レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -220ページ目

笑う家内

家内が「スーパーで大変な魚の切り身が売っていた」と言う。

何か?と聞くと「シイラカンス」だと、興奮気味に答える。

「本当にシイラカンスと書いてあった?」と、聞き直すと

「シイラと略してあった」と。

平和だねえ、家内は・・・(笑)

シイラカンスとシイラ、各々の画像を見せ、説明しようとしたら、

家内はすでに吹き出して笑っている。

「きっとインド洋だかなんだかでは、普通に捕れるんだ。それでもって食べるんだ。
全然、生きてる化石なんかじゃない。死んでる切り身じゃない」と思ったと。

だけどそれはそれで、強ち間違いではなく、

シーラカンスは不味くて食べることが出来ない魚とされている。

たまたま網に掛かったシーラカンスを食べた連中がいたのだろう。

で「なんじゃ、こりゃ~~」と、叫んだ。


まあ、これくらい大雑把でなくちゃ、商売人の妻はつとまらないよな。

まあそんなこんなで、上半期が終わった。

順調に推移しつつあった売上も5月に起こったネット悪夢が6月も尾を引き、

いつものへっぽこ成穂堂に舞い戻ってしまった。

それもこれも実店舗の基礎を作ってこなかった自分に問題がある。

気分一新、後半期は基礎体力作りだ、と固く決心した。

7/1、いつもより早く自宅を出て、母に届け物をし、店に向かった。

朝の光が清々しかった。

気持ちよさように雲は流れているが、暑くなりそうな気配だ。

早起きは三文の徳というが、本当に何かワクワクするような事が始まるような気持になる。

偶然だろうけど、お客の入りもよい。

そして、一休憩しようと思った夕刻、思いもしない事が起こった。

今まさに、カップヌードルチリ味を食らわんとした時、

うちの店には似つかわしくないような紳士が入って来られた。

あと10分遅ければ、食べてしまえるのに。

気づかない振りを決め込むか?

いやいや、それは商道徳以前の問題だ。

頭の中を「食」への渇望が駆け巡る・・・

と、「すみません」とカウンターから声がした。

家内がニコニコ笑っている。

「分かったよ。もう1個あるよね」と言って、僕はカウンターに出た。

陳腐なドラマのように、ここで話を引っぱらねばなるまい。

続きは次回♪