M&Aや投資ファンドについての雑談 -2ページ目

M&Aや投資ファンドについての雑談

昨今、この業界は閑古鳥が鳴いておりますが、

でもそんなときこそ情報を発信し、少しでも多くのみなさんに

M&Aや投資ファンドのことを知って頂けたら、と思っています。



ネタがあったときに不定期更新する予定です。

かつら最大手のアデランスホールディングスに対し、
ユニゾン・キャピタルがTOB(株式公開買い付け)にて34%以上の
株式取得を提案する見通しとなった、と新聞報道がありました。


アデランスは現在、スティール・パートナーズが
27%の株式を取得しており、6月の定時株主総会で
現・経営陣の刷新を要求していることから、
ユニゾン・キャピタルはホワイトナイトとしての役割を
担うことになりそうです。


スティールの、
昨年度の大赤字の責任を経営陣に取らせようという
行動は至極もっともだと思いますし、一方で


ユニゾンは、
リヴァンプの玉塚氏を社外取締役に迎える案を打ち出すなど、
「単なる現・経営陣の救済ではない」
という点をアピールして、

向こう2カ月の委任状闘争に突入する、ということです。


やっている方はたまらないでしょうが、
見ている方としては、久々に面白くなりそうな
案件です。


ところで、

ユニゾン・キャピタルはあきんどスシローをはじめとして、
こういったPIPEs投資を今後も行っていくのでしょうか。


PIPEs投資は「バイアウトができないときの妥協の産物」と
前に新聞にも書いてありましたが、
それは言い得て妙、という気がいたします。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

機関投資家は、昨今の株式市況の低迷により、
株式の時価が下落しています。


もちろんプライベートエクイティも時価は下落している
はずですし、時価評価をしますが、ただ上場している銘柄に比べて、
厳密に時価を引き下げることは難しいのが実情です。


そうすると、機関投資家にとってみれば、
危険資産に含まれるプライベートエクイティファンド投資額の
比率が「相対的に」高くなってしまい、
「もっとポジションを減らさないと!」ということになります。


ただ一方でファンドは運用期間が8年~10年ぐらいであり、
(契約にもよりますが)基本的には中途解約を
することができません。


ではどうするか、というと、その持分自体を買ってくれるエンティティを
探すことになるのです。

これをセカンダリー売却、と呼んだりします。

ただ、いわずもがな、このご時世でそれを買ってくれるところは
なかなかないでしょう。
とにかく逆回転すると、止まらなくなりますね。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

機関投資家も、投資ファンドへの資金の出し手という意味では、
広義ではM&Aのプレイヤーといえるかと思います。


機関投資家というのは、かなりあいまいな表現ですが、
おそらく広義には、

・金融庁に適格機関投資家登録をした法人及び個人


であり、狭義には、

・生損保、銀行、信託銀行、年金基金など


を指すものと思われます。


元々機関投資家の運用は、伝統4資産に
いかにバランスよく配分していくか、
ということに主眼を置いてきましたが、
近年、そこからもう少しリスクウェイトの高い
オルタナティブ投資(ヘッジファンドやPEファンドなど)への
配分を少しずつシフトしていく傾向が出来つつありました。


「ありました」と過去形なのは、これもやはりリーマンショックで、
巻き戻しにあってしまい、伝統的な運用に回帰して
しまっているためです。


この時期は本来であればPEファンドの絶好の仕込み時ですので、
ファンドへの投資も充分検討する余地があると思うのですが、
今は国内の機関投資家は全滅ですね。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

MBO(マネジメント・バイ・アウト)の情報を専門に集めている会社に、
「日本バイアウト研究所」
http://www.jbo-research.com/
という会社があります。


前日お伝えしたレコフ社がM&Aの統計を収集しているとしたら、
この会社はもっとニッチなMBOに特化した統計・リサーチ会社です。


レポートの内容等はともかくといたしまして、
この会社はともかくMBOの黎明期から、
ひたすら代表者の方お一人で統計を取り続けておられるのが
何よりもすごいところです。


バイアウトの情報というのはまだまだ市場で少ないですので、
それがまとまっているだけでも一定の価値があるのが現状です。


今後はこういった会社がもう少し出てくると、
MBOももっと活性化してくると思われます。


前述の如く、大学で研究を続けられてきた方が
法人格を設けてやってこられた会社でしたが、
08年10月にGCAサヴィアングループの傘下に入りました。


そういった意味では、経緯はよく知りませんが、
GCAのしたたかさがうかがえる一面ですね。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

M&Aの情報を専門に集めている会社に、


レコフ
http://www.recof.co.jp/

という会社があります。


ただ、レコフ社のことをM&A情報統計会社というように
紹介するのは失礼な話でして、
以前書いたようにレコフ社はM&Aの仲介、アドバイザリー会社として
独立系では相当な大手です。


そのサービスラインの一貫としてM&Aの情報提供も
行っているのですが、その部分があまりに有名になってしまい、
ある投資銀行の方とお話していると、
「レコフってトムソンみたいにM&Aの統計とっている会社じゃないの?」
といわれることもしばしばです。


