スズキ・ジムニー カーオーディオの音質アップ 前編 | サウンドピュアディオ井川のブログ
2024年08月01日(木) 01時33分00秒

スズキ・ジムニー カーオーディオの音質アップ 前編

テーマ:カーオーディオについて

今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、スズキのジムニーです。

 

 

 

 

 

スズキ純正のCD・DVDプレイヤーを装着した状態で入庫となって、

ベーシックパッケージや防振などの施工で音質アップを図っています。

 

 

 

ジムニーのお客様は音域のかなり広いある楽器の演奏をされていて、

自然に鳴りながらもスケール感のある音をコンパクトなジムニーでという難しいテーマで

あれこれ考えながら施工を進めました。

 

入庫時のイコライジングは低音がかなり上がっていて、高音も上がっていたので、

中音域は聴こえても上下の周波数は明らかに足らないという感じでした。

 

 

 

 

 

まずドアの純正の12センチスピーカーを交換するかそのまま使うかでは、

周波数レンジは狭いものの、限られた音域ではほぼフラットな特性が得られるのでそのまま使用して、

その分防振の方に予算を使う事にしました。

 

 

 

 

 

まずは内張と防水シートを外して、何も貼ってない外板を指ではじいて、響きの中心と周波数を確かめて、

どの位置にどの材質を貼るかをマーキングして行きます。

 

 

 

 

合計4種類の材質8枚を、一部6対4にカットして合わせて10カ所に貼り合わせる事により、

ドアが重たくならない割に減衰率が高くて、響きが妙に鈍くならない様に時間をかけて防振を行いました。

 

 

 

 

 

外した内張はセメントコーティングを行うためにマスキングして、

裏面のツルツルを粗目を付ける下処理を行います。

 

 

 

 

セメントコーティングが乾燥するまでの時間にサービスホールを塞ぐ防振の施工を行って、

重ね貼りした金属シートの切目に全てシリコンを塗って行き、将来湿気で剥がれが起こらない様に工夫しています。

 

 

 

 

その間にコーティング剤を意図的に規則性を持たせないランダムに塗った部分が乾燥して、

ドアに組み付けたら方ドア3層のフル防振が完成しました。

 

 

 

 

次は電気関係の配線で、プレイヤー裏から音信号を取り出して来て、

グローブボックス下に集めて、ピュアコンの取付でフルレンジを2WAY化して、

更にシート下にパワードのサブウーファーを取り付けて超低音を足して3WAY化します。


 

 

 

単純に防振せずにウーファーを加えたら低音の量は増えますが、

ドアをフル防振して余分な響きをシャットアウトした上で凄く低い低音域のみをプラスする手法で、

楽器の音に正確な音色でスケール感を上げて行く方法を取ります。

 

 

 

今日のところはここまでで、これより先は『後編』でお届け致します。