M&Aや投資ファンドについての雑談

M&Aや投資ファンドについての雑談

昨今、この業界は閑古鳥が鳴いておりますが、

でもそんなときこそ情報を発信し、少しでも多くのみなさんに

M&Aや投資ファンドのことを知って頂けたら、と思っています。



ネタがあったときに不定期更新する予定です。

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まだまだ他にもさまざまなプレーヤーが
いらっしゃると思いますが、この話はとりあえず
ここで終わりたいと思います。


どのプレイヤーに属するかで、M&Aに対する見方も
大きく異なってきますし、
またそれを本業で行うか否かによっても
変わってくるかと存じます。


私自身も色々なプレイヤーと接しながら、
それぞれの業界の個性や、業界の中の人物の個性に
日々刺激を受けているところです。


そんななかで独断と偏見で各プレーヤーを概観したまでですので、
非常に取り留めもないお話ばかりでしたが、
お付き合い頂きありがとうございました。



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本日、あおぞら銀行と新生銀行とが経営統合に向け協議中、
との報道がありました。


来年夏をめどに、ということで、
実現すれば総資産で第6位の銀行になる、ということです。


どちらの銀行も、

・その以前の役割を終え、メガバンクにリテール網では
 対抗できないので、投資銀行ビジネスに注力

・つまりコーポレート相手の手数料ビジネスや自己勘定投資を
 活性化

・これまでなんとかやってきたが、金融危機により、
 同部門を大幅に縮小

・仕方ないのでリテールを強化。資金を集めるため
 超優遇金利(1年定期で1%以上)を実施。

・でも貸すところがない


というところでしょうか(勝手な解釈ですが)。


銀行ビジネスは負債を積み上げる(資金集め)は比較的容易ですが、
アセットを積み上げる(合理的な貸付を増やす)のは
難しいといわれます。


資産レベルでみて弱者同士が統合しても、
残念ながらたいした効果はないでしょう。

苦肉の策の統合のような気がしてなりません。


本来であれば、SMBCとかみずほとかに買収して欲しい
ところでしょうが、なかなか折り合わなかったのかもしれませんね。




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2~3日前のことですが、フランスの投資会社である
CLSAキャピタルパートナーズが新たなファンドを
立ち上げる、というリリースがありました。


「金額は5億ドル(約500億円)で、
今後数年で内需関連を中心に7―8社の中堅企業の買収をねらう」
「金融危機の影響で外資系では日本から撤退するファンドが
相次ぐなか、投資の好機と判断した。」


とのことです。


まさにその通りで、今は投資の絶好のチャンスなのでしょう。
ただ、


・以前お伝えしたように、今はいい会社ほど、
売り手と買い手のバリュエーションの
差が大きく、実際はなかなか買えない


・そもそもファンドレイズ自体がこのご時世にできるのか
(一般に、こういったリリースをしたときには、シードマネーは
親会社から見込まれるが、その他機関投資家まわりはこれから、
ということが多く、基本的にファンドサイズはアピールの意味も
こめて大きめに打ち出す)


といったこともあり、今後注目したいと思います。



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本日、ホンダがパイオニアに数%出資するとの報道がありました。


カーナビ等でホンダはパイオニアから1,000億円程度の取引があり、
その維持のため、パイオニアを支援することが目的と
いうことです。


今回の不況を表現するときに、
「自動車産業が崩壊すると、日本経済そのものが崩壊する」
とよくいわれますが、まさにその典型といってもいいような
資本提携かと思われます。


ただ見方を変えれば、自動車産業は、エコカー購入支援など、
国策により今回さまざまな優遇を受けており、
それを間接的に利用してこういった出資を繰り返し、
狡猾にまた大きくなっていくのだと思います。


自動車産業が旗艦産業であることは誰しもが認めるところ
ではありますが、それにしても腑に落ちない点も
多々ありそうです。



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本来は昨日で終わろうと思ったのですが、
M&Aのプレイヤーのうちの一つとして、デットプロバイダーとしての
銀行を記載し忘れてしまいましたので、
追加しておきます。


特に投資ファンドが企業を買収する際には、自分たちの資金だけでなく、
銀行から負債を調達して(させて)買収します。
(これをレバレッジド・バイ・アウト(LBO)といいます)


例えば買収資金が100億円必要であれば、
自分たちのファンドからは30億円、銀行からは70億円、
といった具合です。


では銀行は何に基づいて70億円も資金を貸し付けるのか、
というと、本来的には
「当該企業のキャッシュフロー創出能力を担保に」
ということになります。


つまり、例えば買収対象会社が毎年税引後で15億円稼ぐのであれば、
(設備投資をゼロとすると)5年で銀行への返済が終わることになり、
十分に与信能力がある、ということになります。


ただそれは建前でして、実際は銀行はキャッシュ・フローだけではなく、
全ての担保を要求してきます。

(対象会社の動産、不動産、ファンドが保有する対象会社株式など)
(このあたりは、本来的にはLBOローンの理念からすると
大きな疑念があるところです)


