠婚葬祭のしきたり・文化は時代や場所によって違って、

それだけでも世界の多様性に触れ得た気がしておもしろいものだと思う。


先日、たまたま幸田文の「きもの」を読んでいて、

彼女の簡潔で感覚的な文章が紡ぐ世界が、私の育った日本と同じ国とは思えないほどで、

まだ100年も経っていないのに、改めて日本の変化のスピードの速さを感じた。


今日の世界で、変化それ自体はおそらく普遍的な現象で、

昔、変化するという事実だけは変化しないと言った人は、つくづくうまいと思う。


誤解を恐れずに言ってしまえば、人の営みなんてどこでも似たようなもので、

だからこそ、たまたまスーダンで働いていても、

誰が結婚したとか、子どもが生まれたとか、駆け落ちしたとか、浮気されたとか

ローカルスタッフたちから聞かされる度に、

場所が違うだけで皆どこでも似たようなことをしているのだなあと、

妙に親近感が湧いてしまう。


というわけで。

あくまで文化観察の一環ということで、ほとんどが男性のローカルスタッフたちに

何が結婚の決め手になるのか聞いてみた。


美人かどうか、かな?それとも性格?とありきたりの質問をする私に、

「確かにきれいな方がいい。でも、顔はそれぞれ好みがあるから。」

「そうそう、スタイルも。すらっとしたのがいいか、ぽちゃっとしたのがいいか、とか。」

「似合う服を着ているかとか。」


なるほど。特に「美人」の典型はないのか。では性格は?おとなしいのがいいとか?

「性格といっても、そんなに話すチャンスもないから、態度から類推するしかないかな。」

「あとは、家族でしょ。ちゃんとした両親に育てられていれば一応安心。」


「やっぱり子育て、家事がきちんとできる、いい奥さんがいい。」

「ロストボーイ(Lost Boy…内戦中に親をなくし、欧米の慈善団体の斡旋で養子縁組をして

海外で育った少年。現在は20歳~30歳が多い)が一時帰郷すると、

必ず村の女の子を妻にして帰っていく。

一般的に言って町の子はすれているけど、村の子はいい主婦になるから」


教育は?

「ありすぎても、ちょっとやりにくいけど、無さすぎて家計管理ができないのは困る。

最近は、難民キャンプ帰りの教育を受けた女の子が人気があって、競争が激しい。

牛の数を積まないと結婚できないケースもあるよ。」


などなど…。まだまだ続くので、またご紹介できればと思うが、

スタッフの間でも、けっこう意見が分かれておもしろかった。


ちなみに、現在、PWJで唯一独身のローカルスタッフWは、

密かに「妻候補リスト」を作っていて、

そこには評判のいい女の子の名前、父親の名前の一覧があって、

3ヶ月に一度は見直しをかけているらしい。(←この辺りがエライ)


「まずは父親に会って、自分を売り込むのが大事。

僕はまだこれから大学にも行きたいし、牛の数も少ないから、

将来性を買ってくれる家族でないと。」

ローカルスタッフの中ではピカイチの計画性と落ち着きを備えたW

やはり結婚は人生の一大イベントらしく、用意周到に婚活に励んでいるようだ。



(ニシノ)








ポクタップ小学校での校舎引き渡しと衛生ワークショップ

こんばんは、スクマです。

今週火曜日にポックタップ小学校で新学期が始まりました。
PWJは生徒や先生が集まるこの日に合わせて、
昨年末に完成した校舎とトイレを学校に引き渡し、
衛生ワークショップを行いました。

参加してくれたのは、各クラスから選ばれた40人の生徒と9人の先生です。

校舎引き渡しに際しては、
「この校舎でいっぱい勉強してくださいね」と私から挨拶しました。
小学生のとき"学校は友達と遊ぶところ"と思っていた身としては、
なにか別の人が喋っているような微妙な気持ちでした。
そして、もっともらしいことをいっている人のうち結構な割合の人は、
じつはこの微妙な感覚を味わっているのかもしれないと思いました。

衛生ワークショップはPWJフィールドオフィサーMが担当してくれました。
生徒たちに三つのグループ分かれてもらい、クイズ形式で学んでもらいます。
内容は、不衛生な環境が引き起こす病気、感染経路、予防方法などです。

生徒たちはうんこやハエ、トイレを使っている人の絵を見て、
くすくす笑ったり、恥ずかしそうにしていましたが、
自分たちの問題としてまじめに考えてくれていました。

NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート-20090224 021

トイレを使う習慣がない人たちがトイレを使うようになるのは、
私が想像していたよりも大きな変化でストレスをともなうもののようです。
トイレに行くのを見られることへの恥ずかしさや、
トイレに入っていくことへの恐怖感があるといいます。
(確かに外でトイレをすると、開放感があって気持ちがいいものですが。)

また一人 の行動が変化しただけではなく、
コミュニティのみんなで取り組んでいかなければ、
衛生環境の改善は限定されたものになってしまいます。

難しい問題です。

NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート-20090224 025

スクマ

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かわいらしいもの

東京の同僚から、

「コウモリ、サソリ、ゴキブリという単語を見るだけでムリ、、、と思ってしまう」

という感想を聞き、「虫愛ずる姫」状態をこれ以上語ると、

ひょっとして(将来あるかもしれない)お嫁入りにも差し支えるかも、と考え直し、

今日は早春にふさわしく(?)かわいらしい話題を選んでみた。


確かにオフィス兼宿舎では上述のようないろいろなものが出没するが、

偶にはフィールドでかわいらしいものにも出会える。


これまでの2年間で一番のヒットが、これ。


NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート-Agoor001



名前は知らないが地元の言葉では「アゴール」。

つぶらな瞳と毛並みは、ちょうどリスの胴を引っ張って長くした感じで、

しかも人慣れしていて、『キューキュー』と小さな声で鳴く。

爪も歯も小さいので、ガシガシされてもちっとも痛くない。


お腹やしっぽの付け根を撫でると、他愛なく篭絡されて、お腹を見せてゴロゴロしてしまう。


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普通は、森の中で生息する野生動物で人には慣れないそうだが、

