今日は北米ストアに並んだ「Battlewake」の感想を書いていくよ。
…と、その前に先週リリースされた「Blindfold A Vérité VR Experience」の補足をさせてくれ。「Blindfold A Vérité VR Experience」には、元となる『1979 Revolution: Black Friday』というゲームがあるらしく、今日バンドル版がストアに並んだ。セットで買うのもいいかもね。
んで、「Battlewake」なんだけど、これは"SURVIOS"の新作だね。「Rawdata」「Sprint Vector」「Electronauts」「Creed Rise to Glory」…、他にもあったっけ?
とにかく、わずか3年の間に5本の力作をリリースしている、まさにVRの為のゲームメーカーSURVIOS。毎回違うタイプのゲームを作っているのも凄いね。
トレーラーを見ると「Heroes of the Seven Seas」や「Bow to Blood」に近いゲーム性に見えるね。船に乗って戦っている。
実をいうと海賊が主人公のゲームも多くて、「ONE PIECE GRAND CRUISE」「Table of Tales:The Crooked Crown」「Viking Days」「Infinite Minigolf(一部ステージ)」なんかがある。
まぁ、世界観的にどの国でも共通のイメージがあるだろうし、海や船や特徴的な小道具があって間口が広いのが量産される理由なんだろうね。
というわけで、それらのソフトとの比較なんかも交えながら語っていくよ。いってみよ~
Battlewake
概要
購入先:北米ストア
ジャンル:海賊船バトル
言語:日本語非対応
コントローラー:デュアルショック&Move対応
視点:常時一人称
移動方式:自由移動&スムーズ方向転換
メインメニュー
デュアルショックとMoveの両方に対応しているソフトなんだけど、今回デュアルショックでプレイ。Moveだと操作が難しいから、いつか時間がある時に試して語っていくよ。
ゲームを起動してメーカーロゴをスキップすると、2Dのムービーが流れる。ここで注目したいのは、ムービーの背景が黒くて、スクリーンの枠が存在しないように見えることだね。この手法は「Eleven Eleven」のOPとかでも使われていた。
このムービーを見ると、VR空間で2D映像を活かす方法はまだたくさんあると思うね。背景を敢えて描かない表現は今後より重要になってくる。
(巨大な波や光の映像。黒がバックになっているから、視界全体が映像に感じる)
ムービーが終わるとタイトルメニューへ。広がりを感じる海と青空、船や島のグラフィックもいいね。映像全体が明るい。
あと、プレイヤーの手が表示されていて、デュアルショック使用時は手錠で拘束されたように2本の手がひっついている。見栄えはよくないね。
ゲームはシングルモードとマルチプレイモードが用意されている。俺はもちろんシングルモードを選択。
(明るくて楽しい映像だね。画質は普通ぐらいかな? 不満はない)
シングルモードを選択すると、メインメニューとなる部屋へ。ここは海賊船の中なのかな? 目の前には面白いデザインの地図が置かれていて、部屋の奥にはガイド役の骸骨が座っている。
因みに、骸骨は頭だけが取れるようになっていて、こちらに向かって飛んでくる(笑) 些細な仕掛けなんだけど、こういう細かい演出がゲームを楽しくするからね。俺は好き。
(メインメニューはこんな感じ。小道具がおしゃれでいい感じ)
メニューはけっこう色々あって、左側に【キャンペーン】と【ウォーフェア】の2つのバトルモード、右側には【フレンド】【セッティング】【ウォーチェスト】【ヒデメニュー】が表示されている。
【キャンペーン】はストーリーモード、【ウォーフェア】はクイックマッチみたいな対戦モードだね。
【フレンド】は俺には関係なさそうだから調べてない。【セッティング】は英語でよくわからなかった。今回はデフォルトでプレイ。【ウォーチェスト】はキャラクターセレクトや、船のアップグレード。【ヒデメニュー】はメニューの非表示だね。
(キャラクターは【キャンペーン】を進めるとアンロックされていく)
(【キャンペーン】は各キャラ毎に5ステージが用意されている。合計20ステージ)
キャンペーン
うん、まずは【キャンペーン】をプレイ。最初のミッションはチュートリアルみたいなもので、実際に海に出て操作を学んでいく。
ゲームが始まって真っ先に感じたのは、映像の情報量の多さだね。「Bow to Blood」みたいに常に船の前方に映っているからゴテゴテしている。かなり俺好みの映像だね。
(こんな感じ。デュアルショック使用時は左スティックで船を動かす)
