レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -476ページ目

霧の裏側に何があるの?

あの日以来、幻想的な霧は降りない。


母の実家は山深い温泉郷にあり、

学生時代、盆と正月は、大概、母の実家に厄介になっていた。

当時、実家には祖父母と母の弟家族が暮らしていた。

夏は夜明けと共に玄関を開け、

誰でも気軽に訪ねてこれるようにする。

玄関を出て周りを見渡すと、町は靄に包まれ、

家の裏を流れる谷川の音さえ

靄の向こうからやって来るようだった。

そんな早朝から誰が訪ねてくるのか?と思うが、

それが来るのである。

僕は、何処の誰とも分からない人たちに囲まれ、

朝食をとる事も珍しくなかった。

先方は、ごく当たり前に僕の名を呼び、

あれやこれや世話を焼いてくれた。

その内、誰が親戚で誰がご近所さんでと分かり出したが、

田舎とは随分不思議な所だと思った。

時間はとてもゆっくり流れた。

そこでの日々は、夢のように居心地がよく、

今でもその情景が僕の心にしっかりと息づいている。

社会に出ていつしか会いに行く機会も減り、

そこで暮らす従弟や叔母にたまに連絡を取るくらいになっている。

電話の向こうから

「KENさん、いつ、来るだえ?おばちゃんも年を取ったで」

と懐かしい声がすると、胸がつまる。

町に霧や靄が立ち込めると、

遠い昔の懐かしい日々が脳裏を駆け巡る。

僕はとんでもなく無駄な事に時間を費やしているのではなかろうか?


いかん。気持ちを切り替えよう。

先日、町をすっぽり包んだ霧の話を書いた時に、

ちょっとおふざけでジョン・レイトン「霧の中のジョニー」をアップしたが、

頭の中では、英語と日本語が入り交じる。

その後、何が引っ掛かってくるのか、

僕は鶏のような頭で考えた。

ドイツ語ならまだしも、英語は全く分からない。

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ウソです。英独どちらも分からない。


ドイツ語に至っては、学生時代の試験問題に独訳が出て、

その解答を英語で書いたくらいだ。

しかも、しっかり語法を指摘されていた。

お陰で、単位を頂くのに人の倍ほど掛かった。

そんな事はどうでもよいか。


で、ハタと気がついた。

「さらばシベリア鉄道」だ。

「霧の~」も「さらば~」も何度聴いたか分からないのに、

今の今まで気付かなかった。

2曲間に何か関連があるのかと調べてみると、

ウィキペディアに「さらば~」は「霧の~」に刺激されて大瀧詠一氏がつくったとあった。

なるほど、そうだったのか。しかし、似過ぎか。

一応、2曲共、アップした。

あっ、席を立とうとしているそこのアナタ。

大瀧詠一氏の染入る様な名曲を聴かずして何処へ?

5分程、辛抱して、ご視聴あれ。






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