レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -530ページ目

オールディーズ・バット・グッディーズ

結構な雨のなか、屋根工事の業者さんが、やって来た。

知らぬが仏だったのに、

先日の台風で、僕は一瞬店のトタン屋根の端っこが

豪快にめくれあがるのを目撃してしまった。

樋の状態もなんだか怪しい。

次に台風が、やってきたら、シャレにならんぜ。

そう思うと、事故が起こる前に気づいてよかったのか。

と、いう事で、樋のやりかえを含め、

完全鉄壁な屋根修繕をお願いしていた。

軽トラから降りてきた二人の職人さんは、

誰がどうみても一目で親子だと分かる。

しかし、よりによって、こんな雨の日に…

足を滑らせても危ないので、

日を改めた方が良いのではないかと進言したが、

そうすると随分先になると言う。

職人さんは暫く屋根と空模様を眺めていたが、

やがて決心したように、長尺ものの梯子を立て掛けて、

身軽な足裁きで屋根に上っていった。

18時、閉店準備をしていると、

親父さんの方が、工事完了を告げに店に入ってきた。

うしろにいた息子さんは、

「もう、店、閉めはりまんの?」と驚いていた。

「うちの営業時間は、昼から18時なんですわ」と。

親父さんが「古本屋さんちゅうのは、ええ商売でんな。商売替えしたおますわ」

と、目を丸くしながら言った。

「よう、勘違いされますねん。店を閉めて、一休憩という所ですわ。

へたをすると、午前様も珍しくないんでっせ」と、僕。

「そうだっか。どこしも、大変だんな。まあ、お互いきばらなあきまへんな」


店の営業時間だけを告げると、なるほど、楽な商売にみえる。

店の場所が住宅地にあること、人通りが昼間だけに限られていること、

店の仕事以外に買取りに出たり、通販の為の作業があること、

等々を考えた結果、こんな営業時間帯になってしまった。

労働時間とは、全く連動していないのが哀しい。

だけど、店を閉じた後のし~んとした中、

在庫を見て回るのは楽しい。

そして、おお~、どこもかしこも本だらけじゃ~、

と一人ほくそ笑んでいる。

或いは、通販に出品予定の本たちを事務所に運び込んで、

あれこれ作業をするのも楽しい。

ただ、閉店後の事務所は少々賑やかだ。

いつも時代錯誤の音楽が流れている。

~サムクック。海外アーティストで一番お気に入りかも知れない~
$疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-サムクック



例えば、こんな曲↓



さあ今夜もいってみよう! 

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