東証大引け、反落 銀行株の一段安響く、2部は年初来安値更新
東証大引け、反落 銀行株の一段安響く、2部は年初来安値更新
平成22年10月4日
9,381.06
▼ -23.17 (-0.246%)
始値 9,410.92
高値 9,508.36
安値 9,358.82
東証大引け、反落 銀行株の一段安響く、2部は年初来安値更新
週明け4日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。終値は前週末比23円17銭(0.25%)安の9381円06銭だった。円相場の弱含みを好感して高く推移する場面もあったが、後場に大手銀行株が自己資本規制の強化懸念などを背景に一段安となったことで投資家心理が悪化。日経平均先物12月物やその他の銘柄にも手じまい目的の売りを誘発し、下げに転じて終えた。みずほFG、三菱UFJ、三井住友FGがそろって年初来安値を更新し、東証1部では全体の7割超の銘柄が値下がりした。
あす5日まで開かれる日銀金融政策決定会合で、追加金融緩和に踏み切るのか、またその内容を見極めたいとの雰囲気も模様眺め気分を強めた。前場には上げ幅を100円超に拡大する場面があったが、指数の押し上げを狙った先物や日経平均への影響度が高い値がさ株への買いが中心とみられ、市場では「前場に買っていた投資家の見切り売りも後場の弱含みにつながった」(立花証券の平野憲一執行役員)との声があった。
東証株価指数(TOPIX)も反落。東証1部の値下がり銘柄数が1262と値上がり銘柄数(298)を大きく上回ったことや(変わらず銘柄数は97)、時価総額が大きい大手銀行株の下落が響き、下落率は0.87%と日経平均より大きかった。
東証1部の売買代金は概算で1兆2353億円。売買高は20億3104万株と3日連続で20億株を上回った。東証1部の年初来安値銘柄数は187に達した。
大手銀行のほか金融株は軒並み安となり、野村や大和も年初来安値を更新した。公募増資を嫌気した売りが継続している東電が、1985年以来、25年ぶりに2000円を割り込んだ。キヤノン、トヨタ、ソフトバンクが下落し、アイフル、SBI、レオパレスの下げが目立つ。一方で日産自、ファナック、三井物、ホンダ、ソニーが上昇し、旭ダイヤが大幅高となった。
東証2部株価指数は5日続落。終値は前週末比12.82ポイント安の2047.74で8月25日の2053.77を下回って年初来安値を更新した。アライドHD、オリコ、ケンタッキーが下落し、大和システムが民事再生手続きの開始申し立てを受けて制限値幅の下限(ストップ安)まで下落した。ソディック、AQインタが上昇した。〔日経QUICKニュース〕 (10/4 15:17) NIKKEI NET
外為17時 円、反発し83円台前半 内外の株安や米追加緩和で
2010/10/5 7:00現在(単位:円)
83.41 - 83.44
▲ + 0.18 ( + 0.216% )
4の東京外国為替市場で円相場は反発した。17時時点では前週末の同時点に比べ9銭の円高・ドル安の1ドル=83円24~27銭近辺で推移している。夕刻には米株先物や欧州株安を受け、投資家心理が悪化した。低金利の円は、ユーロなど相対的に金利の高い通貨に対して下げ幅を縮め、対ドルでも円買いを誘った。一時は83円20銭前後と、前週末の海外市場で付けた、15日の円売り介入後の高値(83円15銭)に迫った。一方、国内輸入企業の円売りが膨らみ、円は午前中に83円88銭前後まで下落する場面もあった。
ニューヨーク連銀のダドリー総裁が1日、米経済の先行きが改善しない限りは、追加の金融緩和策を支持する見方を示した。同日発表の米製造業の景況感関連指数が前月比で低下したことも、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和観測を強め、円買い・ドル売りにつながった。
前週末の海外市場で、円は政府・日銀が円売り介入を実施する直前の高値(82円87銭)に迫った。このため改めて為替介入の可能性が意識され、円の上値は限られた。日銀が4~5日開催の金融政策決定会合で追加の緩和策に踏み切るとの見方や、国内輸入企業による円売りが出たため、円は午前中は総じて安い水準で推移した。9~17時時点の円の値幅は68銭程度だった。
円は対ユーロで続落した。17時時点では同35銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=114円34~37銭近辺で推移している。米国での追加緩和観測から、ユーロが対ドルで大幅に上昇し、対円でもユーロ買いが優勢となった。ただ、内外の株安を手掛かりに利益を確定する円の買い戻しが広がったことや、国内輸出企業による円買いが対ユーロでも入り、円は下げ幅を縮めた。
ユーロは対ドルで4日続伸した。17時時点は同0.0055ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3734~37ドル近辺で推移している。〔日経QUICKニュース〕 (10/4 17:47) NIKKEI NET
米国株、3日ぶり反発しダウ41ドル高 経済指標改善で ナスダック2ポイント高
米国株、3日ぶり反発しダウ41ドル高 経済指標改善で ナスダック2ポイント高
【NQNニューヨーク=森安圭一郎】1日の米株式相場は3日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比41ドル63セント(0.4%)高の1万0829ドル68セントで終えた。米国と中国の経済指標改善を受けて世界景気の先行き警戒感が和らぎ、エネルギーや素材など景気動向に収益が影響を受けやすい銘柄を中心に買いが集まった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数の終値は前日比2.13ポイント(0.1%)高の2370.75だった。
中国の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が2カ月連続で上昇したほか、8月の米個人消費支出が市場予想以上に増加した。世界1、2位の経済大国で企業活動や個人消費動向を映す指標が改善したため、世界景気は底堅い回復が続くとの見方がじわりと強まった。ダウ平均は寄り付き直後に80ドル近く上げた。
外国為替市場でドル安が進み、ドルから逃避した資金の受け皿になりやすい原油先物や金先物が上昇したことも、石油株や金鉱山株への買いを誘った。最近の株価上昇が相対的に小さく、出遅れているとの見方から金融株が買われたことも相場を押し上げた。
