DVD放浪記 -342ページ目

ドリス・デイのラブ・コメを再現!

ドリス・デイはもちろん歌手だ。「センチメンタル・ジャーニー」をはじめ、ヒット曲は多数あるし、映画音楽でも、「シークレット・ラブ」や「ケ・セラ・セラ」などの名曲を残してくれている。だが、映画女優としてもなかなか頑張っていて、「カラミティ・ジェーン」(1953年)や「パジャマ・ゲーム」(1957年)のようなミュージカル、「知りすぎていた男」(1956年)のようなサスペンスなどでいいところを見せてくれているが、ロック・ハドソンと共演したラブ・コメにも捨てがたい味がある。

だから、ユニバーサルが少し前に、ふたりの共演作品「夜を楽しく」(1959年)、「恋人よ帰れ!」(1961年)、「花は贈らないで!」(1964年)を一挙に3本リリースしてくれた時は小躍りしたものだった。もちろん、廉価版が出るまで我慢していたことは言うまでもないが。


ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
夜を楽しく


ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
恋人よ帰れ


ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
花は贈らないで!


慢性的なネタ不足に悩まされているハリウッドが、リメイク候補としてこれらの旧作コメディに目をつけたのもわかるような気がする。そして生まれたのが「恋は邪魔者」(2003年)である。

恋は邪魔者(特別編) [DVD]/レニー・ゼルウィガー,ユアン・マクレガー,デイビッド・ハイド・ピアース

¥1,490
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◆「恋は邪魔者」予告編

レニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガー共演のこの映画は、ドリス・デイ+ロック・ハドソンの作品のテイストを現代によみがえらせようと試みたものだ。評価は人それぞれだろうが、私はけっこう気に入ってしまった。

オリジナル版にはこんな場面があるのだが……



これがリメイク版ではどうなっているかは観てのお楽しみということで……まあ、私としては断然旧作のほうが好みではある。それにしても、レニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガー、ほんとうにおバカなことやってます。(^^;

ちなみに、特典映像にある2人のデュエット場面のビデオ・クリップも個人的には気に入っている。


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恋は邪魔者
Down With Love

2003年 カラー 101分
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◆スタッフ
監督:ペイトン・リード
製作:ブルース・コーエン/ダン・ジンクス
製作総指揮:パディ・カレン/アーノン・ミルチャン
脚本:イヴ・アーラート/デニス・ドレイク
撮影:ラリー・ボック
音楽:マーク・シェイマン

◆キャスト
バーバラ・ノヴァク:レニー・ゼルウィガー
キャッチャー・ブロック:ユアン・マクレガー
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Tunnel of Love

このところ、ヒッチコックの「見知らぬ乗客」を繰り返し観ている。


ワーナー・ホーム・ビデオ
見知らぬ乗客 スペシャル・エディション

その中に遊園地が登場するのだが、そこに貸しボート屋がある。要するに、男女カップルが乗り込んで、洞窟のようなトンネルを潜り抜ける間、ま、お好きなことをやっていただくという趣向だ。このトンネルが、The Tunnel of Love と名づけられていて、日本語ではどう言うのか気になっている。


さすが、『リーダーズ英和辞典』には、ちゃんと見出し項目に挙げられていて、その意味が以下のように説明されている。


 《遊園地などで》恋人どうしが自動車やボートに乗って入って行く暗いトンネル


自動車というのがいまいちイメージがわかないのだが、ODEには、


 a fairground amusement for couples involving a train- or boat-ride through a darkened tunnel.


とあって、この train のイメージならどこかで観たような気がする。で、『リーダーズ』には意味は載っているのだが、訳語はない。遊園地にはもうずいぶん長いこと行ってないので、ご存知の方、ぜひ教えていただきたいです。


と書きつつ、ドリス・デイのアルバムに収められた歌のタイトルを眺めていたら、The Tunnel of Love という曲があるのにびっくり。調べてみると、同名の映画の主題歌らしい。強面で鳴らしたリチャード・ウィドマークとドリス・デイが、子どもを欲しがる若夫婦を演じた映画だそうな。なら、邦題があるはずと検索してみると、なるほどありました。1958年の作品だったんですね。監督がジーン・ケリーってことは、ミュージカル仕立てなんでしょうか? で、そのタイトルですが、そのまんまでした。「愛のトンネル」。





無念!

