ジダンを目指す男の挑戦
先週土曜日のクラシコを終えてから僅か数日。
今度は現地時間水曜日に、
スペイン国王杯決勝「バルセロナ×R・マドリード」が
バレンシアの本拠地メスタージャにて行われます。
国王杯決勝と言えば、
センテナリーシーズンに世に言う
”centenariazo”でスーペルデポルに破れ、
翌年は、サラゴサ相手に惜敗を喫したという
記憶が蘇るマドリー陣営。
とりわけスーペルデポルとの歴史的な一戦は、
僕自身、スタンドで観戦し、とてつもない屈辱を
味わったですが、
ガラクティコと呼ばれた当時のメンバーとは
面々も入れ替わり、きっと新たな歴史を刻んでくれると
信じてやみません。
そんな新生マドリーにおいて、
個人的に最も注目しているのがエジル君。
スペイン生活は僅か数ヶ月。
スペイン語などほとんど理解できずとも、
チームメイトとの接触に極めて積極的であるという
若干22歳のこの若者は、チーム関係者から常に
賞賛を浴びる存在だそうです。
成長著しいこの若武者の活躍が
マドリーの将来にも影響を与えると言っても
過言ではありませんが、このクラシコに関しては別物。
モウリーニョ監督は、対バルサシフトとして
3人のボランチをトライアングルで配置する陣営を選択しており
前線に起用できる選手が限定されているというのが現実です。
昨日の練習でワントップに起用されているのはアデバヨール。
残る中盤の座を懸けてC・ロナウド、ディ・マリア、
そして、エジルが争います。
C・ロナウドはモウリーニョ監督にとっては
欠かすことのできない不動の攻撃の核。
そして、モウリーニョが掲げる規律に従順で
運動量豊富なディ・マリアが、「アウベスの壁」を指名される
のは間違いないとされています。
カンプノウでのクラシコでは、前半でベンチに下げられたエジル。
先日のクラシコでは、後半11分から途中出場し、
スタメン落ちの鬱憤を晴らすかのように、PKの呼び水となる
見事なキラーパスを披露していました。
地元メディアは、先日の数分間のプレーで
国王杯におけるスタメン奪取を試みた彼は
この試合において、ボールを持った際、
最も「明確なビジョンを持ったプレー」に繋げようとしていたと
評されています。
果たしてこの決勝戦、
先発メンバーに彼の名前は記されるのでしょうか?
思えば、南アフリカW杯でプレーする直前、
『ジダンのようなプレーをしたい。
僕は彼のように黙ってチームメイトの力となる
選手でありたいんだ。
グランド外における僕の私生活など誰も知らずとも、
チームメイトの誰もが僕を探し、ボールを与えてくれる
そんな選手を目指している。』
と語っていたエジルも、モウリーニョ采配の中で、
低い位置まで下がってのディフェンスを義務付けられ、
彼が語ったような”チームメイトが彼を探す”
そんな役回りからは遠い位置に、ポジションを取ることも
少なくありません。
しかし、そんな立場にありながらの
アシスト10という数字はシャビ・アロンソ、セルヒオ・ラモス、
マルセロに次ぐ素晴らしい足跡。
さらにスペイン語の家庭教師を付け、スペイン生活、
そしてチームメイトに打ち解けようとする姿勢は、
かつて多くのスター選手が見せることがなかった
貪欲な態度といえます。
多くの”一流”が成し遂げることがなかった
真の意味での『順応』。
『彼ならばやってくれる』
そう信じたくありませんか?
