おにぎりに混じりしもの
数週前の土曜日夕刻。
機嫌よくおかかおにぎりを頬張っていた。
と、ガリっと嫌な音がなった。
「石が入ってるがな」と家内に言いながら、
口の中の石をもごもごと探した。
田舎から送って来る米には、
必ずと言っていい程白米と間違わんばかりの小石が入っている。
そしてそれを噛むのも必ずと言っていいくらい僕だ。
砂を噛むような人生というが、石を噛むような人生とはどのようなものか?
さらに悲惨なのだろうか?
さて口の中の石を取り出してまじまじ見たら、石にあらず。
僕の歯の一部だった。
舌先で一本一本、歯をさぐっていくと、見事欠けている歯が見つかった。
以前虫歯になって治していた歯の一部のようだ。
あ~あ、また歯医者通いか~
取り敢えず、僕は掛かり付けの歯医者に電話を入れた。
「あ~もしもし、KENです」
「あっ、こんにちは」
「歯が欠けましてん。一番早い予約とってくれはる?」
「ちょっと待って下さい。じゃあ、週明け月曜日でいいですか?
19時なら予約入れれますよ」と、受け付けのお嬢。
「ほんじゃ、その時間に行きますわ。先生に無痛治療をするように言っといてね」
「はい、はい。いつものようにね」
「いやいやいつも痛くないからねえ、なんて言いながら、ビンビンに痛いんだから。
今度痛かったら、七年殺しの浣腸するぞって伝えといて」
受付のお嬢は笑いながら受話器を置いた。
治療当日。
「KENさん、この歯の内側、空洞になってまっせ。
すでに神経は抜かれていますね。根管治療はきれいにされていますね。
今日コアの型取りをして、次回はクラウンの型どりをしましょか。
本物の歯に近い色のクラウンにしときますわ」
次に治療に行った時。
「KENさん、治療中の歯の歯茎が若干腫れていますわ。
今日はコアだけ装着して、クラウンの型取りはもう一週先にしましょう」
コアだけ装着してもらって「ほんじゃ」と言うと、
歯科衛生士のお嬢さんがニッと笑って再び診療台を倒しだした。
「KENさん、いつも来ないから今日は先に歯のお掃除しておきます」
「お掃除って歯垢の除去でしょうが。めっちゃ痛いんちゃいますの。やですよ」
「は~い、諦めてお口を開けて下さい」
僕は、少し笑ったような顔をした。
「はいはい、歯並びを見せても仕方ないですよ。お口をあんぐりと開けて」
僕は溜め息と共に口を開けた。
と、電光石火でキイイ~ンという不気味な音が。
アガガガガガ~~~・・・
10分後、疲れ果てて口中血だらけの僕は、力なく家路についた。
だから、歯医者っていやなんだ。

機嫌よくおかかおにぎりを頬張っていた。
と、ガリっと嫌な音がなった。
「石が入ってるがな」と家内に言いながら、
口の中の石をもごもごと探した。
田舎から送って来る米には、
必ずと言っていい程白米と間違わんばかりの小石が入っている。
そしてそれを噛むのも必ずと言っていいくらい僕だ。
砂を噛むような人生というが、石を噛むような人生とはどのようなものか?
さらに悲惨なのだろうか?
さて口の中の石を取り出してまじまじ見たら、石にあらず。
僕の歯の一部だった。
舌先で一本一本、歯をさぐっていくと、見事欠けている歯が見つかった。
以前虫歯になって治していた歯の一部のようだ。
あ~あ、また歯医者通いか~
取り敢えず、僕は掛かり付けの歯医者に電話を入れた。
「あ~もしもし、KENです」
「あっ、こんにちは」
「歯が欠けましてん。一番早い予約とってくれはる?」
「ちょっと待って下さい。じゃあ、週明け月曜日でいいですか?
19時なら予約入れれますよ」と、受け付けのお嬢。
「ほんじゃ、その時間に行きますわ。先生に無痛治療をするように言っといてね」
「はい、はい。いつものようにね」
「いやいやいつも痛くないからねえ、なんて言いながら、ビンビンに痛いんだから。
今度痛かったら、七年殺しの浣腸するぞって伝えといて」
受付のお嬢は笑いながら受話器を置いた。
治療当日。
「KENさん、この歯の内側、空洞になってまっせ。
すでに神経は抜かれていますね。根管治療はきれいにされていますね。
今日コアの型取りをして、次回はクラウンの型どりをしましょか。
本物の歯に近い色のクラウンにしときますわ」
次に治療に行った時。
「KENさん、治療中の歯の歯茎が若干腫れていますわ。
今日はコアだけ装着して、クラウンの型取りはもう一週先にしましょう」
コアだけ装着してもらって「ほんじゃ」と言うと、
歯科衛生士のお嬢さんがニッと笑って再び診療台を倒しだした。
「KENさん、いつも来ないから今日は先に歯のお掃除しておきます」
「お掃除って歯垢の除去でしょうが。めっちゃ痛いんちゃいますの。やですよ」
「は~い、諦めてお口を開けて下さい」
僕は、少し笑ったような顔をした。
「はいはい、歯並びを見せても仕方ないですよ。お口をあんぐりと開けて」
僕は溜め息と共に口を開けた。
と、電光石火でキイイ~ンという不気味な音が。
アガガガガガ~~~・・・
10分後、疲れ果てて口中血だらけの僕は、力なく家路についた。
だから、歯医者っていやなんだ。
