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たか坊のブログ

スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

先週、久しぶりでガーン地方に出張に行って参りました。

通常の仕事を終えた午後5時半に会社を出発して、高速道路を使わずにノンストップで帯広まで。
途中、クマにも鹿にも、バルタン星人にも出会わずに3時間52分。

高速道が開通したせいか、一般道に沿って有ったコンビニが大分なくなり、長距離のトラックも(高速を走っているのか)台数が少なかったので、すいすい走れますニコニコ

そんなこんなで辿り着いた、帯広市。

実は2年ほど前に、取引を開始して頂いたお客様に初めてガーンお会いしてきました。

地元札幌のお客様は、訪問した際に色々お話を伺うんですが、帯広・函館・旭川・釧路などなどの地方都市のお客様は、現在ほとんどがお電話でしか接する事ができません。
でも、やはりお会いすると、「ふと」思い出して下さるお悩みがあったりして。


長い事シルクスクリーン印刷に携わっている方のほとんどが「腰痛」と「腱鞘炎」に悩まされます。

プリントの最中には、ほんの少し前屈みになりますが、長時間この姿勢でいるせいでしょう。結構、ほとんどの方が腰痛持ちになってしまいます。皆様気をつけて下さい。

一方、腱鞘炎ですが、これまた長い間の蓄積だと思いますが、スキージ を握って、ある程度印圧をかけなければならないという、この繰り返しが手首に負担をかけるのだと思います。皆様、気をつけて下さい。


と、「気をつけて下さい」と言っているだけでは何の役にも立ちませんガーン


そんな訳で、腱鞘炎対策、という訳ではないのですが、新たなスキージを開発中ですニコニコ
弊社のスキージはなかなかの優れものですがガーンこれを、もちょっと、改良致します。


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このタイトルの様な内容を書く時には結構気を遣いますガーン

「お掃除」は大切です。先ほども叱られましたガーン


で、

版のお掃除と言っても、今回は印刷後に版の上のインクをどうやってきれいにするか?ですニコニコ


さぁ、皆様はどうなされていますでしょうか?


まず、水性バインダー の場合は簡単です。よっぽど放置していない限り、水洗いですみますねガーン

うっかり放置しすぎて、版の孔がインクで詰まってしまった場合には・・・・・

専用の液体 でとってください。



では、プラスチゾルインク はどうすれば良いでしょうか?


プラスチゾルインクを何らかの溶剤で溶かして拭き取っている方が多いのかと思います。もしくはテレピン油(テルペン)で溶かしたり。

これらの方法は、版を耐油性感光乳剤で作っている場合には、一応理にかなっています。


ただし、落とし穴があるのですガーン


灯油系の溶剤ならまだましなんですがガーン

テルペンやアセトンなどを使うと、うまい具合に使わなかった場合、スクリーンメッシュと枠の間に入った薬剤が、紗張のボンドを溶かしますガーン

という事は、洗うごとに紗のテンションは下がってしまっているという事になりますガーン

ですので、溶剤などで版の洗浄を行う場合は、枠と紗の接する部分をマスキングしておいてくださいね。ま、プリントする前にマスキングしておくのが普通ではありますがガーン勿論、溶剤に強いテープ にしておくにこした事はありません。


本当は、プラスチゾルインクを水洗いするのが一番良いのです。
ただ、そうすると、耐油性の版では水洗いすると壊れてしまうので、耐水性感光乳剤を使用して下さいガーン

「え!?プラスチゾルインクって油性なんだから壊れちゃわない?」という方はご心配なさらずにお使い下さいガーン

このブログでは、何度か書いていますが、プラスチゾルインクは本来「耐水性感光乳剤」を推奨しています。
詳しく書くと、感光乳剤のなんたるかを端から書き連ねなくてはいけなくなるので割愛しますがガーン

プラスチゾルインクを水洗できるようにする商品はここに ありますのでご覧下さいガーン


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北海道の昔からのお客様から「スクリーン を張っておくれ」と、大量のアルミ枠 が届きましたニコニコ

で、色々な番手で張って欲しいとの事だったので、念の為にお客様に電話をしました。

「専務(お客様)。このうちのこれこれの枠に張ったら、枠がゆがみますが(笑)」

「だよね(笑)それがこの前言っていた中国製の奴さ。無理じゃない程度に張って。お願い(笑)」

というやりとりガーン


前回「I Screen Tentioner 」で、枠の剛性が必要です、と書いた翌日に、あまりにもタイムリーに送られてきたので、苦笑を隠せませんでしたガーン


どんな枠なのか、写真をお見せしたところで判別できるとも思えないガーン

この枠は、外寸がおおよそ465×570mmなんですが、弊社がお勧めする剛性の320×470mmの枠よりも軽いんだものガーンいかに薄っぺらいアルミを使っているのが分かるってものです。

