レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -531ページ目

それでも待ってる夏休み

夜風を入れようと窓を開けると、

一緒にカエルの鳴き声も飛び込んでくる。

嫌いな訳ではない。

いや、かえって安心する。

気の早い連中は、田んぼに水が入るや否やご機嫌で鳴きだす。

それは日を増すごとに多くなり、

我が青春を謳歌するかの如くである。

この近辺はアマガエルとウシガエルが多いようだ。

アマガエル君は雨のにおいを感じる日は、

日が暮れると道路にもお出ましになる。

ウシガエル君は鳴き声だけで、その姿を見たことがない。

子供の頃は、トノサマガエルやツチガエル、アカガエルなど

様々な連中をみたものだ。


母の実家は山陰の温泉街にあり、

家の裏には清流ともいえる谷川が流れていた。

夜になると川が流れる音と共に聞こえてくる

虫の音を聞きながら寝るのが大好きだった。

それが、虫の音ではなく

河鹿蛙というカエルの鳴き声だと聞かされた時、

にわかには信じられなかった。

僕があまりに疑うので、後日、従弟が捕獲してみせてくれた。





見るもの聞くものが珍しく、そして輝いていた。

大阪育ちの僕は、すっかり自然の息づくこの田舎に魅せられた。

そんな風にして、僕は、小学校から中学時代、

夏休みの殆どを母の田舎で暮らした。

高校、大学になっても、暇ができると田舎へ向かった。

僕の原風景ともいえる場所だ。

仕事が忙しく、もう10年以上も田舎には顔を出していないが、

夏の匂いがしだすと、想いは田舎で過ごした日々を駆け巡る。

夏休みがくるのだなあ。

夏休み~熊木杏里バージョン~



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