こんばんは!にっしーです!
前々回のブログから、心理学の専門用語5つを、日常生活と関連づけて解説することに挑戦している。
その5つとは、
①集団力動
②セルフ・エクスポージャー
③オペラント条件づけ
④認知的不協和理論
⑤自己一致
の5つ。
第3回目の今日は、③の「オペラント条件づけ」について解説したい。
そういえばこのブログ、3日坊主が多い僕には珍しく続いている。
実は、その理由すら、説明できてしまう理論が心理学にはある。
それが、今日紹介する「オペラント条件づけ」である。
このオペラント条件づけは、僕が大学、大学院で教わった心理学の理論の中で、最強の理論だと思う。
なぜかというと、オペラント条件づけの考え方をあてはめれば、僕が日常生活で行うほぼ全ての行動を説明できてしまうから。
「行動」というと何を思い浮かべるだろうか。
・歩くこと
・電車に乗ること
・友達と話すこと
これは僕たちがあたりまえに知っている「行動」だと思う。
でも、心理学で言う「行動」は、僕たちが普段使っている「行動」という言葉よりも範囲が広い。心理学では、
「死人にはできない全てのこと」
を「行動」としている。
例えば、
・考えること
・夢を見ること
・睡眠をとること
これも、心理学的には行動である。上の3つとも、死人にはできないことだから。考えている時も、夢を見ている時も、睡眠をとっている時も、脳内では神経細胞が活動している。だから、「行動」である。
もちろん、歩くこととか、電車に乗ることとか、洗濯物を干すことは、心理学的にも「行動」だけどね。
オペラント条件づけという行動の原理を発見したのは、アメリカの有名な心理学者、Skinner, B.F. (スキナー)である。
心理学の理論を作った人って、けっこう心理学者以外の人、とくにお医者さんが多い。とくに有名なのが、かの有名な精神分析の創始者、Freud, S. (フロイト)だと思う。フロイトもお医者さんだった。
そんな中で、オペラント条件づけの原理を発見したスキナーは、正真正銘の心理学者。スキナーは人の行動の原理について研究する学問である「応用行動分析学」の創始者である。
正真正銘の心理学者は、「心」ではなく「行動」を研究していたんだね。
スキナーさん、そんなあなたが、好きな(スキナー)んだ。
笑
スキナーは、人の行動はオペラント条件づけによって「強化」されたり、「消去」されると考えた。
「強化」とは、その行動が起きる頻度が上がること。
「消去」とは、その行動が起きる頻度が下がったり、その行動が起きなくなること。
そして、ある特定の行動の後に、その人にとって「快」である刺激(この事を専門用語で「強化子」という)が与えられると、行動は強化され(つまり、その行動が起きる頻度が上がるということ)、ある特定の行動をしても「快」となる刺激が与えられなくなったり、「不快」な刺激(専門用語では「嫌悪刺激」)が与えられることで、その行動は消去(つまり、その行動が起きる頻度が下がったり、その行動が起きなくなるということ)される。
例えば、
・電車に乗ると、「目的地に早く着く」という好ましい結果が生まれるから、僕はよく電車にのるようになった(強化子出現による行動の強化)。
・最近、ギターを練習してもなかなか上達しにくくなったから、「ギターを練習する」という行動が起きにくくなった(強化子消失による行動の消去)。
・行きつけのラーメン屋にゴキブリが出たから、そのラーメン屋には二度と行かなくなった(嫌悪刺激出現による行動の消去)。
という感じ。
つまり、行動の後に好ましい事が起きればその行動は増え、行動の後に好ましい事がおきなくなったり、むしろ嫌なことが起きると、その行動は減ったり完全になくなったりするということ。
「電車に乗る」とか、「洗濯ものを干す」みたいな高度な行動だけじゃなくって、
「ハイハイする」とか「立ち上がる」みたいな、赤ちゃんがする原始的な行動も、オペラント条件づけで説明できる。
・赤ちゃんは、ハイハイをすることで自分の好きなものを自由に取りに行けるようになったので、その後ハイハイが増えた(強化子出現による行動の強化)。
・赤ちゃんは、立ち上がることでお母さんがどこにいるかを把握できるようになったので、その後立ち上がる行動が増えた(強化子出現による行動の強化)。
という感じ。
そして、僕がブログを続けられている理由も、オペラント条件づけで説明できる。
・ブログを書くことで、自分の考えを整理できた(強化子)から、その後ブログを書く行動が増えた。
・ブログを書くことで、誰かに「いいね」やコメントをもらえた(強化子)から、その後ブログを書く行動が増えた。
・ブログを書くことで、達成感(強化子)を得たから、その後ブログを書く行動が増えた。
とくに、「いいね!」による他者からの承認は強烈な強化子になり得ると、個人的には思っている。
他者からの承認や賞賛のことは、「社会的強化子」と言う。
facebookやtwitterなどのSNSは、この「社会的強化子をとても上手に活用していると思う。
・SNSに投稿すると、色々な人から「いいね!」(社会的強化子)がもらえたので、その後SNSに投稿する行動が増えた。
このオペラント条件づけを徹底的に活用していけば、僕たちはあらゆる行動を獲得していける。
オリンピック選手は、きっと小さい頃からある特定のスポーツを行う中で、オペラント条件づけによるパフォーマンス行動を強化し続けてきたのだと思う。
例えば、
ダイエットしたい人
楽器が上手くなりたい人
タバコをやめたい人
試験に合格したい人
お金を稼ぎたい人
皆、オペラント条件づけを上手に活用すれば、念願が叶うかもしれない。
増やしたい行動の後に、強化子や嫌悪刺激を呈示すればok!
僕は、ギターが上手くなる為に、自分自身にある事を実験してみようと思う。
それは、演奏を毎回録音して、終わったら自分の演奏を聴くこと。
ギターの練習って1人でやることが多いから、練習しても、なかなか強化子を得にくい。
だから、録音すれば毎回微妙な上達具合を意識することができる。
つまり、
・ギターの練習をすると、その後録音した音源を聴いて上達を感じられるから、その後ギターを練習する行動が増える。
となる。
あなたも是非、オペラント条件づけを活用して、自分の増やしたい行動を増やしてみてください!!