大学の夏休みもそろそろ終わりを迎えようとしている、そんなある日のこと
仕事から帰宅すると、
珍しく留守番電話にメッセージが入っていた。
普段は親しい人達とは、スマホでのSNSで連絡を取り合っているので
基本的に
家の電話に留守電メッセージを残す人、とは
大抵の場合、迷惑電話か営業電話かと相場が決まっている。
この日も、迷惑電話だろうと思いつつ
メッセージを聞くと
なんと、、、
息子が通う大学の教授からのメッセージだった。
「◾️◾️大学の▲▲です。〇〇さんのお宅でよろしいでしょうか?」
息子の大学から直接家に電話が来るのは初めてだ。
しかも授業を取っている教授からのメッセージ。
仕事の疲れも一瞬で吹き飛び
一気に血の気が引いた。
このような電話で、【良いお話】であるはずが無い。
100%悪い話に決まっている。
案の定、
「□□科目の単位認定についてのお話がありますので、、、」
とメッセージは続いた。
直ぐに折り返し電話をしたが、残業で帰りが遅かったため連絡が付かなかった。
とりあえず
前期が終了した段階で一度成績を確認していたが、
このメッセージを聞いた後、もう一度見る事にした。
なるほど、【保留】がひとつある。
それは□□科目で、担当教授は電話にメッセージを残した方と同じ名前だった。
もしかすると、、、留年?
夫の息子への態度はいつも否定的なので
夫にどう話そうか?とか
留年の場合の学費はどうするか?とか
それとも、
夫は激怒して「勘当だ!」と言うかも?とか
頭の中がぐるぐるしていた。
就職が決まらない、とハラハラしているのに
就職どころか
大学の卒業すら危ないかもしれない。
、、、先ずは、息子と話をしなければいけないと思った。
