Chassagne-Montrachet Les Vergers 2006 Ramonet
ドメーヌ・ラモネのシャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ヴェルジェ2006を開けました。
レ・ヴェルジェはシャサーニュ村の中でもピュリニー村寄りのクリマ。隣の丘ではありますが、あのモンラッシェ(ル・モンラッシェ)とほぼ同じ標高(約250m)であることに、何らかの期待感を感じざるを得ません。
強靭なラモネの白も、'06ならばもう程よくこなれて飲み頃になっているのではないかと想像して抜栓。
中くらいの濃さのゴールデンイエロー。脚は厚みがあり、粘性の高さを感じさせます。
香りは、熟したパイナップル、ペリカンマンゴー。丸みのある香りを放つ黄色い花。石を想わせるミネラル香。発酵由来と思われるクリーム香。
口に含むと、暖かかった'06らしい低めの酸。たっぷりとしたフルーティーなボディ。それに対して、飲み込んだときにはっとするような厳格さ。つまり、液質にはとろみがあって丸いワインをイメージさせるものの、その中身には無数のミネラルパーツで構成されたジャングルジムのよう骨格が存在しているのです。やはり、並のシャサーニュ・プルミエ・クリュではありません。'06にもかかわらず、微塵の緩さも感じさせない堅牢さ。スパイシーなまでの辛さ。鋼のように強い酒質。ラモネはいつ飲んでも引き込まれるものがあります。
口中の位置は中位からやや上。中央に集中する味わい。実に長い余韻。ロースティーなアフター。残り香の素晴らしさ。
この日はリーズナブルなシャンパーニュも開けていたので、翌日に持ち越し。
翌日、相も変わらず、鋼の味わい。極めて強靭な酒質。今飲んでも素晴らしいですが、まだまだ5年、10年と熟成するように思います。
ボーヌで'13のLes Ruchottesを開け(てしまい)ましたが、これはこれで良かったので、ここ10年くらいのラモネっていつ飲んでもよいのかもしれません。あ、'05はまだまだ厳しいでしょうけど。
ジャガイモとクリームチーズ
ジャガイモは北海道産のトヨシロ。これを電子レンジで蒸したもの。クリームチーズはKiriの酸味のあるもの。どちらも相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。
佐賀産牛のビーフストロガノフ
佐賀県の和牛。切り落としのもも肉。いつものように玉ねぎとマッシュルーム。最後にサワークリームで仕上げ。出来は上々。
ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。テクスチュアや味わいの強さなどがマッチしていると思います。
翌日の食事はメインのみ。
サーモンソテー
二種類の異なるサーモン。キングサーモンとアトランティックサーモン。大振りながら締まった食感のキングに、脂多めで緩さのあるアトランティック。まあ、少なくともアトランティックの方は養殖ですから必然なんでしょうね。
ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。ラモネのレ・ヴェルジェの強さにサーモンは優しすぎたかもしれません。やはり肉系の方が合うように思います。
飲んだ日:2016.3.12、13
入手日:2011.2.4
購入店:ウメムラWine Cellar
輸入者:ジャパンインポートシステム
容量:750ml
購入価格:\9,429
品種:Chardonnay100%
アルコール度数:13.5%
甘さ:辛口
私達のお好み度: A- (最高A++、最低C)
飲み頃度:今飲んでも美味しいけれど、本領発揮はあと5年後以降か。
Rebuy:Yes
Ready to drink but can age for 5 to 10 years and may become even more fabulous.