この子は、小さな頃に人に拾われて以来、ペットとしてこのコミュニティで暮らしているという。


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(プラスチック皿から一心不乱にミルクを飲む様子)


先日、何度目かの訪問の際、井戸の台座部分の工事に立ち会ったときにも、

私がこの子を見ると喜んで遊ぶことを知っていて、コミュニティの子どもたちが連れてきてくれた。

中には「10ポンド(約5ドル)でどう?」と言ってくる子もいて、

正直、連れて帰りたい!という葛藤と数分間闘った。


この子は森で暮らすのが一番幸せだろうし、

コミュニティの子どもたちのアイドルなのだろうし、

ここで外人が金に飽かせて連れて行ったら、単なる横暴ではないか、と

自分に言い聞かせ、心を鬼にして、断った。


正直、かわいらしいものと潤いに欠けるフィールド暮らしの身には、

「ペット」という存在の可能性が、一瞬にせよ柔らかな春光のように思えたのは事実だが、

まあ仕方ない。子どもたちを嘆かせてまでワガママを通してはいけない。


一歩、分別のあるオトナに近づいた気分の2月某日だった。(ニシノ)











井戸掘削 ”Maar”

今乾期、7本目の井戸の掘削です。


場所はMaarといって、PWJ事務所があるBorより北に約90km。


掘削場所は、ちょっとした緑の木があり、遠くから見るとオアシスのような感じです。


下の写真です。

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下の写真は、掘削機 (“リグ”と呼ばれている) です。現在、60m下まで掘っております。


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いつも通り、村の子供たちも、掘削状況を見学中です。



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掘削に行くと、

村の方々から、井戸を作ってくれて、“ありがとう”と、直に感謝の言葉を聞くことができます。


これは、現地にいる私たちPWJスタッフの役得です。

この場を借りまして、また今更で、申し訳ありませんが、

いつも、“ありがとう”言われていることを、ご報告いたします。

これで、7本掘削が終わり、あと、残り21本です。

今日はこのへんで。

ハタナカ

お墓談義

日本の実家から今度のお彼岸に法事をするという連絡を受けてふと思ったのだが、私が駐在している南スーダンのボーの辺りではお墓というものを見たことがない。


そこでスタッフの一人に、人が死んだらどうするのか聞いてみた。

「昔は家の入り口(玄関)の土の下に埋めていたと聞くけど…。今では、玄関ではなく敷地内に穴を掘って埋めるのが一般的だと思う。」との答え。

ちなみに火葬ではなく、足や手を折り畳んだ格好で土葬にするとのこと。(長身の彼らだと、三つ折か四つ折くらいにできそうだが)


なるほど、スーダンはとにかく広大で土地が広く(日本の約6倍)、一軒当たりの面積を見ても、かやぶき屋根と泥壁でできた家と庭を含むと結構スペースはあるので、それも可能なのかもしれない。


また、内戦の影響もあって長年一箇所に定住している人はむしろ少なく、家畜を連れて移動型の生活を営む人々も多いので、庭がお墓だらけになってしまってさあ大変、というような昔の小学校の花壇のようなこともないのかもしれない。


つまり、日本のようにお彼岸に先祖のお墓参りに行くというような習慣はないのね、と思いつつ、そういえばこの辺りで特別大事にしている牛の場合はどうなのだろうと素朴な疑問が浮かんだ。


生きている頃は、蝶よ花よと育てられ(?)、

「ほうらこいつの角(ツノ)を見てくれよ。大きくて太くて、このたわみ加減が絶妙だろう」

「いやいや、オレのこの牛の角の尖り具合といったら、ちょっとないくらい素晴らしい」

「それよりも、オレが2番目の嫁(注:結納の牛を納められる財力がある限り、妻の数に制限はない)の家族に贈ったあの牛の模様の見事さといったら…」と、角ひとつとっても、まるで枝ぶりを愛でる盆栽愛好家のような口ぶり。


この分だと、仮に死んだ後はどうなるのだろう、やはり特別なお墓を作るのだろうか、ひょっとして人間用よりも巨大な古墳タイプだったりして、、、などと思いながら「じゃ、お気に入りの牛が死んだりしたらやっぱりお墓にするの?」とおそるおそる聞いてみた。


ところが、その答えは「え?いや、動物の墓は、胃だから」とひとこと。

一瞬耳を疑ったが、つまり牛でもヤギでも羊でも、結局は人が食べておしまい、ということだそうだ。なるほど。


生きてこそ」という言葉が太字のゴシック体で頭をよぎった。(ニシノ)

井戸掘削再開

本日、今乾期、5本目となる井戸の掘削を開始しました。

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下の写真は、この先、この掘削機 (“リグ”と呼ばれている) と行動をともにする “PWJの頼りになるエンジニアのS氏”、右側です。

掘削前の “リグ” の点検に立会中の様子です。

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村の子供たちも、観客席?で、見学中です。

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掘削開始、砂ぼこりが舞います。

ゴーというコンプレッサーの音と共にゴリゴリと掘って行きます。

場所によりますが、通常、65m~85mの水源まで掘り進みます。


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事故の無いこと祈り、“安全第一”で作業を行っていきます。


今日はこのへんで。


ハタナカ





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