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たか坊のブログ

スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

最近、本題のネタを探す事よりも、書き出しの雑文のネタ探しにも困っていますガーン

そんな事、どうでもいいだろ!と言う方も多いとは思いますが、このブログを書き始めた頃からのフォームになっているので少し困ってますガーン


と、言いながら今回は(も?)前振りなしでいきますガーン


白や赤・黄色などの一般色ではなく、金・銀などのメタリックのインクですが、これらには錆がつきものですガーン

これは、水性、プラスチゾルの区別無くです。

「プラスチゾルインクの金、銀はさびません!」なんて、声高らかに言って販売などすると大恥をかきかねませんガーン恥をかくだけならまだしも、その言を信じて購入なさった方に、大きな迷惑をかけてしまうと、これは一大事ですショック!


「さびる」って何かと言うと、酸化する事です。

大きな要因としては、水に濡れる事。


だから、水性バインダーの場合はさびるけど、プラスチゾルインクの場合はさびません。

って、簡単に結論を出すとえらい事になる訳でガーン

実際に、プラスチゾルインクのふたを開けて、数日放置してごらんなさい。

って、やらないで下さいねガーン無駄にするだけですから。

メタリック系のインクの多くは「真鍮粉」を使っています。
「shimmer」(シマー)と表記された物はほぼそうです。


アルミ・ステンレス・真鍮をさびやすい順に並べると

真鍮 ステンレス アルミ(ステンレスとアルミはほぼ同じ)

になります。


プラスチゾルインク系でも、この「真鍮粉」自体が何もコーティングされていない場合は

さびない事はない

という事です。


ほとんどのプラスチゾルインクは輸入製品です。
メーカーで生産されてから、どの程度の期間が経過した物が輸入されているのでしょうか?

誰も解りませんガーン

そして、日本の販社でどの程度の期間、在庫されているのでしょうか?

これまた誰も教えてくれませんガーン


購入して、ふたを開けたら結構さびていた。
って、経験したくない気がするガーン


弊社ではこのような事態を未然に防ぐ為、これまで輸入販売していたエクスキャリバーインク・700番メタリックインクを販売終了と致しました。

代わりに、自社生産メタリックインクを、じきに発売致しますニコニコ



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昨日午後から今朝9時頃まで、弊社宛の通話が不能になっておりました。

ご迷惑をおかけしたお客様には深くお詫び申しあげます。


現在は復旧しておりますので、お問い合わせ等々、お気軽にご連絡下さい。


という訳で、ついさっきお問い合わせ頂いた中で、色々お話ししている内に「あぁ。こんな事はまだ書いていなかった」と気づきましたガーン



タイトルを見ただけでははてなマークはてなマークと思われると思いますが、

水性バインダー を使用するにしろ、プラスチゾルインク を使用するにしろ、はたまた溶剤系のインクを使うにしろ。要は、シルクスクリーン印刷全てにおいての事なんですがガーン


例えば、自分から見て版の向こう端を何らかの器具でクランプして、スキージ を向こうからこちら側に引いてプリントする方がほとんどだと思います(クランプなしでも)。

その時に、この例でお話しすると、一番最初にインクを置く場所はどこでしょうはてなマーク


クイズでは無いのですぐに答えをガーン


印刷する柄の手前にインクを置きます。


不思議に思った方。ひょっとして、プラスチゾルインクをお使いの方に多いのでは無いかと思います。


シルクスクリーン印刷とは「版の孔に埋まったインクを、スキージで運んできたインクで落とす印刷」です。
これによって、他の印刷方法には無い印刷膜圧を実現します。

はい。「孔に埋まったインク」というのがミソですニコニコ

インターネットでよく見る動画は、向こう側からインクを引っ張ってきて、こちら側の枠を利用して「よっこいしょ」と、インクをもう一度持って行きます。
インク返しという「孔をインクで埋める」作業はありません。

