16.「言語の壁」の秘密Ⅰ | インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

「日本人に最適な英語の話し方」についてお話します。

「言語の壁」は簡単な内容ほど、言語の壁は薄くなります

 



外国人とやりとりをするときに、「言語の壁があったので上手くいかなかった」と言うことがありますが、その「言語の壁」はとは何なのか、またどうしたら攻略できるかを考える必要があります。まず、その壁を「見える化」してはっきりと認識することがスタートです。




【図表12】言語の壁の構造



言語の壁と呼ばれるものは、ピラミッド構造で表せます。そして、意外なほどに単純な構造をしています。



<言語の壁の構造>

  ①短くシンプルな内容は、言語の壁が薄くなっています。

  ②長く複雑な内容は、言語の壁が厚くなっています。

  ③壁の上のイメージには、壁は存在しません。




たとえば、「私は○○です。」という日本語なら、言語の壁は非常に薄いので、ほとんどの人は問題ないレベルです。しかしこれが、「私は××というところで☆☆を◇◇のために△△とともに@年間ほど・・・」と言う内容になると、言語の壁は厚くなります。日本語ではなんなく理解できる内容ですが、英語にするためには、言語の壁の薄い「上部」に内容を言い換える必要があります。つまり、シンプルで短い日本語に変換してから、それを英語に置き換えるというプロセスです。

一見難しそうに思えますが、英語を話す人は皆これをやっています。かなり英語力がある人でも、言語の壁はなかなか破れません。そのことをわかっているからこそ、できるだけ壁の薄いところを狙うようにしています。これができるようになれば、英語を話すことはただの「瞬間英作文」になります。