スペイン自治州代表に「待った!」
この度、バスク国民党 (PNV)によって下院に提出されたのが
『スペインにおける自治州にスポーツの代表チームを持たせ、
国際大会に参加する権利を与える』
という議案。
例年、年末のクリスマス休暇を中心として、
それぞれの自治州が出身選手を招集し、
”自治州選抜戦” が繰り広げられているスペインでありますが、
今回の議案は、いわゆる壮行試合などではなく、
正式な代表チームを結成することを求めるものとなっていました。
提案者であるバスク国民党は、
「かつて行われた実績があるカナリア諸島代表対スペイン代表を
振り返っても、良い効果しか見られていない。
無論、スペインが割れるようなことも起こっていない」
と振舞っていましたが、これがスペイン国民の統一意識を
妨げる事案であることは明白です。
さて、気になる採決の結果ですが・・・
328 Diputados(議員数)
24 Votos a favor(賛成票)
302 Votos en contra(反対票)
2 Abstenciones(無効票)
結果は、与党であるPSOE(社会労働党)や、
野党の国民党(PP)などの反対票が集まり、
『否決側』の圧勝。
個人的にほっと胸を撫で下ろした次第ですが、
独立志向が依然として高い、左翼系政党バスク国民党は、
こうしたテーマを糸口として、その”野望”の実現を果たそうと
している意識が窺えますね。
実際、ネット上でもこの「否決」に関する議論は、
スポーツの枠を大きく超え、
『スペインは、全ての国民を尊重するには大きすぎる』
『自分達をスペイン人と思っていない人間を、
型にはめる必要は無い』
など、文化・風習や言語の違いなどを理由に
現在の国家のあり方に不満を露にしています。
スペイン代表がW杯で優勝したのは、ほんの3ヶ月前のこと・・・
仮にこれらが一部国民の少数意見であれ、
スペインの優勝のフィーバーは、こんな議論を巻き起こす
「ナショナリスト」を除いての出来事であったと思うと
若干悲しい思いにさせられます。
プエルタが救った命の重み
『ミゲル・ガルシアが生き延びてくれたことで、
安心して眠ることができたよ。』
と話すのは、ベティスのメディカルチーフのトマス・カレロ医師。
彼は、スペインのセグンダ(2部)ベティス×サラマンカの試合中に
突然にグランドに倒れこみ心停止に陥った
ミゲル・ガルシア(サラマンカ)を、見事蘇生させたその人である。
試合開始から59分。
”サラマンカにおけるペペ・レイナ”と呼ばれることが示すように、
チームのムードメーカーであったミゲル・ガルシアが
スイッチを切られたようにグランドに倒れ込んだ・・・
誰の目にも只事でないことと映った転倒は
両軍の選手達に彼の最期を察しさせ、
多くの選手たちは声を出して号泣していた。
『論理的に考えて、彼の心臓はサッカーをする上で
十分な準備がされていなかったはずだ。
彼が31歳という年齢で梗塞を患ったことを考えると、
今後トップアスリートとしてプレーすることは不可能だろう。
重要なのは彼の人生を危険なものにさせないこと。』
(Dr.カレロ)
とカレロ医師が話すように、この惨事により、
一人のプロサッカー選手が引退を余儀なくされたが、
幸運なことに、ミゲル・ガルシアは一命を取り留め、
現在、サラマンカ大学病院に搬送されていることは
素直に喜ぶべきことだろう。
El Pais紙によると、スペインにおいてこの種の心筋梗塞で
命を落としているのは年間4万人。
うち35歳以下のスポーツマンの数は40~50人であるという。
サッカーに関わる医師を20年やっているカレロ医師によると、
この病に倒れるケースが、近年、増加傾向であるとはいえないものの、
サッカーにおいて、練習そして試合に対し必要とされる労力は
日々増しており、これは危険以外の何物でもないと警鐘を鳴らしている。
依然としてスペインにおけるサッカー選手および自転車競技を志す
若者の突然死に関わる医学的究明はされていないものの、
今回、ミゲル・ガリシアが心停止に陥りながら
最悪の事態を免れたのは、カレロ、ガリードの両医師および
赤十字救急チームの的確な処置を含む、
偶然の産物ではないことを付け加えておく。
カレロ医師は言っている。
『アントニオ・プエルタの突然の死去は、
スペインサッカー界に、この問題を深く認識させた。
彼の死以降、プリメラとセグンダの試合には、
除細動器(AEDを含む)を設備することが義務付けられたんだよ。
言うまでもあるまい。
ミゲル・ガリシアを救ったのは、アントニオ・プエルタその人だ。』
2007年にグランドに倒れたアントニオ・プエルタは、
あまりに多くの涙を生んだが、
彼の悲劇的な死は、決して無駄ではなかった。
ミゲル・ガルシアの一日も早い回復を祈る。
P.D. Desde Japón dejo un mensaje de ánimo
para Miguel García, deseando que se recupere lo antes posible.
