レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -222ページ目

三男、無事帰る

日は少し遡り6/4の事。

滅多に店に顔を出さない三男が、二日続けてやって来た。

一日目は修学旅行にはめていくコジャレた腕時計を物色しにやってきた。

「今持っているもので充分だろ」と言ったが、子どもっぽくてどうしても嫌だと。

で、店の商品を一つ持って帰った。

今日は、修学旅行に履いていくスニーカーを買いに行く約束をしていた。

今履いているスニーカーをみると確かにかなりくたびれている。

サイズ的にも少ししんどそう。

そんな事でショップに行ったものの、なかなか決まらない。

僕は面倒くさくなり、適当なものを手に取って

「このスニーカーはあなたを待っていたようにぴったりだ、とても似合っている」と足元に置いたが

「この靴先のシェル石油のようなデザインが嫌だ」と。

シェル石油?・・・あっ、貝殻ね。ほんとだ。そんなマークどこで覚えた?

いやいや、そんな事はどうでもよい。

何だかんだと半時間。僕などは10分もあれば決まるのに。

早く店に戻らないといけない。次の予定がある。

僕がぶつくさ言いながら手に取ったスニーカーを三男が見て、「それ、いいかも知れない」と。

この機を逃してはならぬ。

 

「おっ、そうでしょ。それにしましょうよ。店員さんにサイズを聞いてみますか、ダンナ!」と、店員さんを呼んだ。

兎も角、気に入ったものがあってよかった。

そんなこんなで、結局上から下まで全部揃えた事になる。贅沢な事だ。

家内の知人宅は女の子さんで、うちどこの騒ぎではなかったらしい。

きっと、キャリーケースあたりから駄々をこねられたのだろう。


6/7日夜、三男を乗せたバスが無事空港から戻ってきた。

「どうだった?面白かった?」と詰め寄るように聞いたが

「眠たい。寝てから話す。お土産は適当にみておいて」

と、夜ご飯もそこそこに布団に潜り込んでしまった。


ところで、三男の通う中学校の修学旅行は、かつて東京ディズニーランドだったらしい。

多分、10年以上前の話だ。

事の真相は分からないがその理由は都市伝説的に囁かれている。

何を思ったか生徒の一人が、ご機嫌でスキップしているミッキーに猛烈なタックルをかました。

ミッキーはあえなく噴水に叩きこまれる格好になったらしい。

それが管理会社のお偉いさんの耳に入り、相当な怒りをかったという事だ。

その翌年から、修学旅行は沖縄になった。

「なんと!」と、思った他校の生徒が翌年、同じ事をした。

それがどんどん伝播して、堺市だか大阪だかの公立中学校の修学旅行先は沖縄になった。

それが本当ならミッキーさんの災難は、道頓堀川のカーネルサンダースどころの騒ぎではない。

話は大きなカーブを描いたが、三男は満足して帰った来たようだ。

翌日「学代としての仕事具合はどうだった?」と聞くと、妙に話を反らす。

だいたい、あやつに人をまとめる能力なんてない。

周りと一緒になって遊んでいたに違いない。

しかし、この間までバブバブ言っていた末っ子が、もう高校受験なんだよなあ。

年月の過ぎるのはなんと速いことか。

仕事に追い掛けられてばかりではいけないよなあ。