今年もなんとか生き延びて
オープン22年目を迎えられそうです。
今まで支えてくれた地元長岡のお客さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも叱咤激励よろしくお願いします。
この地長岡は、近年近隣との大合併を果たし
新潟市についで県内第2位の28万人の人口を要す典型的な
地方都市だ。
11月から翌3月頃まで、曇り空に氷雨、みぞれ、そして雪。
晴れ間も数えるほどの陰鬱な天気が続く。
そんな冬を目前にした平成3年10月30日晩秋、
フィリピンパブライトハウスはタレント5人でオープンした。
(この当時の話は「THE LIGHTHOUSE STORY(1)(2)」というタイトルで
3月に公開しているのでよかったら見て下さい。
尚、続きはしばらくお休みしてましたが近いうちに再開の予定です。)
この20余年いろいろな出来事が有ったな。
エンターテイメントとして夢の有る楽しい店作りをモットーに長らくやっては来ましたが
一見華やかに見えるその陰には実はいやな話も数多く有るんです。
お店としては常に楽しく面白いエピソードを紹介したいのですが
今回はあえて過去20余年の間に起きたブラックな部分に触れてみようと思う。
これは昔話です。
「モンキービジネス」と言われるその一部を 紹介しよう。
これはタレント全盛時代 、当店で有った本当の話です。
まずは序の口から・・・
これは特にファーストタイマーのタレントに多かったな。
覚えたての片言の日本語で
「オトーサンビョウキ。オカネナイカラビョーインイケナイ。」
「アコのイモート、ゴハンタベレナイ。」
オトーサンがオカーサンに変わったり他にもいろいろなバリエーションが有るが
とにかくファミリートラブルを訴えるわけだな。
フィリピンパブに何回か通った御仁には聞き覚えが有るでしょう。
フィリピンのお国柄、ほんとうに貧しい家の子も多いが、
問題はそれをネタに客に金を出させる事を目的にしている事だ。
何回か指名で通う様になり、彼女からのケイタイがひんぱんに鳴り、
時には外で食事をしたりもする。
ちょっと恋人気分になったりする頃、それは始まる。
ちょっと悲しげに舌っ足らずの甘えた声で耳元で囁かれたら、
あなたの体にぴったり寄り添い、手を握られ
肩に頬を寄せられて、ため息をつかれたら、
気にいった異国の女の子にそんな事をされたらあなただったらどうする。?
彼女に、はまりかけている貴方はいいところを見せようと太っ腹なところを見せる。
「大丈夫。」
「心配するな。」
「オレが何んとかしてあげるよ。」
つい言ってしまうんだな。
それは、そのまんまのその通り「あげるよ。」と言う意味で。
お客さんの方にも打算が有ったりしてここで恩を売っておけば今後の展開に
何かいい事が有るかも。とか思ったりもする。
少しずつホテルへの道が近付いて来た。そんな気もしてくる。
彼女たちと言えば、お国は違っても男心をくすぐる技にはたけていた。
それぞれに恋愛経験も有り、恋人がいたりダンナや子供がいる人生の
ベテランだっているのだ。
そして我ら男はどうもこの子たちの片言のあどけない?しゃべり方に弱いらしい。
この時点でガードはだいぶ下がっている。
彼女を何とかしたいと思っている貴方はほぼノーガードだ。
そして彼女たちは来日してから日々驚くほどの順応性と進化を続ける。
2か月を過ぎる頃仕事にも慣れ指名客が少しずつ増えてくると、
当然彼女たちのビジネスもひろがる。
うそに磨きをかけ巧妙さはさらに増す。
彼女たちの滞在期間は3カ月から6カ月だが、
その間、月に1回から2回は同じ手口で現金をゲットする。
作り話の内容が巧妙に変わるだけだ。
どのくらいの金額かはお客さんの熱の入れ具合とふところ具合で変わる。
このへんのバランス感覚は絶妙だ。
こうやって何人ものお客さんから現金をまさしくいただいて、
せっせとフィリピンへ送金する。
その金額は小使い程度を残してほぼ全額だ。
そしてお客さんからいただくのは現金だけではない。
身の回りの物から化粧品、貴金属まで喜んでお客さんがプレゼントしてくれるのだ。
さて、ここまでの話で被害者らしき者は見あたらない。
しいて言えば彼女たちの作り話を信じて、もしくは信じたふりをして
金を与えたお客さんだが、本人にしてみれば自分が好きでやってる事で有って
だまされたという意識は全く無い。
女が夢を売り、男はそれを買う。
ただそれだけの事だ。
そして賢明?な女は決して無理な約束をしない。
進化をして行く彼女はさらに周到に男を手玉にとる。
男が気がついた時にはすでに思い出の彼方へ。
そして又、新たな出会いを求めてフィリピンパブのドアを開ける。
お客さんの善意や好意に付け込んで、又は下心を利用して金を得る。
最初から、又は途中からこれを目的に荒稼ぎするタレントがいた事は事実だ。
そして時にはトラブルに発展する事も。
お客さんの見返りがエスカレートしたり、嘘がばれたり、
だましたお客さんが多くなればそれだけケアがおろそかになったりで
トラブルのリスクは増える。
時間も肉体的にもいろいろな面で無理が生じる。
そしてこの後、彼女たちの何人かはだまさないで金を得る
あるシンプルな行為へと堕ちて行く。
・・・to be continued