成穂堂初稽古
風邪が良くなってくると、もうじっとしてられない。
兼ねてよりの予定決行だ。
朝食兼昼食を済ませ、僕は二男にニンマリ微笑んだ。
二男は「分かったよ。着替えるよ」と。
なかなか、察しのいいヤツだ。
三男が「なに? なに? なに? ボクもいく」
長男は新たな家族行事と諦めたようだ。
今日は成穂堂剣道場スペシャルデーだ。
スペシャルと言うからには、多少の画像も載せねばなるまい。
家内も諦めたように、「はいはい、私がカメラ係ね。1時間ほどで帰るわよ」
床塗装がはげてコンクリートのざらざらが
むき出しになっている為、サンダルを履かないとえらいことになる。
奥が僕であるが、なぜか威圧されているようにみえる。その上、小さく見える。
これは、あくまでも家内のカメラアングルのせいだ。

稽古場は倉庫の裏出入口の一部を無理矢理整理してつくった。
狭いながらも、なんとか稽古が出来る。
二男が面に出た所。後姿が僕。右にかわして横面を打つ瞬間

稽古が終わって、二男が「ちょっとせまいね。おとーさん」と。
「無駄な動きができんから、相手の動きをよく見る稽古になるやろ」
「けど、おとーさん、ドウ~、って言いながら本棚、たたいてたで」
確かに、竹刀は通路際にいた家内の鼻先を通り、本棚の角をたたき、
そのまま角度を変えて、二男の脇を打った。
二男はアハアハ言いながら、脇を押さえて走り回っていた。
向う脛をしたたか打った時と同じようなものだ。
まっすぐ面を打ってみな、とえらそうに見る僕。
右手で椅子を持ち出してくつろいでいるのは三男

確かに、もうひとまわり広いスペースをつくりたい。
休憩中、長男も二男に教わりながら竹刀を振っていた。
全くの素人が竹刀を振るよりは全然うまい。
長男も幼い頃、少し道場通いをしたのだが、
踵に支障がでて、剣道から離れてしまった。
その頃の感触を何かしら覚えているのだろう。
危うく引き面をやられる所だった。あぶねえ

しかし、週に1回でもこうして身体を動かすのは気持ちがいい。
僕は稽古場にしているスペースをまじまじ見ながら、
今度、1本、本棚を解体してしまおうか、と思った。
そうすると、断然動きやすく。
けっ、けっ、けっ、二男よ、後がねえぜ

いつの間に隣りに来たのか、家内が僕を睨んで言った。
「何をほくそ笑んでるの?ろくでもないこと考えてるんでしょ。
ダメだからね。仕事場を趣味の場にしていっちゃ」
何で分かっちゃうのだろう?僕は、少し狼狽気味に言った。
「いやいや、ちゃうねん。
二男の腕は日に日に上がっていっているなって・・・」
出るか!秘剣トルネード!
右手には、暇を持て余した長男が様子を見に来た。
キケンを察して三男はどこかへ消えた。

ええ~、大体、本好きが高じて本屋になったんでしょう。
その時点で仕事も趣味もごっちゃになっていると思うんですが。
それに、去年から剣道具の買取りなんかも始めちゃってるし。
まっ、こそっと解体にくるか。
兼ねてよりの予定決行だ。
朝食兼昼食を済ませ、僕は二男にニンマリ微笑んだ。
二男は「分かったよ。着替えるよ」と。
なかなか、察しのいいヤツだ。
三男が「なに? なに? なに? ボクもいく」
長男は新たな家族行事と諦めたようだ。
今日は成穂堂剣道場スペシャルデーだ。
スペシャルと言うからには、多少の画像も載せねばなるまい。
家内も諦めたように、「はいはい、私がカメラ係ね。1時間ほどで帰るわよ」
床塗装がはげてコンクリートのざらざらが
むき出しになっている為、サンダルを履かないとえらいことになる。
奥が僕であるが、なぜか威圧されているようにみえる。その上、小さく見える。
これは、あくまでも家内のカメラアングルのせいだ。

稽古場は倉庫の裏出入口の一部を無理矢理整理してつくった。
狭いながらも、なんとか稽古が出来る。
二男が面に出た所。後姿が僕。右にかわして横面を打つ瞬間

稽古が終わって、二男が「ちょっとせまいね。おとーさん」と。
「無駄な動きができんから、相手の動きをよく見る稽古になるやろ」
「けど、おとーさん、ドウ~、って言いながら本棚、たたいてたで」
確かに、竹刀は通路際にいた家内の鼻先を通り、本棚の角をたたき、
そのまま角度を変えて、二男の脇を打った。
二男はアハアハ言いながら、脇を押さえて走り回っていた。
向う脛をしたたか打った時と同じようなものだ。
まっすぐ面を打ってみな、とえらそうに見る僕。
右手で椅子を持ち出してくつろいでいるのは三男

確かに、もうひとまわり広いスペースをつくりたい。
休憩中、長男も二男に教わりながら竹刀を振っていた。
全くの素人が竹刀を振るよりは全然うまい。
長男も幼い頃、少し道場通いをしたのだが、
踵に支障がでて、剣道から離れてしまった。
その頃の感触を何かしら覚えているのだろう。
危うく引き面をやられる所だった。あぶねえ

しかし、週に1回でもこうして身体を動かすのは気持ちがいい。
僕は稽古場にしているスペースをまじまじ見ながら、
今度、1本、本棚を解体してしまおうか、と思った。
そうすると、断然動きやすく。
けっ、けっ、けっ、二男よ、後がねえぜ

いつの間に隣りに来たのか、家内が僕を睨んで言った。
「何をほくそ笑んでるの?ろくでもないこと考えてるんでしょ。
ダメだからね。仕事場を趣味の場にしていっちゃ」
何で分かっちゃうのだろう?僕は、少し狼狽気味に言った。
「いやいや、ちゃうねん。
二男の腕は日に日に上がっていっているなって・・・」
出るか!秘剣トルネード!
右手には、暇を持て余した長男が様子を見に来た。
キケンを察して三男はどこかへ消えた。

ええ~、大体、本好きが高じて本屋になったんでしょう。
その時点で仕事も趣味もごっちゃになっていると思うんですが。
それに、去年から剣道具の買取りなんかも始めちゃってるし。
まっ、こそっと解体にくるか。