藤:「お前、自分の詩が曲になる保証もないのに

いきなり詩を書いてみようとしているのか。

何か物凄くダサいことを始めようとしているな」

熊:「うるさいなあ。

なるべく数多く更新するにはこういう内容も必要なの」

藤:「文字で書いてありゃ、

少し下手なものでも見栄えはあるように見えるもんなあ。

でも、下手糞なものでも曲として

出してみようとすることの方が大事なんだぞ」

熊:「それくらいわかっている」

藤:「一人でできないと思っているならば、

誰かから金を払ってでも作ってもらったり、

自分から他人と拘わって行って

バンドを作った方がいいしな。

こんなブログで一人で作品を作って

それでちょっと満足しているようじゃ駄目だ」

熊:「…それもわかっているっての。

でも、今回はこういう事しかできないから、

一週間の間で自分のできる範囲内で

できるようになるしかないと思っている」

藤:「まあ、どんな風に頑張るのかは知らないが、

取り敢えず動画にUPすることを目標にしろ。

ちゃんと作れよ、馬鹿」

熊:「というわけで、作った詩。



『一生の願い(耳つんぼのテーマ)』



一生の願いが叶うなら

一体どんなことに使いたい?



ある人は大金持ちになりたい

ある人は世界を平和にしてほしい

そんな大きな願いを叶えるのだろう



でもちっぽけな僕は

そんな身の丈に合わないことは願えない

僕の願いを聞いてくれ



僕の仕事場は工事現場

周りは雑音だらけだからか

僕の耳は聞き辛い

何度聞き返したところで聴こえない

聞き返すと怒鳴る奴もいるから

だからもしも願いが叶うなら

何度聞き返しても全然怒らない人間を

この世の中に少しでいいから増やしてくれ



何でそんなことで怒るのか?

怒るから聞き返しづらいんだ

そんなことが何度も起こるから

こちらは死にたくなってくる



怒る人は何なのか?

怒れば人生変わるのか?

怒れば恋人ができるのか?

怒ればいい成績が取れるのか?

怒れば家族が愛してくれるのか?

怒れば願いは叶うのか?

そうじゃないなら少しだけ

怒らないようにしてください

そうすればみんな多少なりとも

あなたを好きになってくれるでしょう



怒る人がいるから世の中を

脱落する人が出るならば

怒らない人が増えさえすれば

脱落者は普通に仕事ができるようになるはず



そういう世の中になったなら

僕の一生の願い事も

誰かの役に立ったといえるはず



だから

僕の願いを聞いてくれ

僕の願いを聞いてくれ

僕の願いを聞いてくれ

僕の願いを聞いてくれ…




藤:「…これ、ニートのことを書いたとか言って、

結局は自分のことしか書いてないじゃんかよ」

熊:「…詩なんて往々にしてそんなものだよ」

藤:「珍しくなんか怒っているな」
熊:「そうなんだよ。
怒らなきゃいけないと思うんだけど、
皆なぜか静観しているんだよ」
藤:「何の話だ?」
熊:「音楽定額配信の話さ、
これ、要するにシングルCD一枚の料金で
3500万もの数の音楽がダウンロードできるってやつさ」
藤:「別に怒る要素なんてないんじゃないのか?」
熊:「これははっきり言えば、
これからの社会では音楽で食べていけませんって
言っているようなものじゃないのか?」
藤:「そこまで大袈裟なものなのか?」
熊:「だと思うぞ」
藤:「タダじゃないだけマシじゃないのか?」
熊:「まあ、そうなんだけどもさ。
お前は自分の働いた給料が下げられるのは
嫌じゃないのか?
安く売るっていう事は
自分の仕事の値段を下げられるということだ。
そういうのを理解しないで
安いものを買う人間ばかりだから、
日本も世界全体も不況になったんだと思うぞ。
日本にはタダより高いものはないって
ことわざもあったくらいなのに」
藤:「そうなのかなあ」
熊:「音楽配信側が権利を掌握し過ぎだと思う。
安値でさえあれば何でも買うというのを改めないと、
コンテンツとかは最悪タダになるし、
タダになった状況の後で皆お金を払おうとしなくなるし、
いいことがないと僕は思うんだがな」
藤:「広告とかで収入を得るんだろ?」
熊:「そんなのタカが知れているだろ。
一握りの人間を儲けさせることで、
全体的にタダのコンテンツを飛躍的に増やして、
また自分たちの広告収入が増える。
著作権の侵害が増える一方だ。
どことは言わないけどな」
藤:「Googleだろ?」
熊:「…実名を出すなっての。
一部の人間だけがお金を得られる状況を作り、
そこに入れないその他大勢の人間に関しては
タダで作れる状況を作る。
だけど、そのタダは
ある程度収入などがある状況じゃないと享受できなくて、
できない人間に関してはワープアでもなんでもしてろと、
見捨ててしまう。
その見捨てられた人間たちや
見捨てられそうな一歩手前の人達が、
ないお金を出して
一部のお金を得られている人間を支えるから
一部の人間たちのお金もどんどん削られていっていく。
そんな状況で世界経済は回っているから、
世界は不況になるしかなくなる。
そんな状況が目に見えているのだから、
せめてコンテンツくらいは
高値を目指して売り続けて欲しいものだよ」
藤:「でも、それじゃ、皆高くて買えないというのも
一つの真理かもしれないぜ?」
熊:「う~ん。
自分の中でこういうのに対して
こうすればいいんじゃないかという
いくつかの答えは出ているのだけれども、
世間は多分僕のことを
単なる馬鹿だとしか思わないだろうからなあ。
誰も聞いてくれないだろうし、
実際、中途半端に聞かれても困るからな」
藤:「対策があるなら書けばいいのに」
熊:「少なくとも言えるのは、
自分たちの給料を高くしたいのならば、
なるべく高い値段で買い物をしろ、
そして高い値段でも相手を納得させる
仕組みやらサービスやらを売れということかなあ」
藤:「…別の言葉でお茶を濁したな」

