今回は短く。Michigan-Rossのウェブサイトに、同校フルタイムMBAコースの人気選択科目トップ10が紹介されていました。
人気科目のリストはこちら(アルファベット順)。
フルタイムMBAに限らず、アメリカのビジネススクール全体の最近の傾向としては、以下の過去記事もご覧ください。
リストを見ると、まずは「Advanced Big Data Analytics」「Big Data Management Tools & Techniques」「Marketing Engineering and Analytics」と、データ分析・管理関係の授業が多く入っているのが目を引きます。元記事を見てみると、ツールとしては「R」「Microsoft Azure」「SQL」「Python」等も使うようですね。また、「Behavioral Economics and Behavioral Operations Management」「The Psychology of Startup Teams」と行動経済学・心理学のコースも入っており、こちらも最近の傾向を感じさせます。
他には経営学・経営戦略関連では王道の「Business Leadership in Changing Times」「Mergers, Acquisitions, and Corporate Development」や、当地では専門職として定着しているプロダクト・マネジメント関係の「New Product and Innovation Management」等も入っています。この辺はコースによってはアクション・ラーニングやゲスト・スピーカーの起用による実業界との連携をアピールしていたり、「コースの中で実際に新製品のアイディアを考えてコンセプト・テストを行う」等の記載もあり、いかにもMBAらしい学習内容となっているようです。さらに、バイオやエネルギー業界のコース(「Business of Biology」「Energy Markets and Politics」)が入っているのはアメリカらしいですね。
また、上に紹介した過去記事によれば人気の学習内容のキーワードは「ビジネス・アナリティクス、起業論、体験学習(アクション・ラーニング)、リーダーシップ・スキル」だそうですが、見事にそれらに当てはまった科目が選ばれていますね。
一方で、驚いたのがファイナンス関係のコースが全くリストに入っていないこと。Michigan-Rossの校風なのかもしれませんが、個人的には「時代は変わったんだなあ」と感じざるを得ませんでした…。