出産が済んで、オレサマやオレサマの母親、わたしの両親が来て赤ちゃんを眺めた。
幸せな光景だった。
オレサマでさえ、赤ちゃんを抱くと
「耳の形がいいよな!」
「指がキレイだよな!」
と、褒めた。
いちおう「かわいい」と思っているようだった。
こんなだったくせに…
↓
わたしはといえば、母性が爆発した。
赤ちゃんが愛しくてしかたなかった。
自分に、そんな感情がそなわっていたとは、びっくりだった。
なのだが、わたしは産後の肥立ちが良くなくて… しばらく寝て過ごす事になる。
出産の時に会陰切開した傷が痛くて痛くて、病院のベットで泣いてた。
本当に痛くて仕方かったから涙が出たんです。そう医者に伝えているんだけど
「そんなに酷そうには見えないんだよなぁ」
と、わたしのお股を見たおじさん医師は言い
泣いてたわたしに対して
「産後うつ」だと診断した。
違うんだよ!!
本当に本当に、じゅんすいにお股が激痛で泣いてたんだよ。なんでわかんないんだよ。ヤブ医者か!?
結局わたしは、実家で1ヶ月くらい寝て過ごした。
赤ちゃんは、わたしの母がだいぶ面倒みてくれた。
風呂は毎日 父が入れてくれて、出たら母が赤ちゃんに着せてくれた。オムツ替えや、泣いたらあやしてくれて、母は夜中だってろくに休めなかったろう。
感謝してもしきれないほどだ。
赤ちゃんは、オレサマとわたしの子供だ。
でも、オレサマは、わたしの両親には感謝とか…
特にしてないように見えた。
わたしの親に対して、いつも無愛想だったんだ。
見てると、それはザックリ言って「バカにしてるだろ」と思えるほどだった。
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