藤:「何か最近は更新を毎日しているな」
熊:「会社を作るのに仕事を半日にしてしまったからな。
音楽を作るにせよ、会社を作るにせよ、
時間が余っているから何かしらはやらないと」
藤:「前は寝て終わりだったのにな」
熊:「薬が変わったから
多少は眠気もなくなってきたし」
藤:「そうか。それはよかったな」
熊:「で、会社を作るためには
百万円必要だといわれたんだけれどもさ。
少なくとも50万円位は作れれば
いいんじゃないかと思ったわけだ」
藤:「残りの期間でできるのか?」
熊:「わからないけどさ、
やってみたいことはある。
一応、自分の働いている会社は請負業みたいなものだから、
一人紹介して六現場働くと三万円貰えるんだ」
藤:「十七人働かせれば50万円には届くか」
熊:「そう。だから、ニートでも
誰でもいいから紹介してみて、
お金を得ればいいんじゃないかと思ったわけだ」
藤:「…ニートを働かせる、ねえ。
お前はどうすればいいと思っているんだ?」
熊:「正直、普通に働くのもしんどいのに、
何もせずに飯を食えているニートを
社会に出て働かせるのって難しいと思うんだ。
少なくとも何かしら外に出て
自分の取り巻く状況が
少しでも変わる目標が必要じゃないかと」
藤:「それは一体何なんだ?」
熊:「人との接線が欲しい気がするんだよ。
どんなつまらないものでもいいからさ、
なんか他人と繋がっているような気がする接線がさ。
そういうのを得るために
一部の人間はAKBの握手会とか
行くんじゃないかと思うわけだよ」
藤:「働かせてAKBの握手会に連れていくと?」
熊:「それだけだとあまりにも状況が変わらないからさ、
ニートの人もわざわざ重い腰を上げて
働き始めたりはできないと思うんだ。
少なくともAV女優とかそういう人と
実際に最後までできるのがいいんじゃないかなと思ってさ」
藤:「それなら少しは働きたいと思うかもしれないけどさ、
本当にできると思っているのか?」
熊:「それがわからないからさ、
取り敢えず、AVの企画として
ソフトオンデマンドに持ち込みをしてみようかと思っている」
藤:「どんな企画になるんだ?
『ニートが十日間働いてソープに行ったら
そこには人気AV女優が働いていました』ってな感じか?」
熊:「…大体そんな感じだな」
藤:「企画として通りそうか?
だって、それだとそういう行為よりも働いている場面の方が
メインになってしまいそうじゃないか?
男が働くところを撮るAVなんて、
そんなの誰も見ないだろ」
熊:「わからないぞ。ソフトオンデマンドでは、
過去に全裸オーケストラとか、全裸フィギュアスケートとか、
一体どこで抜くのかわからないようなDVDも過去にあった。
そのラインナップにあってもおかしくないだろ?
童貞ものだし、ソープものなわけだしな」
藤:「…少なくともお前がAVに詳しいのはわかったよ」
熊:「まあ、取り敢えず企画を持ち込みしてみて、
通らないようであれば、
AV女優のブログとかに直接メールをしてみて、
返答が来るかどうかを待てばいいんじゃないかな。
最悪は普通にみんなでソープ行けばいいじゃん」
藤:「…それでいいのかよ」

