東証大引け、反落 G20通過も様子見姿勢強い
東証大引け、反落 G20通過も様子見姿勢強い 値幅は9カ月ぶり狭さ
8,767.09 ▼ -34.31
始値 8,771.82
高値 8,779.55
安値 8,741.25
7日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反落した。終値は前週末比34円31銭(0.39%)安の8767円09銭だった。20カ国・地域(G20)首脳会議で欧州債務問題への対策が進展しなかったことから債務問題の矛先がイタリアに向かい、前週末の米株相場が反落した流れを引き継いだ。国内企業の4~9月期決算発表内容が振るわないことやタイの洪水の影響が懸念され輸出関連株などが売られた。
G20や10月の米雇用統計発表といった重要イベントは通過したものの先行き不透明感は払拭できず、売買を見送る空気も強い。東証1部の売買代金は7営業日ぶりに1兆円を下回った。国内に個別材料が乏しかったことから膠着した相場展開となり、日経平均株価の値幅(高値と安値の差)は38円30銭と2月8日(25円10銭)以来、約9カ月ぶりの狭さとなった。
ギリシャが日本時間の7日早朝に大連立政権樹立で合意したと伝わったが、買い材料視されなかった。市場では「G20首脳会議では最悪の事態にならなかったことが確認されたが、特に買い材料も出なかった。アメリカの雇用統計も高評価できるものではなく、円相場の先行きも不透明なことから自動車や精密機械などは売りが優勢となった」(大和証券キャピタル・マーケッツの成瀬順也チーフストラテジスト)との声が聞かれた。ただ、午後にファナックなど中国関連株が強含んだことで相場はやや下げ渋った。
東証株価指数(TOPIX)も反落。業種別TOPIXは全33業種のうち「ガラス土石製品」「非鉄金属」など素材株をはじめ、21業種が売られた。「石油石炭製品」「卸売業」は買われた。
東証1部の売買代金は概算で9032億円、売買高は14億5017万株と低調だった。東証1部の下落銘柄数は747、上昇銘柄数は751、変わらずは162だった。
円相場が対ユーロで強含んだことからキヤノンやエプソンなど精密機械株が売られた。トヨタ、日立造、浜ゴム、東芝も下落。オリンパスは6日続落の7.5%安で引けた。半面、タイの洪水が250億円の減益要因になると前週末に発表したニコンは材料出尽くしで買われた。東電も債務超過にならなかった安心感から上昇。ディーエヌエは4日ぶりに大幅反発し、三菱商など商社株も堅調だった。
東証2部株価指数は4日続落。歌舞伎、ソディック、マーベラスが売られ、ツクイ、日精機、明治機が買われた。〔日経QUICKニュース〕2011/11/7 15:37
外為17時 円、反落し78円台前半 対ユーロは107円台前半に反発
2011/11/7 18:36現在(単位:円)
78.06 - 78.08
▲ + 0.02 ( + 0.026% )
7日の東京外国為替市場で、円相場は反落。17時時点では前週末の同時点に比べ11銭の円安・ドル高の1ドル=78円15~17銭近辺で推移している。米雇用情勢の改善を手掛かりに円売り・ドル買いがやや優勢だった前週末の海外市場の流れを引き継いだ。昼過ぎにかけて下げ渋ったが、政府・日銀による円売り介入への警戒感が根強く、円買いの勢いは続かなかった。夕方には対ユーロでのドル買いが波及する形で円売り・ドル買いが強まった。
ギリシャのパパンドレウ首相は6日夜(日本時間7日未明)、最大野党である新民主主義党のサマラス党首と暫定的な連立政権の樹立で合意した。欧州連合(EU)などの支援を受けるために必要な議会の承認が得られる可能性が高まったが、円の対ドル相場に与える影響は限られた。
9~17時の東京市場で円の安値は78円18銭近辺、高値は78円07銭近辺で、値幅は11銭程度だった。
円は対ユーロで反発した。17時時点では同42銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=107円28~31銭近辺で推移している。ギリシャの大連立合意が伝わり、朝方は円売り・ユーロ買いが先行した。イタリアが国際通貨基金(IMF)の監視下に入ると決まるなど欧州債務問題に対する不透明感は拭えず、次第に円買い・ユーロ売りが優勢に転じた。
