バーダップ樽熟成 鳥上 坂狸沢 2013 酒井ワイナリー
日本ワイン。最近、というか、この一年くらいでしょうか、デイリーで日本ワインを飲む確率が飛躍的に増加しました。価格が安くても、きちんと造ってあって、しかも家庭料理との相性が良いというのが、簡単我が家の評価です。でも、日本ワインが急速にその実力を上げてきた(いや、実力を認知されるようになってきたというべきか)現在、そんな簡単なレベルの評価どころではなくなっているのかもしれません。
これら日本ワインは、もうかれこれ数十本は飲んでいるのですが、デイリーと決めてかかってテイスティングコメントを残していないため、ブログにはアップして来ませんでした。今回は決して安くはないワイン。これは記録を残しておこうと思います。
開けたのは、バーダップ樽熟成、鳥上坂(とりあげざか)狸沢(むじなざわ)2013。造り手は(有)酒井ワイナリー。山形県南陽市赤湯の生産者。
裏エチケットには下記のようなことが書かれています。
創業は明治25年(1892年)。赤湯にある鳥上坂上野という所にある自社畑の「狸沢(むじなざわ)」にて混植したブドウを用いて醸造。品種はボルドー品種である、カベルネフラン、メルロ、カベルネソーヴィニヨン、プティベルドー。化学肥料、殺虫剤、除草剤は一切使用せず、ボルドー液のみを使用するとのこと。「自然の森のような複雑さを模倣するために、数種類の醸造用ブドウ品種を混植し、植栽の多様さと生き物の豊かに育つ畑を目指す」という記述にはっとしました。こんな生産者が日本にも居るということを知らなかったことに・・・。
濃いめ、ボルドー品種としては普通程度の赤紫色。リムはルビー色。
カシス、ブラックベリー等の黒系果実の香り。アロマティック。ハーブや唐辛子はソーヴィニヨンやフランからでしょう。ヴァニラ。ロースト。鉄。鉛筆の芯とともに木の部分も感じます。
口に含むと、柔らかな口当たり。フレッシュな果実の衣。若いが故の美味しさがふわっと広がります。濃い味わいではなく、むしろ薄い味わいですが、それが却って上品な印象を与えているような気がします。しっかりとしていて、それでいてボルドーとは異なるミネラル。これが赤湯のミネラルか・・・。おそらく品種から来る粘性はあるものの、さらりと流れるイメージ。口中の位置は中位より下位。
裏エチケットには文字がびっしり。言いたいことが沢山あるのでしょう。狸(たぬき)と書いて貉(むじな)と読ませるんですね。
コルクはそれほどのものではなさそう。
カラフルトマト、アヴォカド、ベビーリーフのサラダ
トマトは赤、橙、黄、緑。この順で熟し度合が違うんでしょうか。
ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。
メイン
メインは焼き肉。
かぼちゃ蒸し
メキシコ産のかぼちゃ。
ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。
山形牛ロース肉の焼き肉
山形のワインに山形の牛肉を合わせてみました。同郷の組合せです。このロースをフライパンで軽く焼いただけ。ふわっとして良質のお肉です。
ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5~8/10)。
一言でいうと、「同化」します。食感も近いし、余韻も近い。最後はさらりとして、脂が口中に残らずにさっぱりとします。
ワインとチーズだけでなく、同郷同志のマリアージュは素晴らしいです。
焼肉のたれ
たれはいつもの手作り。教えて頂いたレシピよりも塩分少な目。
飲んだ日:2015.6.14
入手日:2015.2.19
購入店:松澤屋
輸入者:松澤屋
容量:750ml
購入価格:\3,615
アルコール度数:12%
私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)
飲み頃度:今美味しいし、あと5年キープしてみたい。
Rebuy:Yes
2012er Winkeler Schlossberg GG, Schloss Vollrads
シュロス・フォルラーツ醸造所の2012年産ヴィンケラー・シュロスベルク・ラインガウ・リースリング・グローセス・ゲヴェックスを開けました。
フォルラーツ城は1218年創立とのこと。物凄い伝統です。ラインガウの二山五城のうちの五城の中の一つです。俄か勉強ですが、
【二山】
シュタインベルガー
シュロス・ヨハニスベルガー
【五城】
シュロス・フォルラーツ
シュロス・ラインハルツハウゼン
シュロス・シェーンボルン
廃業二醸造所
また、シュタインベルク、シュロス・ヨハニスベルク、そして今回のシュロス・フォルラーツは五つのOrtsteillage(オルツタイルラーゲ;特別単一畑)の一つでもあります。あと二つはシャルツホフベルクとシュロス・ラインヒァルツハウゼン(ラインハルツハウゼンではない)。
全てに経験はありませんが、中では特に、シャルツホフベルクとシュロス・ヨハニスベルクが凄いワインだと思っているところです。
そういうことで、何とも由緒正しいワインですから、襟を正して頂いてみました。
スクリューキャップです。
中くらいの濃さのレモン・イエロー。
レモンやライムのような重心の高い柑橘系果実。グレープフルーツ。ハーブ。クリーム。ミネラリーな香り。
口に含むと、微炭酸。クリーミーなテクスチャー。滑らかな液質。ラインガウのワインに感じるクリスタリンなミネラル感。この口一杯に広がる相当なミネラルはGGたる所以だと思います、レモンピールの苦味。アフターには多少の柑橘系果実が出てきます。しかし、如何せん果実味が細くて、この凄いミネラルとのバランスが取れていません。この重厚なミネラルには相応の果実が必要だと思います。
五城、五大畑のワインですが、やや拍子抜け。価格的にも、シャルツホフベルクはもちろんのこと、シュロス・ヨハニスベルクよりもかなり低めな設定ですから、市場も分かっているということなのかもしれません。
海老とアヴォカドとグレープフルーツのサラダ
凄いワインに合わせようと思って作ったサラダ。
ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。素材一つひとつに合うというよりは、全体としてざっくりと合う感じです。
黄色ズッキーニとナスのラタトゥイユ風
野菜の二品目はラタトゥイユ風。
ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。
金目鯛の刺身
地元のスーパーにて、朝水揚げの金目鯛が出ていたので、お刺身用に三枚に卸してもらいました。実に新鮮なお刺身。適度な弾力性があり美味しい。
ワインとの相性も宜しいです(マリアージュ点7/10)。
飲んだ日:2015.6.13
入手日:2014.11.5
購入店:ドイツのワインショップ(B)
輸入者:個人輸入(空輸)
容量:750ml
購入価格:€23.95
アルコール度数:13.0%
私達のお好み度: B+~B++(最高A++、最低C)
飲み頃度:今美味しいけれど、もう5~10年待つべきか・・・。いや、どうだろう?