操作は、左スティックで船を動かしつつ、L2&R2で砲弾の発射、L1&R1でブレーキ。あとは□&○が特殊スキルで、△がメニューの呼び出し、右スティックでプレイヤーの方向転換が可能。
そうだな~、船ということもあって動きはかなり癖がある。特に方向を変える時のちょっともたつく感じは、慣れが必要なはず。
(金を鳴らすとバトルスタート。Moveの場合、直接舵を切る)
バトルは「Heroes of the Seven Seas」とほぼ同じシステムだね。敵の船に大砲を当てて撃沈させていく感じ。正面と横に付いている武器が違うから、状況に合わせて上手く使い分けるのがコツだね。
ミッションによってはボスとなる巨大な海賊船が現れたり、要塞を破壊したり、クリア条件が異なっていて、クリア後には内容に応じた経験値が貰えたりもするね。
(ステージは4種類かな? キャラ毎にホームとなる海域が用意されている)
あとは必殺技だね。これはキャラクターによって違っていて、竜巻を呼び出したり、クラーケンで船を破壊したり、映像的にもド派手でカッコいい。
ただ、船を大きく旋回させた時の視界制限は邪魔かな…。もしかしたら【セッティング】でオフに出来るかも。
(「The Solus Project」を思わせる竜巻。船に当てるのは中々難しい)
(巨大クラーケンを召喚。こっちは「How We Soar」を連想するね)
【キャンペーン】が進んでいくと、ステージに厄介なトラップが出現する。爆発する樽や、避けるのが難しい岩、火山の噴火で飛んでくる岩石。
基本的にプレイヤーの乗っている海賊船は強いから、この障害物が無ければボスが相手でもあっさり勝ててしまう。個人的には、敵船を強くして障害物を減らす方向でバランスを調整して欲しかったんだけど、これはこれでアリかな。
(赤いドクロマークの場所にトラップがある。小回りがきかないから避けるのが難しい)
うん、難易度は決して高くないから、今日だけで半分以上のミッションをクリア出来たね。続きは明日やる予定。
ウォーフェア&アップグレード
【ウォーフェア】は3つのミッションを連続で戦い抜くモードだね。毎回内容が少しずつ違ってくるんだけど、宝船の破壊→ボス船の撃沈→要塞の破壊が基本形な気がする。
3つのミッションをクリアすると、船を強化する通貨が貰えたり、【キャンペーン】より多い経験値が貰えたりする。
おそらく、このモードで船や自キャラを強化して、【キャンペーン】で星を全て集めていくのがベストだと思う。
(連続で戦うのはけっこう疲れるね。けっこう腕を動かすゲーム)
(クリア後に船を強化。攻撃力を上げまくった方がいいかも)
船のアップグレードについても書いておこう。4つの船は3段階の強化が可能で、かなりのお金が必要になってくる。全ての船をMAXレベルにするには、【ウォーフェア】を繰り返しプレイしないと駄目だろうね。
因みに、船によって武器の性能がだいぶ代わってくる。個人的には3番目の黒い船が一番強い気がする。
(手前に表示されているキャラと船のフィギュアにも注目。カッコいいよ)
んじゃ、ここらで感じたことをまとめていこうか。
まず、映像に関しては派手でスケール感もあって上々。特に巨大なボスに接近した時や、マングローブステージの夕日、派手な必殺技は最高。
実況というほどのものではないけど、キャラクターが喋るのもいいね。日本語に対応していたらさらにテンションが上ったはず。
(ボスとの接近戦はかなり派手。巨大な壁が迫ってくる感じ)
(マングローブの向こうの夕日。これはVRで体験しないと美しさがわからないはず)
あと、波によって船がグワングワン揺れるのが面白い。「A Fisherman's Tale」の船のシーンに似ている。
そして、これだけ船が動くのにまったく酔いを感じないのは凄いことだよ。視界自体はフラットをキープしているのがいいのかもね。
ゲームとしては…、やや単調に感じるというのが本音だね。変化型とはいえ基本的にはシューティングだし、戦闘とアップグレード以外にやることが無いから、長時間プレイし続けるのは辛いかもしれない。
(海面が見えるかな? けっこう大きい波が立っていて、船が揺れまくる)
現時点での感想まとめ
さすがVRを知り尽くしたメーカーだね。しっかりした仕上がり。
ゲームとして同じことの繰り返しになるのは残念だけど、なんやかんやで戦闘が始まると夢中になってしまうし、VR体験としても面白いんじゃないかな? 映像的なインパクトがデカい。
そうだな~、明日はMoveでプレイしようと考えているね。まだ【キャンペーン】が半分近く残っているから、今週はこれでガッツリ遊ぶつもり。
そんなわけで、しっかりオススメな一本です。SURVIOSのソフトは日本でもリリースして欲しいな~