レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -597ページ目

成穂堂初稽古

風邪が良くなってくると、もうじっとしてられない。

兼ねてよりの予定決行だ。

朝食兼昼食を済ませ、僕は二男にニンマリ微笑んだ。

二男は「分かったよ。着替えるよ」と。

なかなか、察しのいいヤツだ。

三男が「なに? なに? なに? ボクもいく」

長男は新たな家族行事と諦めたようだ。

今日は成穂堂剣道場スペシャルデーだ。

スペシャルと言うからには、多少の画像も載せねばなるまい。

家内も諦めたように、「はいはい、私がカメラ係ね。1時間ほどで帰るわよ」


床塗装がはげてコンクリートのざらざらが
むき出しになっている為、サンダルを履かないとえらいことになる。
奥が僕であるが、なぜか威圧されているようにみえる。その上、小さく見える。
これは、あくまでも家内のカメラアングルのせいだ。

$疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-かかってきなさい



稽古場は倉庫の裏出入口の一部を無理矢理整理してつくった。

狭いながらも、なんとか稽古が出来る。



二男が面に出た所。後姿が僕。右にかわして横面を打つ瞬間
疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-あらよっと



稽古が終わって、二男が「ちょっとせまいね。おとーさん」と。

「無駄な動きができんから、相手の動きをよく見る稽古になるやろ」

「けど、おとーさん、ドウ~、って言いながら本棚、たたいてたで」

確かに、竹刀は通路際にいた家内の鼻先を通り、本棚の角をたたき、

そのまま角度を変えて、二男の脇を打った。

二男はアハアハ言いながら、脇を押さえて走り回っていた。

向う脛をしたたか打った時と同じようなものだ。



まっすぐ面を打ってみな、とえらそうに見る僕。
右手で椅子を持ち出してくつろいでいるのは三男

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-まっすぐ打ってみな




確かに、もうひとまわり広いスペースをつくりたい。

休憩中、長男も二男に教わりながら竹刀を振っていた。

全くの素人が竹刀を振るよりは全然うまい。

長男も幼い頃、少し道場通いをしたのだが、

踵に支障がでて、剣道から離れてしまった。

その頃の感触を何かしら覚えているのだろう。



危うく引き面をやられる所だった。あぶねえ
疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-アブネエ



しかし、週に1回でもこうして身体を動かすのは気持ちがいい。

僕は稽古場にしているスペースをまじまじ見ながら、

今度、1本、本棚を解体してしまおうか、と思った。

そうすると、断然動きやすく。


けっ、けっ、けっ、二男よ、後がねえぜ
疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-追い詰めたぜ




いつの間に隣りに来たのか、家内が僕を睨んで言った。

「何をほくそ笑んでるの?ろくでもないこと考えてるんでしょ。

ダメだからね。仕事場を趣味の場にしていっちゃ」

何で分かっちゃうのだろう?僕は、少し狼狽気味に言った。

「いやいや、ちゃうねん。

二男の腕は日に日に上がっていっているなって・・・」


出るか!秘剣トルネード!
右手には、暇を持て余した長男が様子を見に来た。
キケンを察して三男はどこかへ消えた。

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-秘剣


ええ~、大体、本好きが高じて本屋になったんでしょう。

その時点で仕事も趣味もごっちゃになっていると思うんですが。

それに、去年から剣道具の買取りなんかも始めちゃってるし。

まっ、こそっと解体にくるか。