時はコロナ禍、2020年3月。
勤め始めたばかりのリラクゼーションサロンを辞めた私には、まだ自宅サロンがあるという安心感がありました。
とはいえ、外出自粛が言われ始めてきた世の中で、人と会うのにマスクが必要な暗黙のルールに加え、 4月には子どもを預けていた保育園からの登園自粛要請もあり、思うように働けない日々が続きました。
私も子どもたちも元気なのに外出もままならず、まして仕事も…さすがに凹みましたが、まずは目の前の子どもたちをどうにかしなければ!という使命感で自分をごまかし、頑張って暇つぶしになりそうなことを考え、日々実践しました。
この頃、とにかくどこに行くにもマスク装着、手や身の回りのものの消毒に躍起になり、さらにワクチン接種が始まると、周りでは打つ・打たないの議論が始まりました。
そんな中、人間関係も少なからず変わり、それまでと違う一面が見えた結果お付き合いをやめた相手もいましたし、来なくなったお客様もいました。
それでも当時、仕事ができない→お金がなくなるという不安には苛まれましたが、こんな小さなサロンでも申請できた休業給付金の存在に助けられ、毎月お越しくださるお客様のペースもほぼ変わらなかったことから、サロンをたたまずに済みました。
また、このとき子どもたちとしっかり向き合う時間が得られたことで、特に二男の性質や言動パターンが少しずつ理解できた結果、今はそれほど彼への対応に苦慮せず向き合えています。
八方塞がりに見える状況でも、見方を変えればできることがまだ残っていたり、新たな発想を得るチャンスだったりすることがあります。
コロナ禍という前代未満のピンチで、皆さまにもきっと様々な変化があったと思いますが、私にとってもサロンのあり方、また自分の人生のあり方を考える絶好の機会となりました。
この頃に決めたことは、2つ。
子どもたちの成長にできる限り寄り添うことと、自宅サロンをできるだけ長く続けられるよう、その時々でベストな働き方を考えること。
譲れないのは、自分と家族の心身の健康。
それ以外は、正直どうでもいい。
だから、自分がまず無理せず健やかでいられる選択をすると決め、今に至っています。
〜⑬につづく〜
【香りと色の癒し処 ふわりあん】