ネットで結構安く売ってたから試しに買ってみたそうですがガーンTシャツくんの版並みにしか張れませんガーン


話は変わって、質問のお電話やメールを頂く時って、結構似たような内容が多かったりします。まるで、離れたお客様が示し合わせてお問い合わせ頂いている様にガーン


「ラメで、とってもキラキラにしたいんですが」とか

「蓄光インクで色々な色のものって有りますか?」とか

「再帰反射のインクで反射率の良いインクってどれですか?」ガーン


それぞれ微妙には違うんですが、基本的に以下の事に気をつける必要があるのです。


既製品のグリッター (ラメ)インク、蓄光インク、再帰反射インクはいずれも、淡色生地だけでなく、濃色生地にも使えるように作られています。ここがポイントですニコニコ


「淡色生地だけでなく、濃色生地にも使える」という事は、「生地の色をなるべく隠蔽できるように作られている」という事です。

という事は、乳白に濁っているという事に他なりませんガーン

という事は、ラメのキラキラ感も、蓄光顔料が光を吸収する際、そして溜めた光を放出する際も、再帰反射ビーズ に届く光も反射する光も「すべて減衰する」という事ですガーン


「使い物にはならない」という意味ではありませんガーン
ただ、こうした理由で、「あまり光らないなぁ。。。。」感になっているのでして、もっと良くしようとすると方法はないでもないガーン

この解決には、覚悟とお金がかかりますガーン


ポイントは、より透明度の高い透明インク とそれぞれの「グリッター粉」「蓄光粉」「再帰反射ビーズ」の他に、版が一つ多く必要になりますガーン


既製品で販売されている各インクが白く濁っているのは、濃色の生地色を少しでも隠蔽しようとしているのに他ならないのであれば、一番下地に白をプリントして生地色を隠してしまいましょう。
そして、その上に、透明度の高いインクに各粉を混合したインクでプリントしましょうニコニコ


さて。こうしたのに「ラメがあんましキラキラしてないぢゃん」とお嘆きのあなたガーン

熱プレス機で乾燥していませんか?ガーン

これは、シルバーやゴールドの印刷でも言える事なのですが、熱プレスを行うと、インク表面が真っ平らになってしまいます。
ラメは特に、シルバー粉やゴールド粉も、平らな面があっちゃこっちゃを向いているおかげで「キラキラ」見えるのです。それを、真っ平らに押しつぶすと。。。。。。ガーン


最後に、色々な色調の「ラメ」、「蓄光」そして「再帰反射」を行おうとして、

たとえば透明インク+ラメに顔料を加えてもキラキラ感は極度に落ちてチラチラ感にしかなりませんガーン
もう、お解り頂けるかと思いますが、今度は加えた顔料が障害物になってしまうからですねガーン

ラメの場合は、もともとそういう色のグリッター粉をお使い頂く。
蓄光の場合はほぼ無理ガーン蓄光顔料は薄緑ですので。
再帰反射もほぼ無理ガーン再帰反射のビーズはグレーですから。

ただ、下地にお好みの色をプリントしてみると幾分改良はされますガーン


ついでと言っては何ですがガーン
プラスチゾルインクに関わらず、おおよそガーン繊維製品に使うインクはマット仕上がりになります。

というか、グロス(ツヤあり)かマット(ツヤなし)かという問題は、表面の平滑性なのでガーン

基本低メッシュで、高粘度のインクで行う繊維製品のプリントは、スクリーンの網あみ+粘度で、インク表面は凸凹になりますから、マットにしかなりませんガーン

ただ、先述の様に熱プレスで高温で仕上がると平滑性が出るので、よりツヤありに仕上がるというだけの話ですガーン


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WindowsXPをお使いの皆様は7や8・8.1へのアップグレードはお済みでしょうか?

弊社は、クリーンインストールを選んだので、OSはあっという間に終わりましたが、その他の様々なソフトのインストールや設定で大わらわですガーン

んなわけで、その合間を見てブログを書きます。

さんざんお待たせしている「理想的な紗張りの方法」ですが、弊社のHPにて徐々ガーンに正体を現しつつあります。


何故、こんなに時間がかかっているか。その理由から書きますと、

当初は、このブログでその方法とやらを紹介しようとしておりました。
が、あまりの反響の大きさの為に、これは中途半端な紹介の仕方をしてしまうと、ひょっとして色々な所で問題が起きてしまう可能性も孕んでいると考えた訳です。

そもそも「理想的な紗張りの方法」を紹介せねばならない訳は以下の通りです。


「シルクスクリーン印刷は、版・インク・スキージなどのその他の道具など、どれ一つ欠けてもいけない印刷技法」です。

あからさまに申し上げれば、

・「プラスチゾルインク は版が詰まりません」と言いながら、ろくなテンションでスクリーンを張る事ができない業者様
・「プラスチゾルインクは硬くて思う様にインクが落とせない」という場合に「薄めましょう」とかいう業者様

