アルコールストーブ検証。




検討のきっかけは山で長年使っているガソリン燃料のスベア123の燃焼音が爆音なので
静かな山で使っていると周囲に響き渡って気を使ってしまうので(クマ除けには効果あるかも。。。)静かなストーブを探すことにしました。



123は40年使い続けて一度も故障した事が無いし、100年変わらないデザインとエージングで素晴らしいストーブなんですが。


検討しているのは
VARGOチタニウムコンバーターストーブと
Trangia TR-B25アルコールバーナー
どちらも定番のVARGOチタニウムヘキサゴンウッドストーブを風防兼五徳とするセットで、
内訳は以下の通り





VARGOチタニウムヘキサゴンウッドストーブ (116g)
VARGOチタニウムコンバーターストーブ (39g)
Trangiaフューエルボトル300ml(95g)
アルコール 44ml  約20分燃焼
合計 294g




VARGOチタニウムヘキサゴンウッドストーブ (116g)
Trangia TR-B25アルコールバーナー (110g)
Trangia TR-B25用プリヒーター (25g)
アルコール 50ml  約25分燃焼
合計 301g(フューエルボトルを含まない)





ちなみにスベア123のスペックは、サイズφ100×130mm 550g 容量120ml 2h燃焼
ガソリンを満タンにしておけば、一日3回使っても2日間は持つ燃費です。


VARGOのストーブはウッドストーブを風防としてセットする構造にデザインされているのでジャストフィット。
又、風防もストーブ本体もチタン製で、非常に軽量コンパクトです。
二つ併せても155g+44mlのアルコール容量なので満タンで200g程度。
実際はアルコール用のボトルも必要なので、
Trangiaフューエルボトル0.3ℓ(95g)がプラスされるので300g位でしょうか。
ちなみに、アルコール44mlで約20分燃焼。




コンバーターストーブはエスビット等の固形燃料も使えるので
液体燃料よりも軽量コンパクトになり、宿泊山歩きではこちらを使う事になると思います。



14gのエスビットを10個持って行っても300g程度に収まります。
山での食料は概ねフリーズドライか、袋麵、レトルトがメインになるので固形燃料でも問題は無さそうです。


Trangia TR-B25アルコールバーナーは、定番中の定番ストーブですが、VARGOとの性能差は明らかに重量。
素材が、重い真鍮に付属品がついているのとシンプルな構造のチタン製の差。これ以外はほぼ同等と思われます。


これを検討に上げたのは、例えばランチにラーメンを作るとか、コーヒーをいれる等、1回程度の使用であれば燃料ボトルを持って行かなくてもよいのではないかと考えたためです。メーカー推奨ではありませんが、タンクにアルコールを入れたまま持ち運べるのであれば、燃料ボトル分コンパクトになります。

VARGOのウッドストーブを風防兼五徳とした場合に気になるのが、クッカーとストーブとの距離。
30から40mm程度の距離が加熱&燃費効率が良いらしいのですが、普通にVARGOウッドストーブのロストルに置いた場合の距離は50mmで少し遠い。





Trangia TR-B25用プリヒーターをセットして置いた場合が30mmから40mmで理想的な距離にセット出来ます。
もちろん、プレヒートすることも可能。







ちなみに、VARGOチタニウムコンバーターストーブを標準でセットした場合は25mm。専用アタッチメントをずらしてセットした場合は40mmに調整できます。






アルコールストーブは単純に燃料を燃やすだけの「容器」なので
不具合が起こりません。(踏み潰したりしない限り)
ま、スベア123も40年間不具合が起こっていませんが、可動部分があるので信頼性は劣ります。
私の中での信頼性は
ガスストーブ<スベア123<アルコールストーブ<固形燃料

ガスは低温時のドロップダウンとカートリッジとバーナー部の接続不具合を経験しているのでマイナスポイント。
スベア123は不具合経験はないが、メカである事と、燃料が液体であることによる取り扱いミスの可能性がマイナス。
アルコールストーブは燃料が液体であることがマイナス。
固形燃料(エスビット)は、信頼性面でのマイナスが見当たらない。


と、言う事で山では
VARGOチタニウムヘキサゴンウッドストーブ
VARGOチタニウムコンバーターストーブ
のセットにします。




通常であればコストの安いアルコール燃料。
より軽量コンパクトを求める時は固形燃料を使い分ける事にしてみましょう。

エマージェンシーで、ヘキサゴンウッドストーブ単体での使用もアリですし。


Trangiaは、スベア123と同じく真鍮製なので、エージングが楽しめます。
趣があるのでキャンプで使う事にします。

寒い朝、Vintage物の Comet Aluminum 2 cup Percolatorでいれた熱々のコーヒーが楽しみです。