(こちらの記事の続きとなります)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:UN_Members_Flags.JPG
I, Aotearoa, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons
4.アカデミックな著作
(1)エリカ・フランツ著「権威主義:独裁政治の歴史と変貌」
ここから先は普通の政治学科に所属されている先生によるものとなります。こちらは膨大なデータ分析の結果に基づいて書かれた権威主義の本。分野を問わず「Ph.Dとは巨大なデータセットを作って分析している人」というようなイメージが世間についてきているような気もしますが、アカデミックな政治学の世界でもこうしたデータ分析が研究の主流になっているようです。国際関係学の専門職課程でももちろん、こうした内容も教えられていると思いますが、それににばかり時間を使っている、というわけではないと思います。
(2)マルガリータ・エステベス・アベ著「知られざる日本のコロナ対策「成功」要因──介護施設」(ニューズウィーク)
少し古いですが、コロナ期間に入った少し後、日本を研究対象とする政治学者が日本のコロナ対策の成功要因を分析した記事。こちらもデータ扱いに手慣れたところを見せています。
さらに古いですが、アメリカのトップ校で教鞭を取る政治学者によるディスカッション。授業では日本政治を教えていらっしゃる方もいますが、研究アプローチとしては全員がデータ分析です(実験等も含む)。専門職課程の話はありませんが、アメリカの政治学の教育・研究の雰囲気が分かってとても面白いです。
(2024年8月17日追加)国際的なデータ分析によって得られた知見を適用し、分裂した米国社会の行く末を説得力を持って描き出す。全く個人的な印象ですが、こうした国際的な分析の結果を米国の先生が自分の国自体に対して適用する、というパターンの本をあまり読んだことはなかったので、その意味でも新鮮でした。
今回はこれだけです。私のような普通の人が読んでも面白い本ばかりですので、是非、手に取って読んでみてください。


