見えざる世界
どうにかこうにか対向車とすれ違う事が出来る
といったような道路を走っていた。
道路の左右は田んぼと雑木林が続き、
とぎれとぎれながらも民家もある。
抜け道としては便利なのだが、急ぎの時以外は通らない。
この道を通ると、
自分がとんでもない山間に迷い混んだような、
奇妙な錯覚に陥る。
まるで巨人が、どこからか山を切り取ってきて、
無造作におき去ったような土地だ。
堺から大阪狭山にかけて、そんな場所が点在する。
真夏を彷彿させるような日照りだが、
少し車の窓を開けてみると涼やかな風がある。
車のエアコンを切り、窓を全開にしてみると、
勢いよく草の匂いが車中に飛び込んできた。
思わず、車を停めて、道路脇の石に腰をおろし、
ぽぅ~としたくなる。
しばらくすると、大きな木の陰から、
見たこともないような異形の生物が出てきそうな気がする。
そして、異形の生物は
「おいら、退屈していたんだ。ねえ、おいらと遊ぼうよ」
なんて、話しかけてくる。
確かにそこは、まわりとは違った時間が流れている。
ほんの数百メートル向こうには、
人や車が賑やかに往来する道路が通っているのに、
一度入り込むと二度と元の世界に戻れないような気がする。
懐かしさと不安が入り混じる不思議な場所。
そう思いながらも、いつかじっくりと歩いてみたいと思っている。
子供の頃、当たり前のように見ていた世界が、
そこにはあるような気がする。
あると信じる者にしか見えない世界があるのかも知れない。
いや、人にはそんな世界が必要なのではなかろうか?

といったような道路を走っていた。
道路の左右は田んぼと雑木林が続き、
とぎれとぎれながらも民家もある。
抜け道としては便利なのだが、急ぎの時以外は通らない。
この道を通ると、
自分がとんでもない山間に迷い混んだような、
奇妙な錯覚に陥る。
まるで巨人が、どこからか山を切り取ってきて、
無造作におき去ったような土地だ。
堺から大阪狭山にかけて、そんな場所が点在する。
真夏を彷彿させるような日照りだが、
少し車の窓を開けてみると涼やかな風がある。
車のエアコンを切り、窓を全開にしてみると、
勢いよく草の匂いが車中に飛び込んできた。
思わず、車を停めて、道路脇の石に腰をおろし、
ぽぅ~としたくなる。
しばらくすると、大きな木の陰から、
見たこともないような異形の生物が出てきそうな気がする。
そして、異形の生物は
「おいら、退屈していたんだ。ねえ、おいらと遊ぼうよ」
なんて、話しかけてくる。
確かにそこは、まわりとは違った時間が流れている。
ほんの数百メートル向こうには、
人や車が賑やかに往来する道路が通っているのに、
一度入り込むと二度と元の世界に戻れないような気がする。
懐かしさと不安が入り混じる不思議な場所。
そう思いながらも、いつかじっくりと歩いてみたいと思っている。
子供の頃、当たり前のように見ていた世界が、
そこにはあるような気がする。
あると信じる者にしか見えない世界があるのかも知れない。
いや、人にはそんな世界が必要なのではなかろうか?
