刷りはじめはどっちから? | たか坊のブログ

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スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

昨日午後から今朝9時頃まで、弊社宛の通話が不能になっておりました。

ご迷惑をおかけしたお客様には深くお詫び申しあげます。


現在は復旧しておりますので、お問い合わせ等々、お気軽にご連絡下さい。


という訳で、ついさっきお問い合わせ頂いた中で、色々お話ししている内に「あぁ。こんな事はまだ書いていなかった」と気づきましたガーン



タイトルを見ただけでははてなマークはてなマークと思われると思いますが、

水性バインダー を使用するにしろ、プラスチゾルインク を使用するにしろ、はたまた溶剤系のインクを使うにしろ。要は、シルクスクリーン印刷全てにおいての事なんですがガーン


例えば、自分から見て版の向こう端を何らかの器具でクランプして、スキージ を向こうからこちら側に引いてプリントする方がほとんどだと思います(クランプなしでも)。

その時に、この例でお話しすると、一番最初にインクを置く場所はどこでしょうはてなマーク


クイズでは無いのですぐに答えをガーン


印刷する柄の手前にインクを置きます。


不思議に思った方。ひょっとして、プラスチゾルインクをお使いの方に多いのでは無いかと思います。


シルクスクリーン印刷とは「版の孔に埋まったインクを、スキージで運んできたインクで落とす印刷」です。
これによって、他の印刷方法には無い印刷膜圧を実現します。

はい。「孔に埋まったインク」というのがミソですニコニコ

インターネットでよく見る動画は、向こう側からインクを引っ張ってきて、こちら側の枠を利用して「よっこいしょ」と、インクをもう一度持って行きます。
インク返しという「孔をインクで埋める」作業はありません。

これではスクリーン印刷の長所を殺しています。

実際に、孔をインクで埋めた場合と、埋めていない場合を比べてみて下さい。1度に落ちるインクの量、すなわち隠蔽性の違いが分かると思います。

ですので、正確に言うと「刷りはじめは向こうから」ですが、「作業の開始はこちらから」が正解ですニコニコ

柔らかいインクの方が、硬いインクより「落としやすい」のは事実です。
ですが、その性で色々な弊害が起きます。

・インクが柔らかすぎて精細な柄が刷れない(滲む)
・粘度を落とすためにレジューサーを添加しすぎて、洗濯堅牢性が落ちた(はがれた)

などなど。

一度お試しになって下さいニコニコ


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