トルコにそのルーツを持つ移民の子である彼が選んだ道。
それは彼と同じく、幼少時代、貧しい移民社会で
もがき苦しんだ『ジダンが歩んだ道』に似ています。
魔物の息遣い
ETAの『武力放棄』 発表からおよそ3ヶ月。
未だ続行される警察当局のETA掃討作戦は、
先週、大きな局面を迎えました。
現地時間の先週火曜日、
新たに当局に拘束されたのは Igor Esnaola容疑者
およびAitor Esnaola容疑者の両兄弟です。
この兄弟の関与が疑われているのが
2009年1月16日にエルナニ(Guipúzcoa)で
起こった爆発事件および
2009年2月9日に発生したラスカオのPSEの
政党事務所破壊行為。
家業である酪農生活を隠れ蓑としながら
この数年間、ETAの活動を陰で支えていたことが
間違いないとされています。
その彼らのアジトから見つかったのが
なんと『およそ2トン』にも及ぶ爆薬と
爆弾製作に使われる機器でございました。
歴史上、スペイン国内でこれだけの爆薬が
一度に押収されたのは初めてのこと。
もしも、これらの爆薬が
無差別テロの爆弾と化していたら、
一体どれだけの無残な血が流れたのだろう・・・
すでにその力を失い、
『武力放棄』を宣言している彼らですが、
この夥しい量の爆発物を目の当たりにすると
耳を澄ませば、どこかからか
『血に飢えた魔物の息遣い』
が聞こえてくるような気にさえさせられます。
R・マドリーの誇りを取り戻す時
『1-1の痛み分け・・・
しかし、10人の追撃で勝利の味』
マドリーの健闘を讃える見出しが躍るスペイン地元紙。
正直、0-1の1点ビハインドの中、
多くの時間を10人で戦うことを強いられた時点で
ある程度の”覚悟”を決めていた私ですが、
スタンドのマドリディスタを始め、
選手達も気迫溢れるプレーを披露。
この引き分けは諦めることをしなかった好結果といえるでしょう。
これで彼らのクラシコ連敗記録は5でストップ。
しかし、この引き分けにより、リーガのタイトルは
バルサのものとなるのは確定的となったことは無視できません。
さて、随所にクラシコらしい激突が見られた
試合ではありましたが、この試合、
やはりゲームの行方はムニス・フェルナンデス主審の
笛によって大きく左右されましたね。
試合終了後、
『もう10人でバルサに対峙するのは飽き飽きだ』
とレフリングへの疑念を皮肉で表したのは
モウリーニョ監督ですが、
マドリーのアルビオルに「赤」を提示したかと思えば、
アルベスへの2枚目のイエローを突きつけることをせず。
そして、ペペに対して寛大な対応をとったかと思いきや
さらにビジャに対するPKをも見逃す始末。
MARCA紙は、彼のレフリングに10点満点中『0点』
という当然の酷評でございます。
この種のビッグゲームのコントロールが難しいことは
承知の上ですが、この試合は、ワールドクラスの
プロフェッショナルを一挙に集わせたクラシコ。
主審のゲーム裁きにも『プロ』の姿を見たかったものです。
ついでにメッシにレーザー攻撃を加えた観客
そして、時間稼ぎのつもりだったのか、
観客に向けボールを蹴りこんだメッシに『喝』。
個人的に最も見苦しかったシーンは
試合終了直後の一場面でしょうか。
イケル・カシージャス、セルヒオ・ラモスらを中心とした5選手が、
センターサークルで観客を讃えているのを無視し
多くの選手が真っ先にロッカールームへ引き上げた場面。
その付近では、ベンチ入りの選手スタッフが
共に健闘を讃えあっているバルサの一団を横目に
キャプテンであるカシージャスは、
振り返ることもせず引き上げていく選手を鬼の形相で
呼び止めるも、完全に無視されるという虚しさ。
そのお粗末な光景にスタンドからは
指笛が鳴らされたといいます。
確かに10人で好ゲームを演じたマドリーではありますが、
我らが求めるのは、そんな小さな引き分けにあらず。
選手・スタッフ、そして全てのマドリディスタが
一致団結したタイトル獲得こそが、
『マドリディスタが本当の誇りを取り戻す時』
そんなことを思うのです。
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R・マドリーのタコ頼み
スペイン時間本日22時。
いよいよクラシコが開戦されますね。
今頃、現地テレビ局テレマドリーなんかは、
過去の試合を振り返りながらこの試合の話題で
もちきりなんだろうな。
本日のMARCA紙の一面はこちら
両監督およびC・ロナウド、メッシの対決を象徴。
決して彼らだけの試合になるとは思えませんが、
ある意味では、彼らを自由にさせた方が負けという
こともいえるのかも。
蛇足ですが、メッシは、チェルシー時代も、
インテル時代も含め、モウリーニョが指揮を執る
チームからは得点したことがないというデータも。
しかし・・・
バルサのグアルディオラは、
この数年間の間でマドリー相手に負け無し。
『いつか僕だってマドリーに負ける日が来る』
と語ったペップですが、
歴代のバルサの監督の中でも、
『クラシコで5試合負け無し』
というのは彼だけが持つ記録だそうです。
しかも、この間のtotalスコアは16-2。
08/09 2-0(カンプノウ) 2-6(ベルナベウ)
09/10 1-0(カンプノウ) 0-2(ベルナベウ)
10/11 5-0(カンプノウ)
マドリーは5試合中、4試合で無得点
この数字だけを見るとマドリディスタであれば
意気消沈してしまいそう・・・
そんなマドリディスタ達が、にわかに話題にしているのが
”パウル君Ⅱ世”こと
スペイン・マラガの水族館に登場した
占いダコのIniesta君が
多くが見守る中、一目散に向かったのは
マドリーのエスクードでございまいました。
マドリーに味方するタコなら大歓迎(笑)
たまにはバルサを「タコ叩き」にしてやろう。
明日は、笑顔でブログの記事をエントリーできますように。





