のみならず、融資手数料として融資額の数%をフィーとして実行時に
徴収しますので、非常に割りの言い融資として、昨年までは
大きな収益の柱として成長しつつありました。


しかし今ではこれらの融資が次々と焦げ付きだしており、
メインバンクも非常に慎重なスタンスへと切り替わりました。



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絶好の仕込み場であるとはいいながら、
いまはいい会社ほど、売り手と買い手のバリュエーションの
差が大きく、実際はなかなか難しいかもしれません。


つまり、買い手は「いまは安く買えるから」
企業買収を検討しており、
一方で売り手は「いい会社を安値で手放す必要はない」
「今は底値であるはず」と考えているため
必然的に価格が合わないものです。


でも、前回の繰り返しになりますが、
とにかく今は資金を持っているのが強いですから、
買い意欲がある人は是非粘り強く案件を探しながら、
交渉をして頂きたいものです。



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さて、これまで長々とM&Aのプレイヤーにつき見てきました。


その役割はさまざまですが、基本的に
(説明責任が必要となるような一般的なM&Aでは)
どのプレイヤーも重要な役割を担っており、
なくてはならないプレイヤーです。


ただその中でも、当たり前の話ですが、
最も重要なのが「買い手」と「売り手」になります。


つい1~2年前は、人数的に、
買い手100:売り手1
のような状況が続き、少しでも良い案件があれば
買い手が群がっていましたが、
現在は買い手を見つけるのが難しいような状況です。


その意味では、このご時世はそれほど資力はなかったとしても、
買い意欲があるだけで、稀有な存在として注目され、
さまざまな場所から案件情報が舞い込んでくることになります。


今は絶好の仕込み場です。



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そんなファンドオブファンズですが、
これも結局投資ファンドと同じく、機関投資家から
資金を集めなければならないわけですので、
このご時世では、ファンドレイズに苦労しています。


さらに、機関投資家からとってみれば、
ファンドオブファンズへの投資は、
「手数料の二重払い」という問題があります。


つまり、ファンドオブファンズは、マネジメントフィーという形で、
年間数%、機関投資家から徴収します。
さらに、投資ファンドは、ファンドオブファンズから
マネジメントフィーという形で年間数%徴収しますので、
結果として、機関投資家からみれば、手数料を二重払いすることになるのです。


したがって、この業界も結構厳しいと思われますが、
そんななかでも代表的なのは、


三菱商事系の「エー・アイ・キャピタル」
http://www.aicapital.co.jp/hajime.html


野村証券系の「PEFRI」
http://www.pefri.co.jp/pefri/


中央三井信託系の「中央三井キャピタル」
http://www.cm-capital.com/


などです。





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ファンドに投資をするプレーヤーとして、ファンドオブファンズが
あります。


これは、つまり機関投資家が直接ファンドに投資をしたくない、
投資できない場合に、ファンドオブファンズ経由でファンドに投資をする、
ということです。


機関投資家が直接ファンドに投資したくない、投資できない場合とは、

・世に数多くのファンドがある中で、どのファンドに投資したらよいかわからない。

(この場合、ファンドオブファンズはプロの視点からファンドの精査を行い、
機関投資家の投資意思決定を助言する、いわゆるゲートキーパー的な存在に
なるといえます。)


・ひとつのファンドに投資をすると、そのファンドの運用成績に、
利回りが完全に左右されてしまう。

(ファンドオブファンズ経由で投資した方が、
結果として数多くのファンドに投資でき、ポートフォリオ効果が
得られることになる。)


などです。

ファンドオブファンズの事務所に行くと、

「KKRに1,000万ドル投資しました」
「セコイアキャピタルに2,000万ドル投資しました」

などと書かれた盾が並べられています。


ただ単にファンドに投資しただけですので、
本来であればすごくも何でもないのですが、
セコイアキャピタルなどですと「投資家を選べる」立場ですので、
その観点からはすごい、ということなのだと思います。



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昨日の続きで、今日も本件に関する新聞報道が出ていました。
あと、アデランスのIRも。
http://www.aderans.co.jp/hd/pdf/news/2009/20090416_3.pdf


TOB価格もそこそこですので、感覚的にはユニゾンのTOBが
成立しそうですが、ただこのところ株式市場が多少上げ潮に
なってきてますので、そのあたりを一般投資家や機関投資家が
どう判断するか、が焦点になりそうです。


それにしても、スティールは27%も株式を取得して、
指定する取締役を複数派遣していたとしても、
結局数の論理で取締役会で自分達の意見が
全く反映されないわけですから、
このあたりにPIPEs投資の難しさが出てきていると思います。


まあ、当初よりわかりきっていることですが。

一方でユニゾンは34%しか取得しないのに、
取締役会の過半数を取得する提案が認められる、というのも
滅茶苦茶な話で、ユニゾンにとっておいしすぎるスキームです。


このあたりは、買手有利な昨今の状況を反映しているのだと
思われます。



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