先週金曜日に借りた4本のビデオを返却。

そのうち3本は未見のままである!


土曜日以降ふだんの生活のリズムが狂ってしまった。

やむをえない話ではあるのだが、3本も見逃したまま返却とは実に情けない。

根性が足りないと言うべきか。


うーむ……。 (ーー)




もう一人のカラミティ・ジェーン



実は、「カラミティ・ジェーン」を観た直後に、ジーン・アーサーとゲイリー・クーパーという、ふたりの俳優の名前と、500円という値段につられて買ったDVD「平原児」(1936年)を観てびっくり。こちらも、カラミティ・ジェーンとワイルド・ビル・ヒコックを描いた物語だったからだ。しかも、その二人に加え、バッファロー・ビルにカスター将軍、おまけにリンカーン大統領までが登場するこの映画は、一大西部劇絵巻である。

ビデオメーカー
平原児

ワイルド・ビル・ヒコックに一途な思いを寄せるカラミティ・ジェーンを演じるジーン・アーサーは、同じ男勝りとはいっても、ドリス・デイとはまた違った趣があってなかなかいい。ゲイリー・クーパーも伝説のヒーローを演じる中で、とぼけた一面を見せてくれて楽しい。


物語は史実のいくつかを束ねたものだというが、中でも興味深かったのは、この時代が、南北戦争が終了し、リンカーン大統領が凶弾に倒れる直前から始まることだ(ワイルド・ビル・ヒコックもその南北戦争から引き上げてきたひとりである)。

これまで私は、「金儲けのために悪い白人がインディアンに銃を売りつけた」というぼんやりとした印象しかもっていなかったのだが、この映画では、戦争末期に生産された新型ライフル銃(うーん、正式名称は不明)が終戦で行き場を失い、あわや大量在庫となりかけたとき、そのはけ口として(毛皮交易を介して)インディアン〔*〕の手に流れたという事情が描かれている。罪な話だ。


ラストは、当然ミュージカル版とは異なるが、これが史実なのだろう。観終わってから、悪役のインディアンを誰が演じていたかチェックしよう。なんと、セシル・B・デミル監督の娘婿の○○○○ー・○○○である。



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平原児
The Plainsman

1936年 モノクロ 113分

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◆スタッフ
監督:セシル・B・デミル
製作:セシル・B・デミル
脚本:ウォルデマー・ヤング/ハロルド・ラム/リン・リッグス
脚本:アレン・ヴィンセント
原作:コートニー・ライリー・クーパー/フランク・J・ウィルスタック
撮影:ヴィクター・ミルナー

音楽:ボリス・モロス/ジョージ・アンセイル

◆キャスト
ワイルド・ビル・ヒコック:ゲイリー・クーパー
カラミティ・ジェーン:ジーン・アーサー

バッファロー・ビル:ジェームズ・エリソン
ジョン・ラティマー:チャールズ・ビックフォード
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当たれっ!




買いそびれた方は、こちらをどうぞ。

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カラミティ・ジェーン



ハワード・キールについて書くはずが、「情婦」のリメイク騒ぎから脱線し、今となってみると、彼自身より共演者のほうに興味が移ってしまった。ハワード、すまんな。

カラミティ・ジェーン [DVD]/ドリス・デイ,ハワード・キール,アリン・マクレリー

¥2,625
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で、「カラミティ・ジェーン」(1953年)である。ドリス・デイが男勝りのカラミティ・ジェーンを、ハワード・キールがワイルド・ビル・ヒコックという西部劇ではおなじみの伝説的人物ふたりを演じたウェスタン・ミュージカルだ。