欧州市場の参加者が増える夕方の時間帯になると、円買い・ユーロ売りの勢いが増した。欧州債券市場でイタリア国債の利回りが上昇していることが警戒感につながり、円は17時前に一時は107円22銭近辺まで上昇した。
ユーロは対ドルで反落。17時時点は同0.0076ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.3724~27ドル近辺で推移している。イタリアの財政問題に対する懸念から夕方にユーロ売り・ドル買いが膨らんだ。〔日経QUICKニュース〕2011/11/7 17:30
(-。-;) 今年も問題が多い年になってしまいました・・・ 株・為替ともに問題を抱えたまま年越ししそうですね
今週(11月7~11日)の見通し・為替 円、もみ合い続く
今週(11月7~11日)の見通し・為替 円、もみ合い続く
今週の円相場はもみ合いとなりそうだ。欧州債務問題への懸念や米追加緩和観測を背景に円高圧力がかかりやすい展開が続くが、政府・日銀による介入警戒感も根強いことから円の上値も重いだろう。市場参加者の予想は1ドル=77~79円が中心だ。
前週の円相場は、週初から荒い値動きだった。10月31日の早朝に過去最高値の75円32銭を付けた後、政府・日銀が介入に動き一時79円55銭まで急落した。その後も市場の介入警戒感が強い中、円相場は78円台を中心とした小幅な値動きとなった。
今週は、7日にユーロ圏財務相会合、8日に欧州連合(EU)財務相理事会が開かれる。債務危機克服に向けた包括戦略の具体策の議論が進まなければ、欧州に対する悲観的な見方から、ユーロ売り圧力が強まる可能性がある。ただ、「その場合ドルと円はユーロに対して共に買われるため相場の方向感が出にくくなる」(国内銀行)との見方もある。
米国では9日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演する。追加緩和を示唆すれば、ドル売り・円買い圧力が強まりそうだ。NIKKEI NET2011/11/6 3:30
(-。-;) 政府・日銀が介入も効果は一週間・・・10兆円投下して
今週(11月7~11日)の見通し・株式 上値重い展開か
今週(11月7~11日)の見通し・株式 上値重い展開か
今週(11月7~11日)の株式相場は上値の重い展開か。欧州の債務問題への警戒感で投資家のリスク回避が続く可能性が高い。ただ、ギリシャの国民投票回避などで極端な不安心理は和らいでおり、9月26日に付けた日経平均株価の年初来安値(8374円)を当面の下限と見る市場参加者は多い。日経平均は8000円台の後半でもみ合いが続きそうだ。
前週の日経平均は249円(2.75%)下落した。週前半にギリシャの国民投票を機に欧州債務問題の混迷が深まるとの懸念が浮上。その後、混乱収拾への期待感から欧米株がやや持ち直し、休日明け4日の日本株も下げをやや取り戻した。
今週も焦点は引き続き欧州リスク。ギリシャでは国民投票が見送りとなり、ギリシャ議会はパパンドレウ内閣を信任した。最悪の事態は避けられたが、一方で10年物国債利回りが6%台に急上昇しているイタリアは国際通貨基金(IMF)の監視を受け入れる異例の判断を下した。
「国債利回りが7%を超えるような状態になれば、イタリアも欧州連合(EU)やIMFの支援に追い込まれる恐れがある」(国内運用会社)と懸念する声は少なくない。週末の欧米株も警戒感から下落した。海外発の逆風は続きそうだ。
もっとも、「世界の株式相場は欧州問題をかなり消化しており、日本株でも株式の持ち高を一段と圧縮する動きは限定的」(BNPパリバ証券の丸山俊日本株チーフストラテジスト)との声もあり、ひところより下値不安は後退している。8日のトヨタ自動車など企業の決算発表や、9日の中国の主要経済指標の発表を機に主力株への買いが戻れば、「日経平均の9000円台回復が十分視野に入る」(バークレイズ・キャピタル証券の高橋文行株式ストラテジスト)との声もある。NIKKEI NET2011/11/6 3:30
(-。-;) ギリシャだけでなくイタリアまでも ユーロ圏は当面厳しいですね