などなど、多々いらっしゃいますガーン

弊社はプラスチゾルインクも水性バインダー も販売していますので、公平な立場からお話しさせて頂くと頂くと

・まずは、きちんとしたテンションで張られた版を使うのが常道です。その上で、水性バインダーでの版詰まりの頻度が我慢ならないのならプラスチゾルインクも考えましょう。

・「プラスチゾルインクは硬くて思う様にインクが落とせない」場合は、版のテンションを検証してみて下さい。インクを薄めたりしたら、剥がれやすくなりますよ。おまけに、粘度を落とすと、今度は滲みやすくなります。

となりまして。


最近、当ブログを常時読んで頂いている方も、少しずつ多くなってきており、情報を拡散して頂く場合も多々ございます。
私も、他の業者様のホームページを参照したりするので、同様にご覧頂く業者様もいらっしゃるかもしれない。

そんな事を鑑みる時、あやふやな情報を公開する訳にはいきません。
弊社が間違った情報を公開して、それを見た方に笑われるだけならまだ良いのですがガーン

上辺だけ真似っこをしてしまう業者様がいたとしたら、何か問題が有った時に困るのは末端のお客様です(私の見解では、そのような「真似っこ」だけをする方は、
困ってしまったお客様を最後まで真剣に面倒を見て頂けるとは思っていませんので)。

さて、そんなこんなで「理想的な紗張りの方法」にご興味のある方がいらっしゃいましたら、まずは今お使いのスクリーン の材質や、枠をご覧くださいね。
弊社がここでご紹介する「理想的な紗張りの方法」とは、「シルクスクリーン印刷の特殊な事例」を除いています。

1.理想的な紗張りには、ナイロンスクリーンは使えません
2.理想的な紗張りには、版の面積に従った剛性を考慮した枠が必要です


さて、如何でしょう?

1.一般的にシルクスクリーン印刷はまっ平らな面にしか印刷できないとされていますが、微かに凹凸がある面には、ナイロンスクリーンをテンションをあまりかけずに張った版を使う事で印刷できる場合が有ります。
裏を返すと、現在、シルクスクリーン印刷に使うスクリーンメッシュはその強度、耐久性を考えるとほとんどがポリエステルスクリーンです。
ナイロンスクリーンは伸縮性が良いので、上記のような印刷に使えるのですが、逆に言うと、粘度の高いインク使用時には版離れは極めて悪くなります。

2.剛性の足りない枠に、理想的なテンションでスクリーンメッシュを張ると、当然枠がたわんでしまいます。たわんでしまうだけなら良いのですが、あまりに剛性が無い枠の場合ネジれます。


以上の内容を良くご覧頂いたうえで、今後「I Screen Tentioner 」のページの更新をお楽しみください。


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今週に入ってからと言うものの、Web-Shop でのご注文が、例年よりも多く頂いています。やはり、消費税増税を見据えての事でしょうかガーン

買いだめが効く商品は、その方が良いかもしれませんねニコニコ


という事で、本来は連載の写真製版の直接法感光乳剤 製版方法のお話を書くべき回なのですがガーン

微妙に違う路線でガーン


インクには消費期限が有ります。
これは、水性バインダー は勿論、プラスチゾルインク にも、はたまた溶剤系のインクにも勿論有ります。

水性バインダーは水系のエマルジョンですので、保管方法に気を使っても結構な速度で媒質の水が乾燥して劣化します。
じゃあ、水系じゃないプラスチゾルインクははてなマークと言うと、これまで何度も書いたので極く簡単にガーン
可塑剤+PVC+顔料のプラスチゾルインクは、時間の経過とともに各原料が分離し始めます。これ、劣化ですガーン
溶剤系のインク。PPの板、木、鉄板等などに使うインクは、溶剤分+樹脂+顔料。
まず、蒸発乾燥型インクは溶剤分が揮発します。これ劣化ガーン
で、酸化重合型インクは缶の中の酸素と反応して硬化します。はい。

という訳で、インクと言う商品は程度の違いこそあれ、みな劣化します。

さぁ、感光乳剤はどうでしょうはてなマーク

一般的な感光乳剤は、主剤に感光剤、いわゆる硬化剤を混合して使用します。
メーカーの商品によって違いますが、主剤「のみ」で保管していても数カ月で劣化が始まります。
感光剤を混合してしまうと、3倍以上の速度で劣化しますガーン

これは2液性の感光乳剤ですが、1液性の感光乳剤ってのも有ります。
感光剤を混ぜなくても、そのまんま使えるという奴ですねニコニコ

でも、だからと言って2液性のものと比べ、劣化が早いと言う訳ではなく、むしろ保管状態さえよければ数年もってしまったりしますニコニコ

でも、感光乳剤の劣化ってどうやって見分ければ良いのかって話ですよねガーン

1.露光時間を普段より長くかけても、版が壊れる
2.焼けた(露光した)は良いが、落版剤などで落ちづらくなる
3.かびてるガーン


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