レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -321ページ目

朋あり遠方より来る

今週頭の事。

昼食後うたた寝をしていると、

「N君が訪ねてきているよ」と、家内が僕を踊るように揺すり起こした。

「N君って?・・・あのN君?」

「そうあのN君」

僕は驚いてカウンターに出た。

そこには、昔と変わらないN君が

満面の笑みを浮かべ立っていた。

強いて言えば、髪の毛に白いものがちらほら混じっているくらいだ。

そらそうだよな。もう人生半分は生きているんだものなあ。

会うのは多分、20年以上経つのではないだろうか。

N君は家内と同級であり、僕より少し(ここは、少しと言うことで・・)年若い。


兎も角、嬉しい。



・・・

椎名誠「哀愁の町に霧が降るのだ」というエッセイがあるが、

N君はそれとよく似た生活をしていた頃の仲間でもある。

いつの間にか、お互い家庭を持ち子を成し、

日々のバタバタに追われ、自然と会う事もなくなっていた。

一度記事にしたかも知れないが、

多人数で借りていたアパートはろくに布団もなく、

冬場ともなれば、寝袋で寝た記憶がある。

その内、誰が手配したのか、何組かの布団が入り、

冷蔵庫、テレビ、はてはエアコンまでが揃った。

アパートは賑やかに色々な人間が出入りし、

よく朝まで語り明かしたものだ。

バカをした仲間ほど忘れられないというのは本当だ。

・・・



よく僕の居場所が分かったものだと感心していたら

「ネットで名前を検索してみたんですよ。

いきなり出てきましたよ、Kenさんの名前。

で、ブログを読んでいたら会いたくなって」と。

会って5分と経たない内に、この20数年という空白が埋められていくのが分かる。

友よ、また会おう!

しかし、ネットというのは、人と人をつなぐ大切な手段にもなっているのだと実感する。

時として、行方が分からない人を探し出してくれたりもする。大したものだ。

僕も時として、共にバカをした連中が懐かしくなる。

人生を語るにはまだまだ早いが、

ひょこっと友を訪ね、昔のように語り明かしたいと思うのは、

それだけ、年をとったのかも知れない。



因みに、N君は家内と同級であるのに、常に家内の方が上から目線であった。

それは今も変わらないようだ。

いつの世にも女性は強し。


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