半面、米サプライマネジメント協会(ISM)が午前中ごろ発表した9月の製造業景況感指数はほぼ市場予想並みだったが、「新規受注」や「受注残」など内訳の項目に悪化が目立った。この日ほぼ唯一の悪い米経済指標と受け止められ、ダウ平均は小幅安に転じる場面があった。
週末とあって取引は盛り上がらず、ダウ平均は引けにかけては小高い水準でもみ合った。
ダウ平均は週間では30ドル(0.3%)安となり、小幅ながら5週ぶりの下落となった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」「素材」「金融」など9業種が上げ、「IT(情報技術)」のみ下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約18億8000万株(同)。
金融株はアナリストから収益に厳しい見方も出たが、JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカがダウ平均構成銘柄で上昇率1、2位を占めた。石油のエクソンモービルが高く、鉱山のフリーポート・マクモラン・コッパー・アンド・ゴールドが大幅高。化学のスリーエム(3M)も上昇した。9月の米新車販売が前年同月比で大幅増となったフォード・モーターは小幅高。
半面、前日夕に新しい社長兼最高経営責任者(CEO)の選任を発表したパソコン大手のヒューレット・パッカード(HP)が売られた。携帯電話関連の特許侵害でモトローラを訴えたと伝わったマイクロソフトは小安く終えた。モトローラは小幅上昇した。 (10/2 6:41) NIKKEI NET
東証大引け、反発 円相場弱含みで 売買高は連日で20億株超す
東証大引け、反発 円相場弱含みで 売買高は連日で20億株超す
平成22年10月1日
9,404.23
▲ +34.88 (+0.372%)
始値 9,440.52
高値 9,470.36
安値 9,358.62
東証大引け、反発 円相場弱含みで 売買高は連日で20億株超す
1日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、大引けは前日比34円88銭(0.37%)高の9404円23銭だった。前日発表の複数の米経済指標が市場予想を上回ったことを背景に外国為替市場で円相場が対ドルで弱含んで推移したことが支援材料になった。前日に日経平均は2%下げていた後とあって買い戻しが入りやすく、上げ幅は100円を超える場面があった。一方で日本時間今晩の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数や来週に控える日銀の金融政策決定会合を見極めたいとして、機関投資家などは手控え気分が強かった。短期取引を志向する投資家の売買が中心だったといい、日経平均は上下に振られ、午後には小幅ながら下げに転じる場面もあった。
前場にそろって年初来安値を更新した三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGの3メガバンクのうち、三菱UFJと三井住友FGは午後上げに転じた。市場では「空売りしていたファンド筋などが利益確定目的の買い戻しに動いた」(東海東京証券の倉持宏朗エクイティ部部長)との声があった。大手銀行株安が市場心理に悪影響を及ぼしていたため、午後の日経平均を支えた面もある。取引終了にかけて円相場が対ユーロで下げ幅を縮めるとオリンパスなど欧州向けの売上高比率が相対的に高い銘柄の一部が伸び悩み、日経平均は上値が重くなった。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。
東証1部の売買代金は概算で1兆3264億円。売買高は20億9064万株と連日の20億株超えとなり、政府・日銀が6年半ぶりの円売り介入を実施したことをきっかけに商いが膨らんだ9月15日(23億5804万株)以来、半月ぶりの高水準だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の3割強にあたる525、値下がりは996、変わらずは135だった。
キヤノン、京セラ、TDKが高く、三井不、菱地所も上げた。ソフトバンクは続伸し、連日で年初来高値を更新した。武田、アステラスなど医薬品株も買われた。半面、みずほFGは続落。第一生命は約1カ月ぶりに終値で節目の10万円を下回った。前日に公募増資を発表した相鉄HDが大幅安。同業の近鉄なども売られた。住友化が大幅に下げた。
東証2部株価指数は4日続落した。日精機、ケンタッキーが安く、ソディックが上げた。〔日経QUICKニュース〕 (10/1 15:26) NIKKEI NET
外為17時 円、83円台前半で横ばい 対ユーロは反落し114円台
2010/10/2 5:48現在(単位:円)
83.25 - 83.28
▼ - 0.08 ( - 0.096% )
1日の東京外国為替市場で、円相場はほぼ横ばいの水準だった。17時時点では前日の同時点に比べ1銭の円安・ドル高の1ドル=83円32~35銭近辺で推移している。前日発表の米経済指標の改善を受け、米長期金利が上昇したため、円が売られドルが買い戻された。夕方になって欧州勢が加わると、米国での追加の金融緩和観測を背景に円買い・ドル売りが進み、17時過ぎには83円30銭近辺を付けた。
円売り介入警戒感が根強いことに加え、下半期入りで輸出入企業の売買が低調だったため、動意が薄い時間が長かった。9~17時の円の安値は83円56銭近辺、高値は83円32銭で、値幅は24銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。17時時点では同53銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=114円02~05銭近辺で推移している。前日発表のドイツの雇用指標改善を手がかりにユーロが買い戻された。欧州株式市場が総じて上昇して始まると、円売り・ユーロ買いが進み、114円18銭近辺を付けた。国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事がアイルランドにユーロ圏の基金を使う必要はないという見方を示したとの情報が伝わった。欧州財政への不安が強まり、ユーロ売りが出て円が急速に下げ渋る場面もあった。
ユーロは対ドルで3日続伸した。17時時点は同0.0061ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3683~86ドル近辺で推移している。〔日経QUICKニュース〕 (10/1 17:38) NIKKEI NET