これではスクリーン印刷の長所を殺しています。

実際に、孔をインクで埋めた場合と、埋めていない場合を比べてみて下さい。1度に落ちるインクの量、すなわち隠蔽性の違いが分かると思います。

ですので、正確に言うと「刷りはじめは向こうから」ですが、「作業の開始はこちらから」が正解ですニコニコ

柔らかいインクの方が、硬いインクより「落としやすい」のは事実です。
ですが、その性で色々な弊害が起きます。

・インクが柔らかすぎて精細な柄が刷れない(滲む)
・粘度を落とすためにレジューサーを添加しすぎて、洗濯堅牢性が落ちた(はがれた)

などなど。

一度お試しになって下さいニコニコ


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前回、インクの粘度調整につて書いている内に、ふと思い出しましたガーン

「ひょっとして、印刷仕上がりの風合いを変化させるために、粘度を落とそうとかしてるのはてなマーク

って事を。。。



例えば、水性バインダーは大きく分けて、ラバータイプとアンカータイプがあります。

ざっと説明するとガーン

ラバータイプは、ラバーのように被印刷物(生地)を覆う様に仕上がるタイプ。
アンカータイプは「さも」染みこんだように、柔らかく仕上がるタイプ。

どちらも、全く違う樹脂を使って作られています。

ラバータイプのバインダーを希釈すればアンカータイプのバインダーになるという訳では「決して」ありません。

前回も簡単に書きましたが、ラバータイプを水で希釈すれば、そりゃぁ粘度は落ちますが。



さて。じゃぁ、プラスチゾルインクにはこのように、タイプの違う物はないのかはてなマーク

プラスチゾルインクで多く販売されているのは、ラバータイプです。

Tシャツ、ポロシャツなどなどではなく、例えば「はっぴ」にラバータイプのプラスチゾルインクでプリントすると、印刷部分だけが生地とかけ離れた風合いで硬く仕上がってしまいます。

じゃぁ、どうしたら良いのはてなマーク

様々なレデューサー(レジューサー)があちこちで販売されていますが、これを大量に混合すると、ラバータイプのプラスチゾルも勿論トロットロになりますガーン

が、これは、先述の水性バインダーの場合のように「薄めた」ものです。

プラスチゾルインクはPVC(塩化ビニル)+可塑剤でできています。

レデューサーは可塑剤です。

インクに含まれる可塑剤の量を多くする事で粘度が落ちるわけですが、その弊害として

・隠蔽性が無くなる(さも染みこんでいるように見える)
・乾燥時間を長くしなければならなくなる

という事態になります。

隠蔽性が無くなるという弊害を、逆手にとって、いかにも染み込みの様にみせかけるわけですが、大概の方は、添加した量に対してどれだけ乾燥時間を長くすれば良いのか解っていらっしゃらないと思います。
ちなみに私も正確には解りません。

これが性格に解らないという事は、堅牢性(はがれ)の危険度がUPしているという事ですショック!


こんな、危険な行為はプロは勧めないし、プロには勧めません。

そんな危険を冒すくらいなら、きちんと、風合いが柔らかく仕上がるプラスチゾルインクをお勧めします。


※本来、レデューサーは、微かに粘度にばらつきのあるプラスチゾルインクを、お客様の手を煩わせる事で「微妙に」調整して下さい。という製品です。


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暑い暑いと思っていたら、ここ数日、札幌は雨続きですショック!