熊:「………………」
藤:「どうしたんだ? 何か険しい顔をして」
熊:「いやね、会社を作ろうと思って、
資本金1円で会社を作ろうと思ったんだけれども、
とある税理士事務所に行ったら
百万円はないと会社は作れないよと言われたんだ」
藤:「金がない奴なんて相手にしないってことだろ?」
熊:「新しいビジネスモデルかなと思ったんだけどもな。
会社はアイディアじゃなくて、
お金があるかどうかで決まるらしい。
運転資金なんてなくてもいいようなビジネスモデルのような気がしたが、
貧乏人にはお金も貸さないんだとさ」
藤:「真理だろ」
熊:「こちらはきちんと働いているんだから
金融機関は三十万くらいは
貸してくれるもののような気がするんだがな」
藤:「じゃあ、銀行じゃなくて消費者金融にでも行けよ」
熊:「…そこでも相手にされないんじゃないかな。
しかし、その税理士事務所、何で昨日電話した段階で、
『会社なんて百万円持ってないとできませんよ』って言わないのかな?
そういってくれればさ、こちらもわざわざ渋谷まで行かないしさ、
向こうだってこんな貧乏人の相手で時間を使わなくて済むじゃん?
馬鹿なのかな?」
藤:「ネットでクレーマーに色々といわれたか、
もしくはいろんな人のアイディアを
盗むためにやっているんじゃないのか?」
熊:「そんなものか。
最後のが本当だったら、
ちょっと酷いよな」
藤:「で、会社は作れないとなった。
次はどうするつもりだ?」
熊:「別に今年中にお金が溜まらなくて
死んでも悔いはないけどさ、
その前にちょっとくらいは残したいものはあるんだよな。
僕のような元引きこもりの人間が
世間で働けているようになる秘訣みたいなものをさ、
まあ、秘訣なんてものじゃなくて、
ただ単に自分自身をごまかす方法なのかもしれないけど、
そういうのをニートとか今働けていない人たちに
投げかけたいと思っている。
そういう方法を歌にしてさあ」
藤:「…お前、音楽なんてできたっけ?」
熊:「できないけどさ、これからやろうかと思ってさ」
藤:「…それは世の中を馬鹿にしているのか?」
熊:「そんなつもりはないけど、
もうね、34歳でそういうのを始める人もいないから、
そこで一人とか二人とかに注目してもらえればいいなと思ってさ」
藤:「一人とか二人とかか。
悲しい数字だな」
熊:「まあ、いいんだよ。頑張るから」
藤:「せめて十人くらい見てくれるといいな」
熊:「そうだな」

藤:「おお、お前か。死んだのかと思っていた」
熊:「まあ、死んだようなものかもしれないけどな」
藤:「何をしていたんだ?」
熊:「普通に建築現場の仕事をしていただけだよ。
このブログを始める前とも後とも変わらないよ」
藤:「で、どうしてまた更新することにしたんだ?」
熊:「ようやく何とか会社にしたいと思えるようなアイディアが
頭の中に思い浮かんだんだ」
藤:「なんだそれは」
熊:「まだ秘密だ。
このブログの中のアイディアがパクられたんだか
偶然の一致かわからないけど、
似たようなアイディアが実際に使われていたりするからな、
まだ準備もできていないのにネットで書くのは抵抗がある」
藤:「そうか。つまらないな」
熊:「つまらないといわれてもいいよ。
今回こそはきちんとやらないと
あと四ヶ月で一千万円なんて到達しないと思うし」
藤:「…こんな目標まだできると思っていたのか」
熊:「個人的には今年中に
一千万円は無理かもしれないけれども、
来年の十二月末までなら、
二千万円を達成できそうな気がしている」
藤:「何で、そんなに強気なのだ?」
熊:「今のところ考えている
ビジネスアイディアが二つあるから、
どちらかを使えば叶うんじゃないかと思っている」
藤:「どちらか?」
熊:「まあ、両方やってみるつもりだけれどもな」
藤:「何で準備が必要なんだ?
すぐに取り掛かればいいじゃないか」
熊:「自分にない能力を持った協力者が必要だったり、
契約したいのに会社がなかったりしてさ、
即取り掛かるっていうのは難しいんだよ」
藤:「それだけで会社はデカくなるのか?」
熊:「一応、その後に二つくらい
取り掛かりたいアイディアはある。
お金を貯めて順番にやっていかないと
駄目だろうなというのがあるからな。
特に自分の中で長年の問題を
解決したアイディアに関しては、
もしかすると本当に一攫千金できるかもしれないと思っている」
藤:「まあ、思うだけはタダだしな。
ちなみにこれからはこのブログ、どうするんだ?
また更新していくつもりなのか?」
熊:「毎日書けるかはわからないけれども、
何か書きたいことができたら更新していくつもりだ。
多分、会社を作って
動き始めた時にまた本格的に動くかもしれない」
藤:「あ、そういえばお前、会社を作る金はあるのか?」
熊:「…いや、全然ないから借金して作る感じだよ」
藤:「…それで大丈夫なのか、お前……」