日光東照宮④ | 烏丸ママのブログ

日光東照宮④

日光東照宮いよいよ最終回です。

 

 

神仏習合の極みといった日光東照宮です。

徳川家康のブレーンで黒衣の宰相といわれた天海僧正と

金地院崇伝が家康の神号をめぐって論争を繰り広げます。

神仏習合で「権現」とする天海に対し、

崇伝は唯一神道で「明神」として祀ることを主張します。

権現に執着する天海に秀忠が尋ねると、

「明神は不吉だ。豊国大明神を見たらいい」と

つぶやき、この一言で権現となったそうです。

家康自身は小さい社を建てるように遺言したそうですが、

家康を崇拝する家光により、その死の20年後

大造替が行われました。

唐門は身分の高い人だけが入られた門で

紫檀や黒檀の昇り龍と下がり龍が彫られています。


昨日書いた巣父の彫刻は陽明門でなく、唐門の間違いでした。



唐門の奥に見えているのが、拝殿です。

ここから先が撮影禁止。

格天井には狩野探幽らの百通り百頭の龍が描かれています。

本殿と拝殿は石の間で結ばれ、権現造と呼ばれます。

北野天満宮を参考にしたと言われます。

北野天満宮は特別公開のときに石の間に入りましたが、

東照宮はいつでも入れるんですね。

平和の世にだけ出現するという聖獣の麒麟が襖に描かれていました。

 

 

神輿舎

神輿が三基収められています。

一番重い物が800キロで55人で担ぎます。

 

眠り猫って書いて無ければ、見過ごしそうなところに

あるんですね?

向こうの蟇股の部分です。

この階段を上ると、家康公の眠る奥宮です。

207段の石段で、行ってません。

 



雲行きが怪しくなり、中禅寺湖に向かう途中に雨が降り出しました。

いろは坂を上って、標高1200mです。

こちらには二荒神社の鳥居があります。

男体山の上に奥宮があります。

 

男体山です。

グランピング施設のレストランでランチでした。

 

奥に見えている山が白根山らしいです。

 

名前も知らないかわいい花が咲いていました。

 

 

 

日光は大変美しいところです。

泊まりでゆっくり行きたいところです。

東照宮がどうかと聞かれると、当時の技術の高さは感じるものの

むしろ西本願寺や、大徳寺の唐門のほうに心惹かれます。

好みは分かれるでしょうね。

桂離宮を絶賛したブルーノ・タウトが東照宮を酷評しています。

ところが、桂離宮と東照宮は同時代に建てられ、

小堀遠州や狩野探幽など、同じような人がかかわっていたのは

興味深いですね。

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。