米国株、大幅反発 ダウ129ドル高 世界景気警戒感後退 ボーイング上昇
米国株、大幅反発 ダウ129ドル高 世界景気警戒感後退 ボーイング上昇
【NQNニューヨーク=横内理恵】20日の米株式相場は大幅反発した。ダウ工業株30種平均は前日比129ドル35セント(1.2%)高の1万1107ドル97セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同20.44ポイント(0.8%)高の2457.39で終えた。同日の中国株が落ち着いた値動きとなったことなどを受け、中国の利上げ発表をきっかけに浮上した世界景気の先行き不透明感が後退。景気敏感株などに買いが入った。
国際的に事業展開し、新興国などへの収益依存度が高い銘柄への買いが目立った。市場予想を上回る四半期決算を発表した航空機大手ボーイングに買いが膨らんだほか、建設機械のキャタピラーや総合化学のデュポンも上昇した。
外国為替市場で米ドルが対主要通貨で下落したことを受け、原油や銅などの商品相場が大幅反発。非鉄のアルコアや石油大手シェブロンなど素材株やエネルギー株が上げたことも相場を押し上げた。
株式相場が前日に大きく下げた後とあって、値ごろ感からの買いが先行した。午前中ごろにドル売りが加速すると、ドル建てで取引される商品先物が割安感から上昇。収益が拡大するとの見方から素材株やエネルギー株は一段高となった。
売りが先行したモルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)など金融株が下げ渋ったこともあり、ダウ平均は一時174ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。
午後に公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、雇用などについて引き続き厳しい認識を示した。米当局による追加金融緩和の可能性を否定する内容ではないと好意的に受け止められた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億株(速報)、ナスダック市場は約20億4000万株(同)。業種別S&P500種株価指数は「素材」や「エネルギー」など全10業種が上昇した。
ボーイングが3%余り上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率首位だった。新製品を発表したアップルは小幅高。朝方発表した四半期決算で1株利益が市場予想を上回った航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズや、米銀大手ウェルズ・ファーゴも高い。決算内容が予想以上だったデルタ航空やアメリカン航空の持ち株会社AMRが急伸。前日夕の決算が大幅増収増益だったネットワーク機器大手ジュニパー・ネットワークスも高く終えた。
一方、決算で1株利益が予想を下回った証券大手モルガン・スタンレーが小幅安。アナリストが投資判断を引き下げたバンカメは安く終えた。 (10/21 9:50) NIKKEI NET
(。・ε・。) 景気は回復基調なのですか・・・
米国株を見ていると景気は良くなってきていると思うんだけどネ
東証大引け、投資マネー変調で半月ぶり安値 上海株高で下げ縮小
東証大引け、投資マネー変調で半月ぶり安値 上海株高で下げ縮小
平成22年10月20日
9,381.60
▼ -157.85 (-1.655%)
始値 9,399.65
高値 9,402.05
安値 9,316.97
東証大引け、投資マネー変調で半月ぶり安値 上海株高で下げ縮小
20日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。終値は前日比157円85銭(1.65%)安の9381円60銭で、4日以来約半月ぶりの安値を付けた。中国の2年10カ月ぶりの利上げやブラジルの資本流入規制などをきっかけに投資マネーの流れに変調が生じるとの警戒感が台頭。前日の米株式相場や商品相場が大きく下落した流れを引き継いだ。円相場が1ドル=81円台前半で高止まりしたことも投資心理に重荷になり、トヨタなど輸出関連株を中心に主力株は軒並み安となった。商社や非鉄金属など資源関連株の下げも目立った。
日経平均は前場中ごろに下げ幅を222円まで拡大したが、後場はやや下げ渋った。利上げによる景気減速懸念から上海株式相場の動向が注目されていたが、朝安後上げに転じたため、中国発の連鎖的な株安懸念がひとまず和らいだという。中国の利上げは、人民元高による購買力の上昇につながるとの連想から、ユニチャームなど、中国に進出している消費関連株の一角が堅調だった。ただ、「これまで株式や商品に向かっていた投資マネーの逆流が今後も続くか見極めたい」(中堅証券)との声は多く、売り方による買い戻しは限定的だった。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落した。
東証1部の売買代金は概算で1兆3732億円、売買高は18億7876万株。東証1部の値下がり銘柄数は1357と全体の8割あまりを占めた。値上がり銘柄数は215、変わらずは87だった。
