レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -322ページ目

母よ!負けるな!

9/25、長い一日が終った。

今日は母のグループホーム入居の日だった。

奇しくも母の誕生日だった。

父が亡くなって8ヶ月経つが、

最近、どうも母の言動がおかしいのに姪妹が気づいた。

たまたま、姪妹は母の近所に住んでおり、

母からのおかしな頼まれ事に

これは厄介な事が起こっていると思ったらしい。

姪妹から連絡を受けた僕は、何かの脳障害があるのだろうと思い、

医療関係の仕事をしている姪姉に相談すべく連絡をとった。

姪姉は僕が連絡をするまでもなく、

姪妹から状況の連絡を受け、専門医に診てもらうべく段取りをしてくれていた。

検査の結果、母はレビー小体型認知症という病気に掛かっている事が分かった。

母は二年ほど前、突然失神をして救急搬送されたが、原因不明。

その後、稀に不思議な事を言っていたが、特に気にとめるような事でもなかった。

失神はレビー小体型認知症の始まりだったのだろう。

時々しか実家に顔を出さなかった僕も家内も、その発症には全く気がつかなかった。

大体、プッと吹き出すような面白い言い回しをするので、余計分かりにくい。

父は母の発症を誰に言う事もなく、辛抱強く母の相手をしていたようだ。

母の異変に気付いた僕たちは、担当のケアマネジャーに事の成り行きを説明した。

ヘルパーも或いは認知症の始まりかという疑念を持ち始めた所のようだった。

それから短期間の内に、おかしな言動が加速した。

成穂堂家も姪たちも、それに振り回される日々が続いた。

僕たちがたどり着いた結論は、母も僕たちも疲弊しない内に、

専門施設に預けて出来るだけの治療をして行こうというものだった。

多分、母にとってもそれが一番いいような気がする。

9/26、母の様子を聞くと、スタッフと共に入居者の方々の食材の買い出し、

炊事の手伝いなど、せっせと動いているようだ。

電話口に出た母は

「あれこれ忙しくやっているよ。頑張って元気になるわ」と。

僕は「じぶんちに呼んでやれなくてごめん。早く効果がでて、帰っておいで」と呟いた。


今回お世話になる専門医では4種類の薬を使用しているようで、

症状を観察しながら方針を決めていこうという事になった。

お医者も看護師も丁寧で話もしやすかった。

僕なりに調べた所、認知症は病理学的には治らないらしいが、

臨床症状的には良くなって、普通に生活できるようになるという例もあるようだ。

知的レベルもある程度保たれるようだ。

まだ、生活に支障がないような軽度の時に、

しっかりした方針をもって治療にあたる事は非常に大切な事だと思う。

ただ、施設に預かって貰いながらの治療というのは、

今の日本の社会制度ではとんでもなく費用が掛かる。


これは、日本の社会保障の在り方の問題だと思う。

僕のブログをお読み頂いている方々の中には、

高齢な父母をお持ちの方もいらっしゃると思う。

僕の母の場合は、夜中の幻視、夜中の幻聴、妄想、小股での歩行、失神、

常に口をもぐもぐと動かすようになった。

ただ、これらは同時には起こらないし、

ある一つの事に触れない限り、ごく普通でこれまでと変わらない。


何の参考にもならないかも知れないが、

疑わしい事があれば、早く専門機関に相談した方がよいと思う。


繰り返しになるが、日本の社会保障は絶対このままではいけないと感じる。

母の場合、軽度なので「特養」という制度は適用されない。

では「特養」が適用されるまで今のままで走れるかというと、

本末転倒な事になってしまう。

例えば火を消し忘れたまま、外出してしまう可能性だってある。

発症が分かり今後がみえない限り、一人で置いておくことは出来ない。

まわりはそれぞれ仕事を持っており、何にしても一旦施設を探すより致し方ない。

いざ見つかっても、相当な費用を覚悟しなければならない。

少し憤りを書いてしまうが、

政治家よ、私利私欲に駆られたような政党争いをする暇があるのなら、民の為に動け!

世界よ、つまらん争いに金銭を使うのなら、

医療のため、まっとうな教育のため、貧困のために金銭を使え!