バルサで行われたスパイ活動とは
『FCバルセロナのお家騒動 』 で扱ったように、
現政権によるラポルタ前会長への攻撃が続いているバルサですが、
現地大衆誌”Interviu”は、さらにラポルタの立場を危うくするような報道。
この新たな報道とは、2008年、FCバルセロナはラポルタの命を受け、
民間の調査会社を使ってピケ、ロナウジーニョ、デコ、エトーを
24時間体制で尾行していたというもの。
その目的は、選手の素行調査、および他クラブとの接触の有無の確認
だったそうですが、例えばピケの調査は24時間体制で一週間行われ、
5千ユーロ(約60万円)が用意されたのだとか。
そして、2007-2008シーズン終盤に、この調査対象であった
ロナウジーニョ、デコ、エトーらの調査結果には問題が含まれており、
そのシーズン終了後、ロナウジーニョ、デコらがクラブを追われた
原因のひとつでもあるのでは?と書かれているようです。
仮にこれらが事実であるとするならば、
選手のプライベートを脅かす危険な行為であることは言うまでもありません。
さらに調査対象は、現バルサ会長のサンドロ氏に妻にまで及び、
彼の身辺から彼が経営するマーケティング会社に至るまでを
調査していたというのですから、かなりの徹底ぶり。
この事実は、MARCA紙などでの報じられ、
ラポルタ前会長批判に油を注いでいることは必至。
かつては、あらゆるタイトルを総ナメし、
最高の英雄と謳われていたはずのラポルタ氏は、
バルサ会長の座を「政治利用した」と非難を浴びるだけに留まらず、
「粉飾決済」「スパイ行為」など
政治家としての地位さえも危ぶまれるような
議論にまで発展をしています。
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忘れがちな幸福感
秋。
食欲の秋
読書の秋
スポーツの秋
青森県内を移動すると、あちらこちらにリンゴの実が
目立つのもこの季節です。
我が子も木からぶら下がるリンゴとファーストコンタクト。
全国屈指のスポットで紅葉を楽しめるのも
この季節の醍醐味ですが・・・
しかし、
ついに津軽の週間天気予報に『
』マークが登場。
早ければ明日にも降雪が予想されているという
天気予報にビビる私ですが、
世界のニュースに目を向ければ、
今年1月の大地震で30万人が亡くなった中南米ハイチでは、
コレラが大流行。
およそ3千人が感染し、2百人弱が亡くなっているのだとか。
多くが生活用水によって感染をもたらすといわれるコレラ菌。
震災後のインフラ整備も十分でないだけに懸念は広がります。
かつてこの国で流行したことのないコレラ。
現地政府は、海外からもたらされたという見解を示しながら、
感染者の隔離に成功し、感染の拡大を防いだ旨の発表をしていますが、
もちろん予断は許さないことでしょう。
一難去ってまた一難
諸外国のメディアが揃ってトップクラスのニュースとして
報じている本件も、日本ではまるで他人事。
このような事態、子供達の叫びを現地から伝えてこそ、
本当の「世界」を知れるというもの。
世界を知れば、日本の誰もが
自分たちが忘れがちな幸福にどっぷり浸かっていることを認識する。
雪が舞い散る極寒の季節を
暖かな屋内で過ごせることにも、大きな幸せを感じねば。
「村から世界へ」ビジャレアルの世界構想
のらりくらり。
実力を兼ね備えながらもそんなイメージのアトレティコですが、
今節は試合巧者だったビジャレアル相手に撃沈。
主審による疑惑の判定もあったものの、
暫定2位のビジャレアルはお見事ですね。
昨シーズン、序盤で下位に沈んでいたビジャレアルですが、
今シーズンの彼らは目の色が違うようです。
僕はまだビクトル がビジャレアル在籍時代、
Villarealを数回訪れたことがあります。
正直言って、”あんな所”にこんな著名なビッグクラブが存在するなど
想像もつかないような辺鄙な街中に
本拠地”エル・マドリガル”スタジアムが、忽然と姿を見せます。
タイル産業が地場産業の基盤となっている
この街の人口はわずか48,000人。
うち4割の住民がSocioとしてクラブを支え、
リーガの上位に躍進しているのですからたいしたものです。
ビジャレアルの会長であるフェルナンド・ロイグ 氏は昨日の試合後、
『我々は良く戦ったし、カンテラ達も良くチャレンジしていた。
このまま上位をキープできるかどうかだよ。』
と自軍の勝利を讃えたものの、チームの好調とは裏腹に受ける
ジレンマを吐露。
『テレビの放送権しかり。我々のような(地方の)クラブが
資金を持つことも、上位に位置することも気に入らない連中がいるが、
これらを容認するわけにはいかない。
例え小さな村のチームであっても、
我らには我らなりの志があるのだ。』
大都市の財力に下支えされるクラブチームの多くが
大きな負債を抱えながら困難な経営を強いられている中、
ビジャレアルのようなクラブが嫉妬されるのも無理もないですが、
ロイグ氏には、『地域密着クラブチーム』として
小さな街から世界へ飛躍する
揺るぎのない自信を維持して欲しいと願って止みません。





