最初は騎兵隊の中尉にぞっこんだったジェーンが、じきにビル・ヒコックを愛する自分自身に気づくという物語は単純で、ラストもあっけないといえばそれまでだし、ミュージカル作品としても小ぶりだが、それでも、歌に踊りに大活躍のドリス・デイの動きは軽快で、観ていて実に楽しい。

歌のほうもまずまずの出来。中でも彼女が歌う「秘めたる恋」(Secret Love)はやはり素晴らしいし、冒頭を飾る「デッドウッド・ステージ」もキャッチーなメロディーでいい。もちろん、相手役のハワード・キールの歌声も朗々として実に安心して聞いていられる。



この映画のサントラについてはいろいろアルバムが出ているものの、どれが決定版なのかいまだによく分かっていない。以下の8曲を収録するものが多いのだが、これが全曲とは思えないのだ。

1. The Deadwood Stage
2. I Can Do Without You
3. The Black Hills Of Dakota
4. Just Blew In From The Windy City
5. A Woman's Touch
6. Higher Than A Hawk
7. 'Tis Harry I'm Plannin' To Marry
8. Secret Love

それでも、とりあえず聴いてみようかという場合は、今なら以下のアルバムあたりが手ごろかもしれない。

Calamity Jane/Calamity Jane

¥569
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カラミティ・ジェーン
Calamity Jane

1953年 カラー 103分
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◆スタッフ
監督:デヴィッド・バトラー
製作:ウィリアム・ジェイコブス
脚本:ジェームズ・オハンロン
撮影:ウィルフリッド・M・クライン

作詞:ポール・フランシス・ウェブスター
音楽:サミー・フェイン /レイ・ハインドーフ


◆キャスト
カラミティ・ジェーン:ドリス・デイ
ワイルド・ビル・ヒコック:ハワード・キール
ケイティ・ブラウン:アリン・マクレーリー
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★2007月31日投稿分の修正版(2011年9月22日)

「見知らぬ乗客」の行方

故あって、ヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」を急ぎ入手する必要が出てきた。


以前に観た映画で、実はDVDも購入していたのだが、少し前から行方不明。折悪しく、近場のレンタルビデオ店では借りられてしまっていたので、このあいだまでワーナーで1500円で出ていた廉価版を購入するのもやむなしと、量販店をまわってみたのだが、いざ探し始めると意外に見つからない。秋葉まで足を伸ばして例の大型量販店で尋ねてみたところ、「ワーナーの版権が切れたので今はないんですよ。代わりに廉価版(ワン・コイン)DVDならありますけど」との説明にはびっくり。そんな言い方でいいのか?


うーん、ワーナーの独占・排他的な販売権利は失われたかもしれないが、ワーナーが自社で製作した映画のDVDを売れなくなってしまったわけじゃないだろうと思いつつ、在庫のあったKEEP版のDVDを購入。

ワーナー・ホーム・ビデオ
見知らぬ乗客 スペシャル・エディション

ほーら、アマゾンではちゃんと売ってるじゃないか……。 (ーー)


今日はこれから……

飯を食べて、TUTAYAにビデオを返却+借り出してきて、バイオのメモリを増設して、コンビニに出向いて「ジパング」と「遅咲きじじい」を立ち読みして、それから、(レンタルできたら)「生きる」か「七人の侍」のどちらかを観る予定。


相変わらずの普段の金曜日ではある。


「マイペディア」で映画検定に挑戦?

