息子よ。
やりたい事はあるか?
あるなら、積極的に取り組もう
自分でスケジュールや時間の管理をしよう
バイトをして貯金をしよう
友達と一緒に遊びに行ってたくさんの思い出を作ろう
旅行に行って様々な経験をしよう
自分で考えて、自分で動こう
自分の人生を自分で選択し
充実した毎日を過ごしてほしい。
そして【自立】して欲しい、と
ただ、そう願っている。
しかし
息子は、幼い頃から心配な事が多く
大学4年生の今でさえ、
大事な事を平気ですっぽかす。
就活でも、やるべき事をやっていなかった。
中学生の頃も
《忙しくなると、大事な事ほど失念する。》
この時は、受験が終われば落ち着くだろうと安易に考えていた。
しかし、今になって思えば
息子は幼い頃から、どこか抜けた所あった。
小学生の頃だって、
学校からのお手紙はランドセルの底でグチャグチャになって破れていたし
クレヨンは全て小さく折れていたし
通学用の傘はポッキリと真っ二つに折れちぎれていた事も何度もあったし
鉛筆は、なぜか縦に真っ二つに割れていて、芯が綺麗に取り出されていたし
水性ペンはキャップと本体と中身の芯をランダムに全て入れ替えていたし
連絡帳に書いた自分の字が読めず、クラスメイトに
「今日の宿題なんだっけ?」
と電話していたし
《男子あるある》
と悠長に笑っていられたのも、小学生までで
成長するに従って、少しずつ改善されてきたものの
大学生になった今でも
やはりその基本的な所はあまり変わっていないのか、
声を掛けて、注意を促した方が良いと感じる場面が多く、気苦労が絶えない。
その度に
母親私が小言を言う羽目になり、
結果言い過ぎ、
息子を追い詰めるような事になっていたように思う。
息子を上手く導きたいと思うのに
言えば言うほど
息子をコントロールしているようで
自分で考える力を
私が、奪っているのではないか?と
自問自答するのだ。
毒親とは、私の事か?
【良薬は口に苦し】と言うが
私は薬にはならないのか?
毒も薬も、基本は同じだ。
ただ
使い方を間違えると薬も毒となる。
