小学校4年生の頃、
長女と
【友だちとどうコミュニケーションを取るか】
という話になった時
本音を伝えるのを諦めた方がいい!
と思っていることがわかった話。
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私 「相手に自分の思いや考えを伝えることって大事だよね」
長 「確かに、相手に 【自分がどう思っているか】 とか
【どう感じたから、そうしたか】 とか伝えるのは大切だと思うけどさ、
それが相手の思いや考えから想像がつかないと、
相手は意味がわからないから
『言い訳するな!』とか
『嘘つき!』とか言われるんだよ。
「そうじゃないよ」って言い返すと、今度は
『まだ、そんなこと言っているの?』って呆れられたり、
『ハイハイ』って流されたりするんだよ。
例えば、くじ引き900枚の内、当たりが2枚くらいの確率で
わかってもらえる時もあるけれど、
ほとんどはハズレだから、本当のことを言っても、
相手が納得する答えと違うと、
なかなか信じてもらえないんだよ。
信じてくれない!
仲のいい子だと、くじ引き50枚のうち、5枚くらいの確率になるから
まだ伝えてみようと思えるけどさ、
でも、そんな掛けをするくらいなら
相手に言うのを諦めた方が、
信頼関係が作れるんだ。
『あの子は、ああやっていつまでも言うよね』って言われたら
もっと信頼関係壊れるからね。
相手を大事に思うから
自分のことは言わないでおこう と思うこともあるんだよ。」
ホントは違うけど…そうだといういことにしておこう
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この話を聴いて、その通りだよなあ…
これは私たち大人の責任も大きいのかも知れない…と感じました。
もし、相手の考えや思いが自分の想像を超えたものだった時、
相手が言ったことを、まず「そうなんだね」と受け止めずに
「それは言い訳だ!」「嘘ついている!」「あり得ない!」「違う!」
とイキナリ判決を言い渡していたら、
確かに違う意見は言いづらくなりますよね。
それに、話を聴く目的が
【間違っている】【合っている】【いい】【わるい】というカテゴリーに
振り分けることになってしまうと
無意識に相手は自分の意見を
気に入るような答えを出すかも知れません。
相手が大きい存在なら尚更
怒られたくないし、嫌われたくないから、相手に合わせた答えを出したほうが無難。
その方が一見いいコミュニケーションが取れるような気がするんですよね。
意見の対立がないから。
「なんでナス持っているの!」って言われたら、「好きなの♪」って言っておこうっと。
もし、こういうコミュニケーションを見たり体感していたら
そりゃ、相手の望む答えを言うことがコミュニケーションになりますよね。
でも、これからのコミュニケーションは、どちらが正しいではなく、
どちらも正しいからどう組み合わせていくか
がコミュニケーションに必要な考え方になってくると思うのです。
日頃、私たちが、
子どもとどういうコミュニケーションを取っているか、
どういうコミュニケーションを見せているか
それが子ども達のコミュ二ケーションにも反映されているし、
そこをとても問われた気がした話でした。
共感多めのコミュニケーションを止めた方がいいと思う理由
コミュニケーションはやり方だけではありません。
あり得ない!と思った時にどう考えていく?という体験談