レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -599ページ目

年末最後の置き土産

タラーリ、タラリ。

ガマの油売りではない。

朝、目が覚めると、いきなり鼻がタラーリと。

眠りに着く前までは、至極元気だった。

花粉症だろうか?

ことのついでにクリニックで診て貰うと、

手っ取り早く採血して、アレルギー反応を調べようという事になった。

この期に及んで注射針を刺されてなるものか。

「いやあ、先生。今のこの症状さえ改善されればそれでいいっすわ。

適当に、薬をおくんなはれ」と言った。

先生は「おっ、注射怖いのですね。でも、何に反応するかよ~くわかりますよ」

「分かったところで、発症する訳でしょ。

取りあえず、対症療法でいいっすから薬下さい」

「するどい。でも採血すればいいのに。

じゃ、お薬出しておきます。また、気が向けば採血しましょう」と。

一生、気なんて向くもんか。

因みに今は「榛(はん)の木」の花粉が飛散しているらしい。


鼻炎用のスプレーをしたり、薬を飲んだりでその日は寝た。

翌朝起きると、鼻水はおろか咳までゴホンゴホンとでる。

ぬかったか。こいつは、風邪やがな。

思い出すに、つい先日、知人がゴホンゴホンいっていたなあ。

見事、年末最後の置き土産だ。

クリニックはすでに休診。

仕方なく、市販薬を飲んで、再び布団に潜り込んだ。

うとうとと眠くなるのだが、

鼻水と咳で眠れない。やたら体が熱い。頭痛もする。

参ったなあ。

間違いなく熱がある。

だけど、僕は熱は頑なに計らない。

微熱でもあると分かれば、途端に起きあがれなくなる。

自慢じゃないけど、僕の精神力はヘナヘナなのだ。

普段、しんどいという事がない僕は、

こんな風邪でも大騒ぎになる。

家内は慣れたもので、適当に要りようなものと食事を

部屋まで運んできてくれる。

そして、決まったように

「ダンナ様、部屋からでないようにして下さい。用事があれば、内線をして下さい」

と、家政婦のミタの如く、淡々と言って出て行く。

僕も「承知しました」と言ってしまいそうになる。

仕方なく、本を読んだり、テレビを観たりするのだが、

頭痛が邪魔をして、集中出来ない。

そして、やたら内線を掛けるものだから、

ついにはそれも無視される始末。

時間薬だという事は重々分かっているのだが、

一刻も早く何とかしたいのである。

運動での疲れは、相当に辛抱強いのだが、

体調不良でのダメージはとことん弱い。

ああ、もうダメだ。

何か特効薬はないものか。

けなげにうずくまるウサギのような僕を、誰か救っておくれ。


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