最近の携帯電子辞書には、「マイペディア」が収録されているものが多い。私のXD-H9200にも収められていて、いろいろ活用させてもらっているのだが、最近面白い使い方を発見した。まあ、「発見」というのは、単に私が取扱説明書をしっかり読んでいなかっただけなのだが。


この百科事典「マイペディア」は、書籍版の時代はたしか平凡社から出版されていたと思う。電子辞書版では「日立システムアンドサービス」の名前が前面に出ていて、その関係はよくわからないのだが、


ま、それはともかく、XD-H9200の電源を投入すると、前回使用した辞書のモードで起動する仕様なのだが、メニュー・キーを押すと、横2列×縦5行のレイアウトで収録辞書の一覧が表示される。実は、これは第一画面で、メニューには第2画面がある。「オックスフォード連語辞典」とか「パソコン用語事典」とか「カタカナ語新辞典」など、使用頻度が低そうなものがこの第2画面のメニューに追いやられているのだが、そこに「分野別小辞典(広辞苑より)」と「分野別小事典(百科事典より)」という項目が加えられているのだ。


たとえば、「広辞苑」の分野別を見ると、人名、地名、作品名、季語、慣用句などのメニューが用意されている。つまり、大量の見出し項目を分野別に束ね直しただけのものなのだが、クイズっぽい感じで遊ぶことができるのがミソ。同様に、「マイペディア」の分野別も、「11ジャンル別小事典」と「20部門別小事典」に分かれており、さまざまな切り口で、百科事典の見出し項目を整理して提示してくれている。特に、後者の中にある「映画・写真」のカテゴリは、小映画事典として意外に使えそうだ。


「写真」にまつわる項目も混ざっていることと、「あ」から順にスクロールしていかなければならないのがマイナス点だが、これから時間の空いたときは、ちょくちょく見てみようと思う。これで映画検定突破も夢ではない……というのはやはり無理な相談か。

電子辞書の行方

パソコン上の辞書があれば、基本的に用は足りると思い込み、登場当初は非常に懐疑的に考えていた携帯電子辞書だが、今ではもう手放すことなど考えられない存在になってしまっている。


その電子辞書について、気になるニュースを続けて目にしたので記しておく。


◆ソニー電子辞書の製造と販売から撤退

かつては20パーセント近くのシェアを握ったこともあるが、直近では1パーセントを割っていたらしい。自分で作った辞書を登録できる「辞書工房」というユーティリティ・ソフトに引かれて、購入を検討しいたところだったので、ちょっとショックだった。


「辞書工房」について(早晩削除されるのだろうが……)

http://www.sony.jp/products/Consumer/DD/KENSAKU/kensaku_0.html#koubou

http://www.sony.jp/products/Consumer/DD/QandA/


「辞書工房」の活用例:エスペラント辞書

http://www.tcct.zaq.ne.jp/yamano/jisho/espjap.htm


◆電子辞書時代 「紙」の憂鬱
現状では、カシオとシャープに、それを追うセイコーという図式らしいが、メーカーや機種は違っても、それらにコンテンツとして収録される辞書には大きな偏りがみられる。というか、広辞苑、ジーニアスの寡占状態といったようなことは以前から明白な事実だったわけだが、ようやくこうしたところで取り上げられるようになったわけだ。

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20060724nt05.htm

もう手遅れかもしれないが、最近になって、広辞苑を排して他の国語辞書を採用する機種も登場してきているので、多少の希望は残されているかもしれない。


◆SR-E10000

私が最近購入したのがこれ。研究社の『和英大辞典 第5版』を収録し、英文例の収録量としては圧倒的な量を誇り、英語プロパーの領域では現在これが最上位にランクされるだろうが、使い勝手はいまいちの面もある。単に訳語を調べる場合には、2,3世代前のカシオのXD-H9200で十分重宝している。

セイコーインスツルメンツ
SEIKO IC DICTIONARY SR-E10000 (22コンテンツ, 英語充実モデル, 音声対応, シルカカードレッド対応)

◆EBR-500MS
先のSONYの「辞書工房」に対応した2機種のうちのひとつ。自分で作った辞書を持ち歩きたいがために、購入を思案中。今週末の量販店店頭での値動きを見てから決定の予定。
ソニー
SONY メモリースティック電子辞書 EBR-500MSS シルバー (12コンテンツ, 受験モデル, 音声対応, はがきサイズ)