Château Picque Caillou 1993
シャトー・ピク・カイユ1993を開けました。ペサック・レオニャン。
中くらいの濃さのガーネット~レンガ色。リムは広く、トーニーからイエローを呈しています。
香りは、乾燥したカシス、ラズベリー、ブラックベリー。それにドライフラワー。シナモン、ナツメグ等の甘系スパイスに、スモーク、タバコ、腐葉土、鉄。
口に含むと、肌理の細かいグラーヴ的テクスチュア。厚みがあって存在感のあるタンニン。もう少しこなれてくれればよいのですが。酸は丸みを帯びているもののトーンは高く感じられます。少しの果実味が残っており、暗めの味わいの中でわずかな光明をもたらしています。表面が硬くて、中が柔らかいイメージ。ストレートで実直な味わいで、期待していた熟成による妖艶さはあまり感じられません。熟成期間が短いだけなのか、ヴィンテージなのか、それともテロワールなのか・・・。
口中の位置はは中位から上位。中央に集中する味わい。時間が経つにつれてワインの熟成というより劣化が感じられるので、熟成のポテンシャルはもうほとんどないのかもしれません。
ミニトマトとレッドオークレタスのサラダ
毎度のお取り寄せのレタスは佐賀産。ミニトマトは地元産。ワインとの相性は可もなく不可もなし(マリアージュ点5/10)。
かぼちゃのサラダ
長崎産のかぼちゃ。これにココナッツ、シナモンを追加。ちょっと水っぽさが気になるかぼちゃ。
ワインとの相性は何も起こらず(マリアージュ点5/10)。
メイン
この日のメインはランプ肉のステーキ。
いわて南牛のランプステーキ
いわて南牛というブランド。ランプ肉のステーキです。赤身でがっつりと食べたいときの一つの選択肢がランプ肉。
ワインとの相性は宜しいですが、醤油を垂らすと素晴らしく変身(マリアージュ点7.5/10)。グラーヴと和牛ヒレステーキとの相性は素晴らしいですが、ランプでも結構行けます。
飲んだ日:2016.2.28
入手日:2014.3.30
購入店:松澤屋
輸入者:松澤屋
容量:750ml
購入価格:\3,705
品種:Cabernet Sauvignon50%、Merlot50%
アルコール度数:12.5%
甘さ:辛口
私達のお好み度: B+~B++ (最高A++、最低C)
飲み頃度:ベストではないものの既に飲み頃になっていると思います。あと5年以内かな?
Rebuy:No
Still tanic. Time may not be able to give it a good maturation...
2011 Silberlack Riesl. EG Schloss Johannisberger
ブルゴーニュ訪問記を時間をかけて書いていたので、本来のおうちワイン日記は何か月も書いておりませんでした。
久々の復帰です(笑)
久しぶりにラインガウのワイン。シュロス・ヨハニスベルガーの2011年産ジルバーラック・リースリング・エアステス・ゲヴェックスです。
我々、特にPuligny妻のお気に入りのラインガウ生産者。
やや濃いめのイエローゴールド。グラスを伝う脚が長いです。
香りは、黄桃やマンゴーやバナナ。白い花に黄色い花も感じます。クリーム、ヨーグルト。ミネラリーな香り。やはり、11年産はドイツでもやはり果実が熟したのだなあと思います。
口に含むと、口当たりマイルド。丸みを帯びた液質です。思った以上の残糖感。酸はやはり'11年、リースリングとしては低めの仕上がり。ミネラルはラインガウらしくキラキラしていて重厚過ぎずエレガント。リースリングらしいピアノ線のような強靭さは感じられます。世界の中でも素晴らしく高貴なワインの一つだと思います。
今は二段階目でしょうか。つまり、第一段階は果実とミネラルの共演。これがさくっと終わると、第二段階は和三盆のような微甘で繊細な余韻が感じられるようになると思います。口中の位置は中庸~下位。
正直な感想は、やはり第一段階が一番好きだということ。ブルゴーニュの白では、このようなグランヴァンは二段階目以降が良いと思うのですが。
大根の梅サラダ
梅干しを使った大根サラダ。
ワインとは可もなく不可もなし(マリアージュ点5/10)。
ジャガイモ蒸し
北海道産のジャガイモを電子レンジで蒸しました。ドイツのリースリングには定番だと思って。
ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。
お刺身
お刺身は二種類。
まずはしまあじ(三重県産)。我が家はしまあじが大好物。吸い付くようでいてコリコリっとしている食感は絶品です。今回も鮮度が高かったので、ワインとも上手く合っています(マリアージュ点7/10)。
続いて、奄美大島産本マグロの赤身。こちらもなかなか質が良かったと思います。ただ、ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。どちらかと言うと、中トロの方が合ったかもしれません。赤身だとラインガウというよりはモーゼルの方が良いかもしれません。
飲んだ日:2016.2.13
入手日:2014.2.28
購入店:ドイツのショップ(B)
輸入者:個人輸入(空輸)〈緑家さん経由〉
容量:750ml
購入価格:€39.90
品種:Riesling 100%
アルコール度数:13.0%
甘さ:中辛口
私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)
飲み頃度:今もひとつの飲み頃かも。5年後に開けるとどうなるのかが、興味のあるところ。
A.P.Nr. 26 026 013 12
Rebuy:Yes
One of the world's noblest wine. Elegant but needs some more acidity as an ideal Riesling.