彼らのデータは、新聞でM&Aのマクロデータ等が登場するときには
必ずと言ってよいほど出所として使用されます。


MARR(マール)というM&A月刊誌も業界での
購読率は(少なくとも、購入しているという意味では)100%だと思われます。

その意味で、今ではなくてはならない会社になっていますね。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

税理士に関連する話ですが、
M&Aにおいて税務リスクを契約書にどう落とし込むか、
というのがしばしば論点となります。


税務リスクというのは、
要は税務調査に入られなければ絶対に顕在化しないわけですので、
「いつ税務署に入られるか」
がポイントとなります。


よく買い手から主張されるのは
だいたい3年に1回は入られるので、補償期間は3年はほしい、
というものです。


これに対して売り手は3年もびくびくしながら
売却資金を留保しているのはたまりませんから、
これを1年とか、2年とかに短縮するよう交渉します。


ただいずれにしても、税務リスクについては
他の保証項目と別個に議論されることが多く、
また実際の補償期間も他と比べて多少長めになることが
多いようです。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

税理士は、M&Aにおいて、
主に税務デューデリジェンスにおいて活躍しますが、
もちろん会計士や弁護士と同じく、
スキームの策定段階からかかわることもあります。


ちょうど会計・財務の話と逆になりますが、
未公開企業にとっては、
損益がいくらになるか、というのはさして重要ではなく、


「いくら節税できるか」
「いくらキャッシュインがあるか」


が極めて重要になることが多いです。


その意味で、その内容を試算してくれる税理士というのは、
M&Aにとって欠かせないプレイヤーです。


特に法務リスクに比べても、
税務リスクは定量的に出てくる情報ですから、
よりダイレクトにM&Aの意思決定に影響を
与えることもしばしばです。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

さて、そんな会計士ですが、監査の厳格化に伴い、
超多忙になってきております。


特にBIG4の会計士は「安い仕事は受けない」といった対応で、
監査報酬を2倍要求してきたりして、ひどいものです。


(もちろん、監査手続きが増大して、物理的に時間が
かかるのはわかるのですが、それにしても客商売で、
いきなり2倍請求する、という神経がよく理解できません)


ところが、この金融危機でいささか状況が変わってきました。


いうまでもなく監査法人の収入源の大半は上場企業向けの
会計監査報酬ですが、


・昨今の上場企業の記録的な倒産により、そのままクライアント数が減少
・新規IPOが出てこないため、クライアント数が全く伸びない


という二重苦により、彼らもここ数年あった横柄な態度を軟化させ、
規模の小さいDD業務にも関心を示すようになりました。


監査法人はディフェンシブな不況業種だとは思うのですが、
こんなところにも影響が出てきているのだと実感します。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

会計士へDDの対価として支払う報酬は、
弁護士よりは穏やかであることが多いです。


タイムチャージでみると、それ自体は弁護士とさほど
かわらないのですが、会計DDは(中規模程度のものまでであれば)
パッケージ料金として、
「この案件○百万円でお願いします」
といった形で依頼することが多いので、
その後あれも知りたい、これも知りたい、といって
時間がかさんでも、対応してもらえるため、
結果として割安(?)になる、ということです。


また、会計士は弁護士のようにグリーン車に乗ったり、
いいホテルに泊まったりしないでくれますので、
その意味でもクライアントにとってみれば助かります。


まあ、別に金額的には大した違いはないのですが、
気分的に、ということで…

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

昨日、NTTドコモが「ショップジャパン」などを運営する
テレビ通信販売会社、オークローンマーケティング(OLM)の株式を
51%取得することで合意したと発表しました。


ドコモは現在進める中期経営計画で、新規事業の創出を
重点課題の一つに掲げているようでして、
携帯端末を利用した決済機能を拡大したり、
さらにはマルチメディア放送のひとつの有用な
コンテンツとして捉えることで、
買収が実現した、とあります。


どちら側のフィナンシャル・アドバイザーがこの話を
もちかけたのか、さらには本当にシナジーがあるのかは
よくわかりませんが、
こういった異業種のM&Aが実現するのはすごいですね。


もっとも、同業であると、つい詳しく知っているだけに
粗さがしをしてしまうのに対し、
異業種だと、細かいところはよくわからないため、
ざっくりと買収に踏み切れる、という利点もありますね。


ちなみに、この会社はかなり黒字基調だったようですし、
ビリーズブートキャンプの特需以外の面もしっかりして
いるようですので、投資ファンドも興味を示しそうな
案件でしたが、やはりオーナーとしては、まだまだ事業意欲があるため、
「シナジーのある大手」への「51%売却」という形が
ベストだったし、そうでなければそもそも
売却しなかったのかもしれません。


51%ですと、レバレッジが効きませんので、
基本的にはファンドが買収することが難しくなります。
(機会があればまた詳しく書いてみたいと思います)



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