三男、始動す!
春を迎え、子供達はそれぞれ期待と不安の中、
その一歩を噛みしめるように踏み出した。
・・・と、信じたい。
三男は中三になり、とうとう高校受験を迎える。
何事においても慎重で、空気のように目立たず騒がず、
物事の成り行きを静観している。
しかし、その内にあるユニークな思考は家族にはお見通しだ。
かと思えば、こやつ、何処ぞで悟りでも開いたかと思う発言も多い。
それは兎も角、あれこれ理屈を並べ、勉強をしない。
「5」とあるのは、美術だけ。
成績までも目立たず、騒がず。
そのくせ、すでに志望校だけは決めているという矛盾に、
家族みなから「風呂屋の釜」と言われている。
しかし、彼は彼なりに作戦を練っていたのだった。
昨日、家に帰るなり、名札バッチに新たに孔を開けなくてはいけないと言う。
何故かと問うに、にんまり笑い「学代になったのだ」と。
二男も学代をしていたが、それが受験時の評点に加点された事を覚えていたらしい。
「目立たず騒がず作戦」から「我こそは~!作戦」へと指針を変えたのだとか。
学習塾は安易に知人の所に放り込んだのを、僕は足がよたつく程後悔している。
決められた日時をもろともせず、好き勝手に通っている。
何度、知人のご機嫌伺いに酔える炭酸水を運んだことか・・・
それだけ好き勝手にしていても、三男という立場は、みなに可愛がられるものらしい。
僕もどうしても甘々にみてしまう。
三男、恐るべし!