復活に先駆けて何か記事をアップしようと思い、今はパンク中心の聴き方をしているけど、自分の音楽の原点は何だったのかを考えてみました。
元々、小学校に上がる前から音楽は好きでしたが、テレビではなく、自分の聴きたい音楽を色々と聴き出したのは、1983年から1984年頃だったように思います。
その時は、それこそ、何でもありで、YMO、Kraftwerkから始まってThe Police、RCサクセション、The Beatles、Men At Work、Van Halen、Nena、Simon & Garfunkel等に興味を持ち始めていました。
その後も、Billy Joel、Prince、John Cougar Mellencamp、The Smiths、Stevie Wonder、Aerosmith、Guns N' Roses、Steve Winwood、Elvis Costello、尾崎豊等挙げたらキリがないくらい聴きました。
その中で、最初に色々アルバムを聴いてみたいと衝動にかられたのが、The Beatlesでした。
後に、Hi-STANDARD、BRAHMAN (BRAHMANから派生してOAU)、Ken Yokoyama、THE OFFSPRING、NOFX、KEMURI、ザ・クロマニヨンズ(THE BLUE HEARTS、THE HIGH-LOWSも含まれる)一回り、二回り若い世代ではWANIMA、HEY-SMITH、10-FEET等ライブに行きたい、また色々なアルバムを買い漁り、追っかけて聴いていて、その中で、バンド、アーティストの音楽面だけでなく、生き方に共感して、ヒーロー意識を持ち続けているバンドもいます。
冒頭に挙げたバンドのように後々までヒーロー意識を持って深く音楽に接して来た音楽のスタイルに多大な影響を与えた存在の人が自分の中に確固としてあります。
その意味で、Paul McCartneyです。
ビートルズのオリジナルアルバムを熱く聴いていました。とにかく斬新で音楽の間口が広く、多くの人の生き方にまで影響を与えていたのは周知の通りですね。
ビートルズを聴いて、各バンドのソロに目を向け始めるものの、まだティーンエイジャーだったので、アルバムを何でも買うことは出来ず、FMラジオを通して聴くようになりました。かつて存在したFM雑誌を購入し、オンエア予定で気になるアーティストをチェックして聴きました。
しかし、FMで紹介された曲を聴いて、心に響いたのはポールではなく、John Lennonでした。
FMでよく流れていたポールの曲はアルバムでは「マッカートニー」や「ラム」に収録されている曲、、シングルでは「アナザー・デイ」、「マイ・ラブ」で、完成度の高いビートルズの作品に慣れてしまっていた為、ピンと来ませんでした。
しかし、特に「マッカートニー」は大部分は、宅録でラフな印象はあるものの、後に大好きなアルバムとなりました。
その中でポールのアルバムで初めて心を奪われたアルバムは「Band On The Run」です。
初めて聴いた時、「格好いい!」と思いました。歌詞、メロディ、アルバムの構成が抜きん出ている印象を持ち、すっかりポールの虜になりました。
それからWINGSの3枚組のライブアルバム「WINGS OVER
AMERICA」にも心を奪われました。
そして、ビートルズでリアルタイムで体験出来ず、既にジョンは他界していた為、リアルタイムでビートルズを追っかけることの代償をポールに求めるようになりました。
それから何年もかけて、ポールやWINGSのアルバムを買い集め、何度も聴くようになりました。
ポールのアルバムでリアルタイムで聴き始めた作品はマイケル・ジャクソンと共作でデュエット曲の「Say Say Say」の収録された「PIPES OF PEACE」であったものの、ライブは休止状態でした。1980年にポールが日本公演の為に、来日した時に大麻の不法所持で成田空港で逮捕され、日本の拘置所に拘留された後に日本から強制退去となった一件、そして、同じ年にジョン・レノンがアメリカで凶弾に倒れ亡くなった後、ライブ活動を一切休止していました。
でも、いつかライブにも行きたいと思うようになりました。
1989年にアルバム「Flowers In The Dirt」がリリースされ、当時かなりハマってしまいました。
その後にリリースされた「Off The Ground」と比べると、完成度は高くないものの、曲によってプロデューサーを変えて、1曲1曲丁寧に作られていて、レコーディングに時間をかけているわけではなく、ライブ感覚で楽しめて、なおかつバラエティに富んだアルバムとなっています。
ついに10年ぶりにポールはワールドツアーを再開し、翌年3月に日本でもライブを行い、そのツアーのライブには行きました。
特に好きなアルバムはWINGSでは、「Band On The Run」、「WINGS OVER AMERICA」の他に「Wild Life」、「London Town」、「Back To The Egg」、「WINGSPAN(ベストアルバム)」、Paul McCartney名義では、「Tug Of War」、「Flowers In The Dirt」、「Off The Ground」、「Paul Is Live(ライブアルバム)」、「Chaos and Creation in the Backyard」、「New」、そして「McCartney」です。
左のTripping The Live Fantasticは1989年から1990年のワールドツアーの模様を音源でリリースし、日本のライブも収録されていましが、久々のライブでがなり声になっている所もあり、右のPaul is Liveの方がポールの本領発揮されている感がありますが、やはりボリュームで言えば、Tripping〜の方ですね。
その後は仕事で忙しくポールのライブにはなかなか行けず、2013年に2度目のポールのライブに行きましたが、残念ながら東京ドームでのライブはチケットが全て落選し、福岡にもエントリーし、当選し、福岡まで遠征し、ライブ参戦しました。(福岡まで遠征したのは、ポールのライブとエアジャムのみです。)
もちろん心に沁みるような感動的なライブでしたが、ポールのMCで印象的だったのは博多弁が次々に飛び出したことで、これはポールは世界中のライブのMCでご当地の言葉をMCに盛り込むようです。
後ポールの本で面白いのは、以下になりますが、
ファンの語るポール本もいいですね。
数ある著名人の中で、ヒロトとマーシーのミーハーぶりが面白く、ごく一部だけ抜粋すると、
真島 気づいてくれた、観てたもん、こっち。
略
記者 それはないですよ。
真島 本当だって!
記者 それライヴに行ったらアイドルと目が合ったとかいうものと同じじゃないですか。
甲本 クロマニヨンズのライヴに来て、俺らと目が合ったっていうのは気のせいだよ。だけど、俺らがポールと目が合ったのは本当だよ。
やはりハイスタやブラフマンの音源、映像、本、グッズを買い、ライブに足を運ぶことを続ける姿勢はまさに10代後半から20代前半にポールでやっていた事は今と変わりはないです。
その意味で、原点と言ったらポール・マッカートニーですね。