2018年夏に入院・手術して左胸を全摘することになった時に、気にしていたことのひとつに”温泉旅行に行くハードルが高くなる(気持ち的に、行きにくくなる)”ということがありました。

 

<2018年9月の記録>

 

 

でも、2ヶ月後には温泉に出かけて、人が少なそうな時間帯を選んで着替えるロッカーの位置にあれこれ気を配りながら大浴場に行っている私がいました。

 

<2018年10月の記録>

 

 

 

その後、コロナ禍に入ったため、その期間にさらに時期を選んで出かけた際には、結果的に混雑を避けている状態だったので、温泉地の大浴場では時間帯を選んで着替える場所に気をつけることを心がけながらも、だんだん病後の私の身体について人目を気にすることがなくなってきていました。

 

そして今回、母の日もかねて夕日ヶ浦温泉に宿泊することになり、海岸の散策だけでなく、大浴場の温泉ももちろん楽しみにしていました。

 

もともと無理のないスケジュールを組んでいて、チェックイン可能時間になったらすぐに宿に入れるように動いていたうえに雨の悪天候が重なって、予定よりずっと早い時間に宿に到着し、チェックインまでの間に夕日ヶ浦海岸の散策をしていたため、雨は小雨になっていましたが強風で砂が吹き付けてくる状況でした。

 

そこで、チェックインしてしばらく部屋で休憩の後、すぐに大浴場へ。温泉

 

 

 

 

 

今までなら、たいてい夕食後に入浴しており露天風呂が薄暗くてあまり人目を気にする必要がなかったのもありましたが、雨天であってもこの時期の夕方は明るくて、しかも着替えるロッカーを選ぶ際にいつものように端や隅っこの位置を選んでいたのですが、途中でそのロッカーの場所は露天風呂からガラス越しに見えてしまう場所になっていることに気がつきました。

 

ひとが少ないとはいえ、すでに数人の方がおられたので、”ロッカーの位置選びを間違えた...”と焦ってしまいましたが、それでも、”ま、いいや”と開き直ってロッカーを移動することなくそのまま着替えを続けて、浴場に入っていきました。

 

 

 

”これから年齢を重ねていくと、どうしても身体が弱ってくるので、自分ひとりで温泉地の大浴場に入れる期間はあとどれくらいあるのだろうか?”

 

露天風呂の温泉につかって、そんなことを考えたのは、もしかしたら今回が初めてだったかもしれません。

 

それは、定期的に義母の入浴補助を続けている現在の状況が、常に”明日は我が身”なんだと思うようになってきているからなのだろうと、思います。

 

 

”出来る時に、自分が無理なく出来ることを行っておく”

 

 

後悔しないように、1日1日を大切にしていくことの大切さを、あらためて想っていました。