Rebuy:No
A.P.Nr. 27074 020 13
Saumur Clos des Carmes Brézé 2009 Guiberteau
久し振りにロワール、しかもソーミュール。
ドメーヌ・ギベルトーのソーミュール・クロ・デ・カルム・モノポール・ブレゼ2009を開けました。
パリのワインショップで勧められた造り手。あのClos Rougeardと同じBrézéの畑の近くにあるモノポールで造られるソーミュール・ブラン。
やや濃いめのイエロー・ゴールド。
マンゴー、パイナップル。黄色い花。オレンジピール。蜂蜜。
口に含むと、高密度な液質。酸は飲み込んで暫くしてからバーッと出てきます。糸を引くように長く伸びるきれいな酸。そう、シュナンは一般的に酸がきれいだと思います。フルボディ。ズシンと重く響くミネラル。舌の脇にギザギザ感がありますが、次第に滑らかに感じられるようになります。
温度が上がってくると貴腐香が出てきます。口中の位置は下方。重心は下。ですが、フィニッシュは軽やかな酸でリフレッシュ。
この構成は凄いと思います。まだクロ・ルジャールは飲んでいませんが、やはり凄いのだろうと思います。
手摘み、かつ、樽熟成。
トマトとレタスのサラダ
奈良からのお取り寄せ。
ワインとの相性は微妙(マリアージュ点5.5/10)。
アヴォカド
伊勢丹の\194アヴォカド。買っとくれオーラ有り。
ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。アヴォカドと合うのはボーヌの白ばかりではないですね。ソーミュールも素晴らしい。
甘とろ豚のリブロース肉
愛媛県産の銘柄豚。柔らかさと脂肪融点の低さ、オレイン酸含有量が多いという特徴があるとのこと。
甘とろ豚リブロースとアスパラソヴァージュのソテー
豚の回りに飾ったのはアスパラソヴァージュのソテー。
名前はアスパラですが、違うものですね。ソテーするとぬるっとする成分が出てくるようです。
ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。
甘とろ豚リブロースのソテー
日本の豚肉は美味しいものが揃っています。これもその一つだと思います。ただ、他の銘柄豚に比べて特に優れているところがあるかと言うと、そうでもないと思います。相対的な特徴はないにせよ、絶対値として美味しいということです。
ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。
やはり、豚を沢山食べる我が家には、ブルゴーニュやシャンパーニュというよりも、シュナンブランやローヌの白のような口中の位置が下方のワインを配備しておく必要があるなあとつくづく思います。今回のソーミュールは、その最たるものかと思いました。
おまけ。その日の朝食に頂いたもの。
焼き菓子 (by noix de beurre)
お気に入りの焼き菓子屋さんのノワ・ドゥ・ブールにて、パウンドケーキとフィナンシェを幾つか。
初めて頂いたのは下記です。
フィナンシェ・ピスターシュ
ピスターシュ入りのフィナンシェ。大きなプルーンが二つ埋め込んであります。なかなか行けます。
ジンジャーアップルケーキ
期間限定商品のパウンドケーキ。ショップのHPによるとすりおろした新しょうがと新しょうが入りのケーキ生地に、ふじりんごのコンフィを混ぜ込み焼き上げたとのこと。昔から生姜とリンゴの相性は良いと言いますが、確かにとても良い組合せだと思いました。
飲んだ日:2015.6.7
入手日:2015.5.5
購入店:Taillevent Paris
輸入者:個人輸入(手荷物空輸)
容量:750ml
購入価格:€47.52
アルコール度数:13.5%
私達のお好み度: A- (最高A++、最低C)
飲み頃度:今美味しいけれど、5~10年待ったほうが良さそう。
Rebuy:Yes



