犬を、ドッグランにも連れて行ってあげる事ができませんしょぼん



弊社のwebサイト を検索して下さるワードで最近多いのが、表題の「インクの粘度調整」です。


本来、「何故?」粘度を調整しなくちゃならないのか?という事をお聞きしなくては話が進まないのですが。

「インクが硬いからなかなかインクが落とせず、印刷の隠蔽性が出ない」

という事でしたら、インクの性なのか、 のテンションなのか、スキージ の硬度なのか解りませんから。



でも、今回は純粋にインクの粘度の調整にはどうしたら良いのかって事で書こうと思います。

まず、水性バインダー


水性バインダーの粘度を低く(柔らかくする)には

目詰まり防止剤・触媒 などを添加します。

決して水で薄めないようにしましょうガーン

このブログで何度か書いておりますが、木工用ボンドに水を添加した時の事を想像してみて下さい。
接着力が落ちますね。

水性バインダーを水で希釈するという行為は、これと同じ事を行っております。


では、水性バインダーの粘度を高くする(硬くする)には

増粘剤 を添加します。

決して、容器のふたを開けて放置したりしないで下さいガーン
これは書かなくても解るでしょうけどガーン

水性バインダーが硬化してしまって、その性で粘度が上がっているだけですのでガーン



さて。ではプラスチゾルインク の場合は。

粘度を下げる場合


練って下さいガーンインク自体の温度を上げて下さいガーン
いや、冗談では無くてですガーン

レデューサーなどを添加すると柔らかくなります。
ただ、隠蔽性も落ちます。
熱硬化時間も増やさなくてはいけません。


粘度を上げ場合


冷蔵庫に保管して下さいガーン
これまた冗談では無くてガーン

贈粘剤をいれてもいいんですけど、あのプラスチゾルインクをまんべんなく攪拌する事が可能でしょうか?


プラスチゾルインクはPVC(塩化ビニル)でできた熱硬化型のゾルです。
PVCの分子運動が少なくなると硬く、運動が多くなると柔らかくなるので、温度による減粘・贈粘が正しいのです。


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大変ご無沙汰していますガーン

5月に入ってから、結構忙しくなってきましたものでガーン
ブログの更新を忘れていた訳では無いんですが、この前久しぶりにお会いした、以前の取引先の若夫婦に突っ込まれましたガーン



水性バインダー をお使いになられていた方が、プラスチゾルインク を初めてご購入頂く際にはてなマークとなられる件に「インクの量の表示方法の違い」があります。


水性バインダーは、顔料も含め、標示は「kg・g」で標示されています。

これに対して、プラスチゾルインクは「Qt(クォート)」や「Gal(ガロン)」です。


印刷インクは、(シルクスクリーン印刷の場合)、版柄によって、版の孔を通り抜けるインクの体積が決まります。
例えばA4のベタ柄を印刷する場合、スキージを1度動かすと

 210×297×(紗の直径+表裏の厚み) が最大使われる量になります。


という事で、本来はプラスチゾルインクの様に「体積」で標示しないとならないのでは無いかと思われますニコニコ

「そんなの大した問題ぢゃないでしょ」

と思われもしますがガーン


顔料には重さの違いがあります。

プラスチゾルインクは、多くが「糊剤+顔料」と、すぐにプリントできる体制で販売されていますが、

白のプラスチゾルインクと、赤や黄色のプラスチゾルインクでは、同じ体積1Galでも、重さに大きな違いがあります。
これは、白の顔料と、赤・黄色の顔料の比重の違いによる物です。

エクスカリバーインク を例にとりますと、

 595HighOpacityWhite 1ガロン(約3.81リットル)=約7Kg

これに対して 550SuperRed      1ガロン(同)は約6Kgしかありませんガーン


さて。。。。。

という事は、1Qt(クォート)約0.941リットルは何Kgでしょうかガーン


本来は白だったら約1.4Kg、赤だったら1.2Kg位になるはずです。

なんでこんな事を書いているのかと言いますとガーン

「ネットで安いインクを買ったら上手くいかなくて・・・」
というご相談を頂いたんですがガーン

上手くいかなかった理由はおいといてガーン

「1Kg~円の白を買った」とおっしゃるので、上記のお話をして計算してみると、ほとんど変わらない値段でしたガーン

上記のエクスカリバー白1Kgは0.544リットルですよねガーン


確かに価格は大切ですニコニコ


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