公募増資に伴う新株の受け渡し日を迎えた東電が、利益確定目的の売りで反落した。三菱商、三井物、三菱UFJ、三井住友FG、キヤノンが下落し、中国関連とされるファナック、コマツが売られた。半面、前日に自社株買いを発表したニトリHDが逆行高。東芝は4~9月期営業利益の上振れ観測を手掛かりにした買いで後場に強含んだ。日立が小高く、野村は横ばいだった。
東証2部株価指数は4日続落。連日で年初来安値を更新した。ツインバード、オリコ、アルコニクス、ラオックス、中央電が下落し、AQインタが上昇した。〔日経QUICKニュース〕 (10/20 15:26) NIKKEI NET
外為17時 円、反発し81円台前半 対ユーロは112円台前半に反発
2010/10/21 8:04現在(単位:円)
81.06 - 81.11
▼ - 0.14 ( - 0.172% )
20日の東京外国為替市場で、円相場は反発した。17時時点では前日の同時点に比べ18銭の円高・ドル安の1ドル=81円20~23銭近辺で推移している。中国の利上げをきっかけに広がった対主要通貨でのドルの買い戻しが一巡。米国の追加金融緩和観測を背景にしたドル売り圧力が強く、対円でも改めてドル売りが優勢となった。
中国人民銀行(中央銀行)は19日、2007年12月以来およそ2年10カ月ぶりに金融機関の貸し出しと預金の基準金利(期間1年)を引き上げた。世界経済のけん引役である中国の成長が鈍化するとの見方から、前日の海外市場で株式相場や国際商品価格が大幅に下落。低金利のドルはオーストラリアドルなど高金利通貨に対して買い戻され、対円でもドル買いにつながった。
もっとも、20日の上海株式相場は上昇し、過度の景気減速懸念は後退。円の安値圏では、国内輸出企業による円買いが入り、円相場を下支えした。9~17時時点の円の高値は81円20銭近辺、安値は81円47銭近辺で、値幅は27銭程度だった。
円は対ユーロで大幅に反発した。17時時点では同1円09銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=112円17~20銭近辺で推移している。日米欧の株安や商品価格の下落を手掛かりに、低金利の円を買い戻す動きが強まった。円は9時前に一時111円58銭と9月21日以来約1カ月ぶりの高値を更新した。ただ、上海株の上昇に伴い積極的に円を買う動きは弱まり、円は上げ幅を縮めた。
ユーロは対ドルで大幅反落した。17時時点は同0.0104ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.3813~16ドル近辺で推移している。前日の海外市場で、ドルが全面高となった流れを引き継いだ。しかし、ドルの買い戻しが一服すると、米国の追加緩和観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入り、下げ幅を縮小した。〔日経QUICKニュース〕 (10/20 17:41) NIKKEI NET
米国株、ダウ平均が大幅反落し165ドル安 中国の金融引き締めで
米国株、ダウ平均が大幅反落し165ドル安 中国の金融引き締めで
【NQNニューヨーク=増永裕樹】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落し、前日比165ドル07セント(1.5%)安の1万0978ドル62セントで終えた。中国人民銀行(中央銀行)が19日、金融引き締め策を発表。世界経済のけん引役である中国の成長鈍化が米企業の収益を押し下げるとの懸念を誘い、当面の利益を確定する売りが優勢となった。
外国為替市場で主要通貨に対してドル高が進んだことも重荷になった。ドル安を背景に海外で稼ぐ米企業は多いだけに、投資家心理が悪化。ドル売りの受け皿となりやすい金や原油先物などの下落も、金鉱山株や石油株の下落を通じて相場を押し下げた。
発表が本格化している主要企業の四半期決算に対して、事前の期待が膨らんでいた反動もあった。増益となったIBMなどが下落するなど、決算発表が好材料出尽くし感につながる例が目立った。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比43.71ポイント(1.8%)安の2436.95だった。機関投資家が運用指標として重視するS&P500種株価指数も3営業日ぶりに反落し、同18.81ポイント(1.6%)安の1165.90で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落。「エネルギー」や「素材」の下げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約21億9000万株(同)だった。
傘下企業が組成した住宅ローン担保証券の買い取りを要求されていると報じられた大手銀行バンク・オブ・アメリカが大幅下落し、値下がり率はダウ平均構成銘柄で首位だった。経営幹部の辞任を発表したマイクロソフトの下げも目立ち、この日発表した7~9月期決算で売上高が市場予想に届かなかったジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も下げた。
一方、四半期決算が大幅減益ながら市場予想ほど悪化しなかったゴールドマン・サックスは上昇。市場予想を上回る決算を発表した飲料大手コカ・コーラも上げた。 (10/20 10:02) NIKKEI NET